かねてから行きたいと思っていたつけ麺屋に、今日、ようやく、入ることが出来た。一番町の坂上の角のお店だ。
  これまでも、何度か入店を試みたのだが、いつも長い行列に阻まれた。正午前から列が出来ていて、それが一時過ぎまで途切れることがない。そんな有様を目の当たりにして、すごすごと引き返したことも、一度や二度ではない。
   だいたいにして、僕は、意外と気が短腹な性格なのだ。並んで待つということが、大の苦手なのである。
    そこで調べたところ、開店は11時なのだそうだ。だったら早く行こう。11時半前なら、さすがに並ぶことはないだろう。
   という目論見は見事に当たって、11時20分に店に入ったところ、客は、僕の他には一人しかいなかった。食べ終えて帰る時点では、誰もいない。ひょっとして、行列が出来るほどのブームは去ってしまっていたのだろうか。
   肝心の味はといえば、これは僕の好みである。ボリュームも満点。並ばなくてもいいのなら、メニューを食べ尽くすまで、何度でも来たいと思った。
   行列が出来るといえば、東京は、きちんと統計をとったわけではないが、並ぶのを苦にしない人が多いのではないかと、上京の度に感じている。蕎麦屋でもラーメン店でも、長〜い行列を何度も目撃した。先日銀座で入った立ち喰いステーキの店もそうだった。
   立ち喰いなので、開店は早いはずなのだが、僕が入る時に、すでに3組が並んでいて、待っているうちに、後ろにも次々に連なっていく。店を出る頃には、更に長い列が出来ていた。すご人気である。
   僕は、以前、あるバラエティー番組で、大食いタレントがその店で1kgのステーキを平らげたのを視て、一度はチャレンジしてみたいと憧れていた。だから珍しく並んで待った。
   なにせ、かつては食べることには自信があったのだ。学生時代、しゃぶしゃぶ食べ放題で、6人前を一人で食べたこともある。
   でも、その立ち喰いステーキ屋に入って、周りの客に出される肉の塊を見て、すぐに諦めた。もはや、自分が若くはないことを、改めて思い知らされた。いや、仮に若かったとしたって、1kgはとても無理だったろう。
   結局、300gをようやく食べきった。生ビールを2杯も飲まなければ400gくらいはいけたかもしれない(などと、まだ若かった頃に未練があるせいか、つい強がりを言ってしまう)。
   次の朝の血糖値は、怖くて測っていない。(9718)