一般社団法人弘前芸術鑑賞会という会員制の団体がある。僕もその理事の末席に名前を連ねている。
 その法人が主催して、来る8月23日には「リーディングライブ 卍の城物語」が公演される。弘前の街の成り立ちや歴史を、わかりやすく舞台ドラマ仕立てにしたものだ。このブログでも、何度か紹介してきた。是非たくさんの市民に観てもらいたいと、現在、積極的に活動をしている。
 弘前芸術鑑賞会では、そういった大がかりなイベントの他に、事務局を開放して、「ひろかんセミナー」も開催している。これは、生け花、木目込み人形、アロマ、映画鑑賞、押し花等々、色々な分野で会員同士の交流を深め、あるいは趣味の世界を拡げることで人生を豊かに生きようという趣旨のものだ。
 きょうは、その様々なプログラムの中の一つ、「モーリーと歌おう」という催しが行なわれた。今日が2回目である。前回に引き続き、僕も参加してきた。
 音楽家のMさんが(”モーリー”とまで書いて、いまさらイニシアルにする必要がないような気もするが)の伴奏に合わせて、参加者が一緒になって歌う。いや、逆だ。僕らが歌いたいといった曲に、Mさんが即興で伴奏をつけてくれる。
 大きな声で、皆で一緒に歌うことで、心が解き放たれるような気がする。一生懸命歌詞を思いだそうとすることで能が刺激される。いいことづくめの企画だと、自分では気に入っている。
 歌がヒットした時代の思い出なども話し合う。皆がそれぞれの青春時代に帰ることもできる。
 それにしても凄いのはMさんだ。曲名を言うと、すぐに奏でてくれる。キーも自在に変えてもらえる。カラオケよりも歌いやすい。
 実は、僕も幼少の頃に、ピアノを習っていた(慣わされていた)。大学生のあたりまでは、コードを観ながら自分で適当(出鱈目)に伴奏をつけて、歌謡曲やフォークソングを歌っていた。
 しかし、当たり前の話だが、ピアノは持ち運びができない。当時、若者が歌う輪の中心にいたのはギターだった。コードをジャカジャカかき鳴らすだけでも、ギターを弾けるという奴ばかりがモテた。僕は指が短いので、Fのコードを押さえられず、ギターを諦めた。いつも輪の外側で寂しく歌っていた。そのうち、だんだんとカラオケ以外の音楽から遠ざかっていった。
 でも、前回のMさんの神業を見て、再び、メラメラと楽器に対する欲求が燃え始めた。自分で弾いて自分で愉しんでいた頃の思い出が蘇った。
 今流行の小型キーボードなら持ち運びが出来る。ひょっとしたら、今度は歌の輪の中心に入れるかも知れない。きっとモテるぞ!?
 という下心もあって、閉店する家電量販店のセールに行って、一番小さなキーボードを買ってきた。よーし、もう一度、音楽一年生だ!!
 ・・・それが10日ほど前の話。まだ一度も箱から出していない。なんか、安売りセールで買ったのに、すごく高い買い物になりそうだ。(2169)