久々の五所川原市であった。雑誌の配達で生計を立てていた時は、月に一度は必ず訪れていた。その前に、家庭教師や塾の講師で糊口を凌いでいた頃は、多い時で週に3回は通っていた。思い出多い町だ。
   バスの車窓を流れ去る街並みは、以前と大きくは変わっていないようで、よくみると、ところどころに、小さな変化がある。懐かしさと違和感が、代わる代わる頭を過ぎった。
   今日は、その五所川原市で、青森県市議会議員研修会が行われた。県内10市から、170人を超す議員が集まった。
   研修のテーマは「人口減少社会における議会のあり方」。講師は、山梨大学の江頭俊昭という先生。形式的な議会改革論ではなく、議会の内容についての話だと前置きして、講演を始められた。
   IMG_0103さすがに、名高い政治学者だ。もっともな話ばかりだ。全て、正論だ。
   それに、言葉の使い方も上手い。例えば、PDCAサイクルに欠けている二つのものがあるという。討議(Discussion)と決定(Decision)の二つのDだ。その二つのDこそが、議会の担うべき役割で、本来はPDDDCAであるべきだとのお話だった。
 ”水戸黄門主義”、”24の瞳効果”、”12人の怒れる男たち効果”、なんていう言葉も出てきた。面白い喩えだと思う。ただ、原作とは縁遠そうな、今の若い人達には、理解されにくいような気もする。
    また、先進的な取り組みを行っている、他県の地方議会の情報も教えていただいた。いろんな意味で参考になった。
   ただ、何度も書いてきたように、僕は根っからのへそ曲がりだ。正論は確かに正論はだし、理想は理想だけど、実際に行なうとなるといくつかの高い障壁もあると、すぐ反論が思い浮かぶ。更に悪いことには、学者の話というものは、その著書を読めば、大概書いてあるのではないか考えてしまう。
 この、市議会議長会主催の研修会は、県内10市の市議会の持ち回りで行われている。研修のテーマも講師も、毎年、趣向が変わる。昨年は、弘前が当番で、大学の名誉教授を招いて健康の話を聞いた。
 先輩議員の話を伺うと、他市の例だが、かつては関取や落語家が講師だったこともあるらしい。机上で考える評論家の話よりは、達人の体験談というのは、ずっとためになるかもしれない。
 まぁ、結局、誰の話を聞いても、どんな研修を受けても、それを活かせるかどうかは、聞く本人の意識次第なんだろうと思う。その意味で、今日の僕は、少し反省をしなければならない。(8164)