一般社団法人弘前芸術鑑賞会の主催で、「三遊亭遊雀&ナイツ 二人会」を 開催した。弘前文化センター大ホールを、約8割方のお客様で埋めることができた。11月22日のブログで紹介した”夜の営業部”の成果も、少しはあったのかもしれない。
 しかしまぁ、僕も、様々なことに顔を突っ込んできた。30代の頃にすでに、カルチュアロードに「みちのくプロレス」を呼んできた。30年の時を経て、今も「つがるプロレス」のコミッショナーということになっている。
 書店を経営していたという立場上、作家や文化人の講演会は、数多く主催もしくは共催してきた。大江健三郎や瀬戸内寂聴の講演会を、弘前で行なったことがある。
 映画の自主上映会の実行委員も、数えきれないくらい経験した。これまた書店という立場上、美術貧や工芸品の展示会も幾度となく行なった。演劇は、以前、弘前市民劇場の運営委員を務めていた。音楽となれば、今年の6月に「走れメロス音楽祭」に加わった。
 かように、あちこちに首だけは突っ込んでいる。が、まさかこの歳になって、落語・演芸の、本格的な興行に参画するとは思ってもいなかった。これも一つの貴重な体験である。この経験を活かし、第2弾第3弾と続けていければと思う。
 落語と言えば、友人のKaさんが、落語ふぁんくらぶという団体を起ち上げて、年に数回、弘前で高座を開設している。来年の2月には、春風亭一之輔師匠をお招きするようだ。
 また、青森市や、県境を挟んだ大館市でも、定期的に落語会は行なわれている。12月2日には、僕の好きな柳家喬太郎師匠が、大館に来ることになっている。
 でも、そういった周辺の街を合わせても、せいぜい年に10回あるかないかだ。落語ファンにしてみては物足りない。
 それが、東京に行くと、とにかく毎日、4つの定席で寄席が開かれている。その他にも、毎日のようにあちこちのホールや特設会場で、独演会なり親子会なり一門会なり、なにかかしらが行なわれる。う、羨ましい。
 落語に限らない。音楽でも、美術展でも、演劇でも、地方都市での開催は、極端に数が少ない。地方都市の中でも、仙台や札幌と、他都市との間の格差も大きい。
 若者が都会に流出する理由は、決して「働く場が無い」ということだけではないはず。そういった文化・イベント面での都会への憧れ、地方都市に対する不満も、少なくはないものと考える(実際に、僕が40数年前、東京の大学を選んだのも、そういった理由に近い)。
 一般社団法人弘前芸術鑑賞会は、良質な舞台芸術を提供したい、皆で鑑賞したいという目的で結成された。何をどこまでやれるかは未知数だけど、イベントの主催、あるいは他団体への協力も含めて、弘前を楽しい街にしていこうという意欲を持って取り組んでいる.。
 あっ、まてよ、明日は。N響メンバーと仲間たちによる「ドリームコンサート」が、同じ弘前文化センターで行なわれる。先週の土曜日には、やはり同じホールで、前進座の「たいこどんどん」の公園も行なわれた。よく考えれば、弘前は、これでけっこう楽しい街なのだ。少なくとも、他の地方都市よりは恵まれているんだろうなぁ。(10019)