先日来、さんざん「眼を治す」ことばかり書いてきたら、今度は、歯医者に行くはめになった。今日の午前中、ぽっかり時間が空いたので、予約もせずに、友人の歯科医を訪ねた。 
 元日の朝のことであった。我が家でも正月には、世間並みに雑煮を食する。餅を噛んでいたら、口の中に違和感を感じた。奥歯に何か硬いものがあたる。
 すわ、餅の中に異物が混入していたのか!? すぐに指を入れて取り出してみたら、なんと、前下3本の差し歯がすっぽりと抜けていたのだ。もう何年も前に入れてもらった歯である。今では、差し歯であることも忘れるくらい、口に馴染んでいた。それにしても、呑み込まなくてよかった。
 そこで慌ててもしょうがない。前歯を使わないよう、箸で食べ物を慎重に奥へ運んで、食事を終えた。まぁ、別に滲みるわけでもないし、差し歯が無ければ無くても、日常生活には困らないかなと、一時は思った。
 ところが、食後、鏡を見てみた。前歯が3本抜けている顔は、相当に異様だ。プロレスファンなら思い浮かべることが出来るだろう。昔のザ・デストロイヤーがこんな感じだった。それこそ、覆面でも付けなければ、人前には出られない。
 あわてて、摂れた差し歯を洗って、自分で、空いたスペースにねじ込んだ。なんとか巧く収まった。でも、舌で押すと、少しグラグラする。以来、正月だというのに、餅も食わずに過ごしてきた。食べたい・・・。
 そこで、今日の、歯科医受診と相成ったのである。
 写真を撮った結果、非常に悪い事態だという。「命に別状があるのか?」と尋ねたら、「”歯”の命に別状がある」という。
 その写真を見せていただいた。勿論、僕が見ても何がなんだかさっぱりわからない。先生から、差し歯を被せていた元々の歯に穴が開いて、細菌が繁殖しているという説明を受けた。
 今日のところは、抜けた歯をまた被せてもらって帰ってきた。ただ、根本的に治療するには、周辺の歯も抜かなければならないという。時間とお金がかかりそうだ。とほほほ・・・。
 新年早々、どうやら神は僕に、艱難辛苦を与え給うようだ。よーし、負けないぞ。乗り越えられない試練は無い!
 って、たかが歯の治療くらいで、なんと大袈裟な・・・。(8172)