どうにも体調がすぐれない。原因は分かっている。毎晩毎晩の会合疲れだ。酒量は控えていても、こう毎日続けば、胃も腸も肝臓も悲鳴を上げてしまう。
 今日は(も?)、昨年まで所属していた消防団の新年会。出初式後の恒例の会だ。
 今年からはOBという扱いなのだそうだ。待遇は随分と違う。これまでは、テーブルを並べ座布団をしいたり、料理や飲み物を会場まで運んだり、率先してお酌に回ったり・・・とそれなりに忙しかった。今年は、ただ行って、座って、飲んでるだけでいい。楽になったもんだ。
 思い起こせば、そもそも、僕が消防団に入団することになったのも、議員になって初めて迎えた新年の、この新年会だった。場所も同じ屯所の2階。何も知らず呼ばれていった。
 上座に座らせられて、しこたま飲まされた。いいだけ酔っぱらってしまったあと、当時の団長が、「実は、団員数がちょっと足りないもんで・・・」と切り出した。
 酒の力と言うものは恐ろしい。その場で、二つ返事で、「じゃぁ、僕が入るよ」と言ってしまった。(らしい)
 言った本人はよく覚えていなかったのだが、聞いた人間はしっかりと覚えていたらしく、その後とんとん拍子に入団手続きは進められた。3月・4月と訓練に参加し、5月の観閲式に参加した。
 あの新年会には、もう一つ思い出がある。とにかく、しこたま飲まされたのだ。家に帰りついたころには、もう、たいがい意識も薄れかけていたので、着替えもしないまま、ストーブの前で眠りこけてしまった。(らしい)
 「そんなところで寝ていちゃ危ないよ」という女房の声で、我に返った。酔っていて足元がおぼつかないので、適当な高さにあったものに両手をかけて、立ち上がろうとした。それが、真っ赤に燃え盛るストーブの天板だったのである。
 熱さと痛さで完璧に酔いが冷めた。左右の親指を除く4本ずつの指を火傷をした。すぐに水で冷やしたが、指先はみるみると腫れ上がっていく。一晩中、痛みを堪えて、翌朝すぐ、友人の外科医を訪ねた。
 今では、火傷の痕など、微塵も残っていない。でも、消防団の行事に参加するたびに、そっと両の手のひらを広げてみるのが、いつのまにかの癖になっている。(8553)