「平成29年度、健康づくりサポーター・保健衛生委員・ひろさき健康増進リーダー・食生活改善推進委員合同研修会及び市民公開講座」(ふー、何て長いタイトルだ)に参加してきた。町会長と町会の保健衛生委員宛にご案内をいただいたので、これもお役目の一つかと思って、中身もよく読まないまま、会場に足を運んだ。
 受付を済ませ、弘前文化センター大ホールの扉を開けて、愕然とした。舞台中央に設営されたスクリーンには、「糖尿病の現状と問題点」と、大きな文字が映し出されている。
 「しまった」と思ったがもう遅い。受付には顔見知りの市職員も立っている。タイトルを見て逃亡したとなれば、面目丸つぶれだ。観念して講座を聞いた。
 怖い怖い話だった。糖尿病の失明リスク・死亡リスクについて、データと画像を使って、たっぷりとたっぷりと教えていただいた。人間には、怖い物、苦手な物から逃れようという本能がある。逃れたい時は、取り敢えず目を瞑るのがいい。正直言って、ほんの少しだけど、瞼を閉じかけた一瞬(?)があった。
 それでも、面白い知識も得た。日本史の文献上、最古の糖尿病患者は、藤原道長だったのだそうだ。あの、この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」という歌の作者である。一度でいいから、こんなことを言ってみたいものだ。
 話は変わるが、この歌の世界観は、20世紀に山本リンダが熱唱していた。♬ウララ、ウララ、ウラウラで、この世はわたしのためにある♬と。(話が変わりすぎだ)
 それと、「晩酌は悪くない。飲む量が問題だ。ビールだったら500㎖缶2本まで」というところだけは、しっかりと覚えた。以前は、350㎖缶1本までと聞いたような気がする。何にせよ、限度量が増えるのは大歓迎だ。
 第2講座は、「加熱式たばこを知る」という演題だった。これも、まず、煙草の健康被害について、様々なデータを用いてしっかりと頭にたたき込まれた。でも、僕は、煙草には一切無縁である。生まれてこのかた、一度も常習したことがない。そういう話は聞きやすい。
 要点は、加熱式たばこであっても、ニコチンや有害物質は含まれていること。そしてそれらを含んだ煙は、吸っている人の肺の中にだけでなく、大気中にも放出されるということだった。今度、友達に教えてやろうっと。
 実は、今日、一番感動したのは、
市健康づくり推進課長の主催者挨拶だった。原稿も持たず、淀みなく、堂々と、開催の趣旨を述べていた。論旨もしっかりしていて、主語と述語も齟齬を来さず、”てにをは”の使い方も正確だった。色々な会合に出ても、原稿棒読みの挨拶を聞かされることが多い中で、このように、自分の言葉でスムーズにスピーチを出来るような若い才能が育ってきていることに、素直に心を動かされたのである。
 僕も、議会の一般質問を、原稿無しで行なっている。だけど、後から自分のしゃべったことを会議録で読み返すと、主語と述語がてんでバラバラだったり、話があちこちに脱線したりしていて、とても正視できるものではない。糖尿病治療にまともに取り組んで来なかった自分の姿勢よりも、むしろそちらの方を深く反省した次第だ。(8869)