”馬場”と聞いて、真っ先に何を思い浮かべるかで、その人の知性と教養が、窺い知れそうなものだ。
 例えば、「ジャイアント馬場」を思い浮かべた人。この方は相当な知識人だ。元インターナショナルヘビー級選手権者。東洋の巨人。日本プロレスの黄金期を牽引した偉大なレスラーだ。
 例えば、「良馬場」とか「重馬場」を思い浮かべた人。この方も深い教養の持ち主だ。僕ら競馬ファンは、弘前にいながらも、毎週、東京や関西の天気を気にしている。天候によって馬場状態が変わり、馬の競走能力に大きな影響を及ぼすからだ。
 年配の方なら「馬場のぼる」を思い出すかもしれない。僕は最近では「馬場典子」も脳裏に浮かぶ。クイズ番組で見かけるのだが、なかなかの才女である。
 弘前市議会、今日の経済文教常任委員会では、弘前市文化財施設条例の一部を改正する条例案について審査した。いくつかの改正点があるのだが、その中の一つとして、「高照神社馬場跡」も、新たに文化財施設として規定されることになった。
 これは、藩政時代に造られたものだが、廃藩後、管理されない状態のままになっていたものを、「高岡の森 弘前歴史館」の建築に合わせ、市が買い取り、整備をしたものだ。面積は約3800㎡とのことだ。
 今日の条例改正案でには他に、同馬場を使用料を徴収して民間のイベントにも貸し出すこと。その使用料。更には、他の文化財とは異なり、この施設に限り火気の使用を認めることなども盛り込まれていた。 
 さて、そこで、山中の馬場を使ったイベントって、何が考えられるのだろう? 市では、藩政時代に馬場で行なわれていた儀式を再現するようだ。
 じゃぁ、民間のイベントって・・・? おそるおそる僕は質問した。そうしたら大がかりなコンサートのようなものを想定しているのだそうだ。そう言えば、かつて岩木山の中腹で、「巨木の森コンサート」というものが開催されていた。そのような感じなんだろうか。
 使用料は1時間1440円。市民会館よりは格段に安い。
 だけど、コンサートを行なうにしても、電源・音響・照明機材等、一切主催者が持ち込んで設営しなければならない。果たしてどれくらい使用の促進が図られるのかは心配な点でもある。
 火気使用についても、他の議員から懸念が指摘された。隣接する高照神社は国の重要文化財である。もしもの場合も想定して、厳重な管理と監視が必要ではないかという意見だ。市としては、イベント時に篝火を焚くことを想定しているので、必ず傍に人が付いて充分に注意を払うといった答弁だった。
 そうか。僕はてっきり、広い馬場跡を開放して貸し出し、火の使用も認めるというから、大がかりなバーベキュー大会のようなものを考えていた。その辺りが、僕の想像力の限界なんだろう。
 「高岡の森 弘前歴史館」と馬場跡は、4月1日にオープンする。皆様も是非ご来場下さい。(2351)