弘前市議会は、新年度予算審議の2日目。昨日、今日と、弘前デザインウィークに関する質問が相次いだ。
 昨日はまず、N議員が質問をした。費用対効果はどうなんだ? 一過性のイベントばかりではないのか? と。
 N議員は、いわゆる”与党”と呼ばれている会派に属している。その議員からも、そのような手厳しい指摘があった。
 今日は、自らリンゴ農家を営んでいるS議員から質問が出た。昨年秋に、デザインウィークの一環として開催された”りんごアート”に関することだ。弘前城の天守脇に、色違いのリンゴを並べた、写楽の絵を表現したものだ。つまり、空き缶アートや、田んぼアートのリンゴ版。早い話が二番煎じだ。
 S議員は、生産者として、丹精込めて育てたリンゴが、あのように雨ざらしになって見世物になっていることは見るに堪えないと嘆いていた。
 I 議員は、この事業に関する予算の大半が、株式会社東京デザインウィークという一民間企業(営利団体)に流れていっていることに異議を唱えた。総予算の約55%が、その会社に支払われているという。
 そして、その会社の営利事業のために、地元の人々が、ボランティアという名の只働きを強いられているのではないかと疑問を投げつけた。だとすれば、地域に定着するはずがない。僕が理解できた範囲では、それに対する明確な答弁は返ってこなかった。
 同じ会派を組むKu議員は、組織の曖昧さを指摘した。補助金の委託先の「弘前デザインウィークコンソーシアム」の開帳が市長なのだ。つまり、委託する側も、受託する側も、代表者が同じ。お金を払う人も、受け取る人も同じ。事業報告をする人も、報告される人も同じ・・・。それでは公正な使われ方をしているのかどうかさえ、チェックすることは難しい。
 そういった質問に対して、担当理事が、一生懸命、答弁に立っていた。考えてみれば、理事も気の毒だ。市長だか副市長だかはしらないが、一部の上層部の思いつきで、矢面に立ち続けなければならないのだから。
 面白ければいい。話題になればいい。宣伝になったからいい、というのは、ここ数年の弘前市役所の誤った基本姿勢のような気がする。一部で、”パフォーマンス市政”と揶揄されている由縁だ。
 これでは、フローばかりで何もストックされない。地元の企業も育たちにくい。
 ともかく、「弘前Design Week」という事業は、”Weak  Point” 満載なのだ。これから先も追求されていくだろう。(6381)