弘前市議会、予算常任委員会3日目。今日も審議は開始早々中断した。一昨日に続いて2度目だ。
 発端は、「地域包括ケアシステム検討委員会」のことだ。1月31日の臨時議会で、僅差で設置が議決された。その半月後の2月15日には、15名の委員でもって、第1回目の会議が既に終了している。
 問題となったのは、3月18日に予定されている第2回目の委員会から、委員を3名増員するということだ。F議員が、新たに委員となる3人について質問した。予算の執行が伴う以上、当然、議会としては知る権利がある。
 不思議なことに、まだ、名前は明らかにできないという。地元の医療福祉関係者2名と、首都圏の専門家1名という答弁が返ってきた。
 実は、既に首都圏や札幌の専門家と言われる委員は3人いる。更に一人加わることになる。
 僕は、1月31日の議会でも、先日の一般質問でも、何故、首都圏の専門家が必要なのかを質している。市民のためのケアシステム、市民のための中核病院を検討するのであれば、まずは、しっかりと地元で話し合うべきではないか。
 弘前には、国立大学医学部もある。看護や福祉の学科を持つ私立大学だって複数ある。特色ある病院も、開業医も、福祉介護施設も、一地方都市としては決して少なくないほど存在する。専門家はたくさんいるのだ。
 事実、第1回目の委員会では、首都圏や札幌の委員の意見と、地元の医療関係者の意見は180度と言っていいほど乖離していた。医師不足、2次救急に対する危機感等、中央の委員は全く理解していないようにも感じた。
 F議員も、そのことに疑念を感じたのだろう。一体誰の紹介なのか? その首都圏の専門家を委員に選任した経緯について尋ねた。
 ところが、それには答えられないという。部長は「市長は県の職員時代から幅広い人脈を持っていて・・・」などぶつぶつ言っていたが、明確な答弁が返ってこない。
 その対応を巡って、議会は紛糾し中断した。僕らは45分間、控室で待機となった。
 再開後、「〇〇の紹介で」という答弁がなされた。決して満足のいくものではなかったが、それよりも、答えられるなら、何故、最初からそうやって答えなかったのであろう?
 どうも、この「地域包括ケアシステム」や「中核病院」問題には、隠し事が多すぎる。誰かを庇っているのだろうか? 隠さなければならないような不誠実な行為でも行なわれているのだろうか。
 人間というものは不思議な生き物である。隠されれば隠されるほど、真実を知りたくなる。想像力が逞しくなる。
 そう、かつての”ロマンポ〇ノ”の前貼りみたいなものだ。たまたま昨日、ある居酒屋でそういう話をしたばかりだ。
 あっ、政治ネタのつもりが、下ネタになってしまった。また、顰蹙を買いそうだなぁ。(5877)