一応(?)、地方政治の片隅に身を置いている。その立場でいけば、今の時期に、このブログで、市長選挙のことに触れないわけにもいくまい。そう、選挙運動期間は今日まで。明日はいよいよ投開票日だ。
 今回の選挙、僕は、理由があって、どの候補者とも距離を置いている。勿論、市政について考えていることはあるのだが、少なくとも、議員の立場として特定の候補者の応援をする、ということは避けてきた。 誰の事務所開きにも行かないし、決起大会にも行かない。街頭でマイクを握ることもしなかった。
 僕が避けているせいか、選挙の方でも僕を避けていたみたいだ。1日の告示以来、なんやかんやと毎日市内を走り回っていたが、一度もどなたかの街頭演説に遭遇することはなかった。S候補とK候補の街宣車が、目の前を通り過ぎて行ったことは、それぞれ1回ずつであった。H候補のウグイス嬢の声が、一本向こうの通りから聞こえてきたこともあった。そんな程度だ。
 繰り返すが、仮にも政治の世界の人間だ。そんなことではいけないと思っていたところ、今朝の地元紙で、2人の候補が、土手町の蓬莱広場前で街頭演説を行なうことを知った。土手町は、僕の産まれ育ったところだ。蓬莱橋の下を流れる土淵川は、僕が産湯を浸かった川と言ってもいい(実際に幼い頃、3度溺れかけたことがある)。これは何はさておいてでもと駆けつけた。
 街頭1正午からは新人のS候補。黄色いスタッフジャンパーが橋の欄干に並ぶ。ただ、応援の議員は、友人のS県議一人。道路を挟んだ反対側の聴衆に混じって、市議会議員の姿を何人かみかけた。
 S候補は、1月の出馬表明のあたりから比べれば、だいぶ演説が板に付いてきた。とはいえ、まだぎこちなさも残る。しかし、そのぎこちなさが、初々しさにもつながる。逆に好感を持たれている所以かもしれない。
 ただ、せっかく中心商店街のど真ん中で演説するのだから、商業政策にも触れればよかったのに、と感じたのは僕だけだろうか? 多分僕だけだろう。昨日も書いたように、僕は、他人の粗を探すのが得意なのだ。

 街頭2午後5時半からは、現職のK候補。この人の演説・挨拶は、もう手練れだ。要旨も明確で、起承転結もしっかりしている。間の取り方も上手い。
逆に、手慣れ過ぎている感じを受けたのは、僕だけだろうか? 多分僕だけだろう。
 難を言えば、応援演説が長かった。弁士は思いの丈を喋ったのだろうが、寒い中、立って聞いている側としては、もっと簡潔にまとめてくれてもよかったのに、と思う。
 聴衆の数は、昼は雨、夕方は晴れ、といった条件の違いはあるものの、ほぼ同数だったように感じた。聴衆の中にいた市議会議員の数は、夕方の方が若干多かった。

 さて、もう一人の市長選立候補者、Hさんはどうしているのだろう? 新聞にも、「終日市内挨拶回り」と書いているだけで、何時に何処でということが知らされていない。僕としては、どうせなら三人の演説を聞き比べてみたかったのだが、これでは行きたくても聞きにいけない。
 いずれにせよ、三人三様、選挙運動期間を戦い抜いた。まずは敬意を表したい。さぞやお疲れになったことだろう。
 そこへいくと、僕ら外野は無邪気なものである。明日の開票結果を何処で見よう? 居酒屋で大勢でビールを飲みながらにしようか、それとも家で一人でワインを傾けながらにしようか、なんて脳天気なことを考えている。(7173)