弘前芸術鑑賞会の仲間 Aさんの見舞いに、市郊外のK病院に行ってきた。昨年秋に、移転新築したばかりの総合病院である。
 Aさんは、家の中で転倒して、足を骨折したのだそうだ。今日聞いた本人の話では、その前にも色々と伏線があったらしいが、それにしても、危険はどこに潜んでいるかわからない。
 考えてみれば、家の中の転倒は、他人事ではない。僕も昨年、階段を踏み外して前のめりに転がって、肋骨を折った。肋骨の場合、コルセットで固定して安静にしている以外ないらしく、入院とまでは至らなかった。
 また、母も、先日、玄関の式台に躓いて、足首を捻挫したと言っていた。繰り返すが、家の中にだって危険は一杯あるのである。・・・我が家だけか?
 さて、今日訪れたK病院。昨年までは、街の真ん中にあった。僕の家からだと歩いて10分ほどの距離であった。
 それが、弘前駅の城東口からでも車で10分。僕の家からだと、20分はかかろうかという場所に移転した。旧市街地からだと、およそ歩いて行ける距離ではない。僕自身は、糖尿の関係で大学病院に通っていて、K病院はめったに行くことがなかったが、周囲では、随分と不便になったという声をよく聞く。
 まぁ、もっとも、僕らが不便になったと思う反面、移転していった先の近所の人は便利になったと喜んでいるのだろう。でも、どう見たって、以前の場所の方が、住宅も多く、交通の便もよかった。
 この病院に限らず、商店も、オフィスも、GSも、色々な建物が郊外へ移っていく。中心市街地の空洞化が進んでいく。
 その昔、土手町商店街の裏にあった女子校と、公園の堀端にあった男子校(今は2校とも男女共学)。この2つの私立高校が校外に移転したことが、土手町商店街衰退の遠因ではないか、という人もいる。少なくとも、街を歩く、制服姿の高校生の数は、明らかに減った。
 高校の場合は、校舎の増築や、運動場の確保等が理由だったんだろうが、商店やオフィス・病院の場合は、最適立地というものが変化してきているのではないだろうか。歩いて通う人のことや、公共交通の便よりも、自家用車で来訪する人の利便性を最優先とし、広い駐車スペースを求めて移ったということなんだろう。
 この先、益々、運転免許を持たない、あるいは自家用車を持たない、いわゆる交通弱者にとって、受難の時代が来るのかもしれない。こんな状況だと、10年後、15年後の視力には全く自信がないが、運転免許の返納は、慎重に行なわざるを得ない。(7399)

 追伸
 タイトルは、文章を打ち込んでいるときに頭に浮かんで来る曲から頂くことが多い。今日は、谷村新司の「Far away」のサビの部分を口ずさんで書いていた。