とうとう病院へ行ってきた。先日から述べている左膝の痛みの件である。後援会長から、K病院のドクターをご紹介いただいた。
 この病院は、整形外科がほとんど専門のようなものである。他に内科はあるが、とにかく整形の名医が揃っていると評判だ。僕自身も以前入院していたこともあるし、知人の見舞いにも何度も訪れたが、いつでも待合ロビーは超満員である。
 一頃、「選択と集中」という言葉を、 市の職員が好んで使ってことがあった。その意味では、まさしくこの病院は、その成功事例と言ってもよい。整形外科に特化したことで、しっかりと顧客を確保している。
 今日は、予め紹介していただいていたせいか、比較的待たされずに済んだ。それでも、MRIだ、レントゲンだ、リハビリだ、会計だと回っているうちに、病院での滞在時間は5時間を超えた。
 整形外科と言えば、思い出すことがある。今から20年ほど前のことだ。 
 やはり左膝の痛みが激しくなり、近所の開業医を訪ねた。行くなり早々にレントゲンを撮った。その後で診察となったのだが、医師は、パソコンのディスプレーに映し出されるレントゲンの画像をじっと見つめているだけで、一言も口をきかない。最後にぽつりと、「湿布薬を出しておきますから」とだけ言った。
 というのは、遠い昔の思い出話なので、いささか誇張が過ぎるかもしれないが、ほとんど問診もなく、触診は全くなく、診察室を出されたことは間違いない。なるほど、これが当世流なのかとびっくりもしたが、同時にたまらなく不安にもなった。
 僕は、男性に身体を触られて喜ぶような趣味は、一切持ちあわせていない。でも、こと整形外科に関しては、患部を押したり曲げたり伸したりしながら、「ここは痛いか?」「こうしても大丈夫か?」などと尋ねられた方が、よっぽど、医者に診てもらったという気にはなることができる。
 その点、今日の医師には、しっかりと触ってもらった。安心した。リハビリ室では、若い女性の療法士さんから、もっとたくさん、あれこれと触られた。・・・誤解のないように。あくまで痛んでいる膝の話である。
 そのせいか、病院を出る頃は、なんとなく痛みが和らいだような気もした。足取りも軽くなった。早い話が、根が単純なのである。
 いやいや、安心するのはまだ早い。MRIとレントゲン検査の結果は7月18日にわかる。果たして僕の左膝の運命や如何に!?(7345)