我が町会には、副会長が二人いる。それまでは一人だったのだが、去年、僕が会長になった時から、二人体制に戻った。 会長があまりに心許ないからだろう。
 二人とも若い。正確な年齢はわからないが、少なくとも僕より一回り以上はわかそうだ。いや、二回りかもしれない。
 僕としては、大変頼もしく思っている。何でも相談しながら、若い二人に中心となって動いてもらいたいと、常々考えている。
 ところが、僕も含めて、三人が顔を揃えて打ち合わせするのは、実は至難の業なのだ。僕はともかく、何せ副会長二人は、ばりばりの若手経営者だ。それも現場の第一線で働いている。彼らの空き時間と、僕の空き時間(これはたっぷりあったりして)を調勢するだけで、実際の会議に要する時間の倍はかかっている感じだ。
 僕にも身に覚えがある。30歳代~40歳代前半にかけての頃だ。一応、経営者であった。
 その時分は、会社の業務だけではない。やれ青年会議所だ、やれ商店街振興組合だ、やれ商店街青年部だ、やれ書店組合だ文具組合だ、やれ接待だ、やれPTAだと、土曜日も日曜日もなく、昼も夜もなく、ほとんど365日、何かしら用件に追われていた。中には”仕事”と呼ぶには憚られるような”用件”もあるにはあったが、それとても、異業種交流だとか、人間の幅を広げるためとか理由をつけて、とにかく時間を使い詰めだった。
 それを思えば、若い副会長二人の事情も、充分に理解できる。ある意味、人生において、最も忙しい時期を送っているのであろう。
 そこで、今回は、3人が揃う三役会を諦めた。僕が一人一人と個別に会って、事業を進めていくことにした。今日はその1回目。明日は、もう一人の副会長と、早朝に打ち合わせを行なう。
 先日も述べたように、特に今回は、恒例の敬老会の他に、新たに町会の集いを開催しようとしている。急いで決めなければならないことや、準備を始めなければならないことも多い。スムーズに意思統一をするには、この方式しかないと考えたのだ。 
 町会に限らず、多くの組織・団体で、若い世代の参画が課題となっている。口で言うのは易しい。でも、経営者だろうがサラリーマンだろうが、現場を持って働いている人達に参加を促すのは、それほど簡単なものではない。(11513)