今日は、やけに涼しかった。おそらく、最高でも26度くらいだったのではないか。
 カタリスト涼しくて助かったのが、太宰治まなびの家のイベントである。津軽カタリストによる、夏の定期公演が行なわれた。昨年は、めちゃくちゃ暑かったような記憶がある。
 何せ、太宰治まなびの家は、大正時代の民家の建築様式を残してあるという理由で、市の文化財に指定されている。だから、下手にエアコンを設置することができない。扇風機くらいならよさそうな気もするが、それも今のところはない。
 そんな訳で、これが、今週初めのような、35度を超す猛暑だったら、室内で熱中症患者が出るような事態になっていたかもしれない。とにかく涼しくて良かった。
 津軽カタリストの、まなびの家での定期公演は、平成27年から始まった。手元の資料によると、カタリストが市民サークルとして独立した最初の公演も、その前年に太宰治まなびの家で行なわれている。爾来5年間。定期公演以外も含めると、まなびの家では、通算15回も公演をしていただいている。
 この間、カタリストの活動範囲は、確実に広がっている。これまたカタリストの記録によれば、市民サークルとしてスタートした初年度の公演数が11回だったのに対して、昨年度は23回を数えるに至っている。今年度は、まだ8月だというのに13回の公演をこなし、更にこの後、既にもう13回の公演を予定しているそうだ。同慶の至りである。
 一方の太宰治まなびの家も、順調に来館者数が増えている。カタリストが最初の公演を行なった年に2919人だったのが、昨年度は4629人。今年も7月までで、昨年同期の実績を216人も上まわっている。
 つまり、太宰治まなびの家と津軽カタリストは、いわゆる「WinーWin」の関係にあるのではないかと、僕は勝手に考える。お互いにとって、いい結果を生み出している。そんな関係だ。
 スポーツは、こと試合に関しては、双方が勝者ということは無い。勝者がいれば敗者もいる。あるとすれば、プロレスの両者リングアウトくらいだ。
 スポーツ界の過剰な勝利至上主義が、例えば日大アメフト部の悪質反則や、アマチュアボクシングの”奈良判定”などの温床になっている。あるいは、体罰や度を超した練習の原因となる場合もあるだろう。
 そこへいくと、文化活動は、それぞれが自分自身を高めること、自分自身を表現することが究極の目的だ。まなびの家とカタリストだけでなく、僕が関係している読書人倶楽部も、ペンクラブも、文学学校も、芸術鑑賞会も含めて、全ての文化活動グループがWinーWinになることができる、そんな社会を心から望みたい。(7880)