弘前市議会一般質問3日目。「当市の繁華街での客引き行為の現状と対策について」という質問が飛びだした。僕の隣りに座っているM議員からだ。
 勿論、本人は、いたって真剣である。悪質な客引き行為が 犯罪や事件を引き起こしたり、観光都市としての弘前のイメージを損なわないのか、といった趣旨だった。極めて真っ当だと思う。
 10年くらい前、予算委員会において、とにかく何でも質問する議員がいて、当時の予算委員長から「ここは森羅万象について議論する場所ではありません」と窘められていたのを思い出した。まぁ、確かに、予算・決算審査であれば、自ずとその範囲は決まってくる。
 ただ、一般質問となれば話しは別だ。市政全般が対象となる。だから、こういう質問の視点も”有り”なのかなぁとも思う。
 僕も一つ勉強になった。”客引き”の定義である。客引きとは、不特定多数の人の中から、人を特定して店内に呼び込む行為のことなのだ。単に往来の不特定多数の人に声をかけたり、ティッシュペーパーを配るだけでは、客引きとはならないのだそうだ。
 となれば、よく見かける、超ミニスカートを身にまとって店の前に立って、にっこっりと微笑みかけてくる女性達は、あれは客引き行為なんだろうか? 違うのだろうか? むしろ、法被を着たおっちゃん達のだみ声より、よっぽど客を引き寄せる効果がありそうな気もする。
 などとスケベな考えはともかく、客引き行為は立派な犯罪だ。風営法で禁じられている。違反者は、6ケ月以内の懲役か、100万円以下の罰金なのだそうだ。
 青森市では、別に「客引き行為の防止に関する条例」というものを定めている。それには、50万円以下の罰金も規定されている。我が弘前市では、今のところ、その手の条例もないし、当面制定する予定もないようだ。
 では、弘前市の客引き行為の現状はどうだろうか? 現場第一主義(?)の僕は、議会の帰り、遠回りをして繁華街を現地視察しようかとも考えた。 
 しかし、明日の朝一番が、僕の一般質問の順番なのだ。相変わらずの泥縄で、これから頭の中を整理しなければならない。調査のつもりが、不用意に餌食になってしまうわけにはいかない。
 と、思い改め、家に帰ってきた。エッヘン・・・って当たり前か。
 考えてみれば、昔は、よく「社長!寄ってかない」などと声を掛けられたものだ。名誉のために言っておくが、勿論(?)釣られて入ったことはない。
 今では滅多に、いや殆ど、いやいや全く、呼び止められることは無くなった。誰の目からも高齢に見えるのだろうか? それとも金回りの悪さを見透かされているのだろうか? それはそれで寂しいことでもある。(8551)