りんご産業イノベーションセミナーが開催された。昨年に引き続き2回目。僕は、2年連続で参加してきた。
 テーマは「りんご産業におけるスマート農業の可能性」。スマート農業とは、就業平均年齢の超高齢化、慢性的な労働力不足といった、農業の構造的に抱える諸課題を、人工知能やSNS、あるいは最新のテクノロジーを使って解決しようという試みである。
 早い話が、就業人口の急激な増加や極端な若返りは難しい。そういう前提に立って、だったら、労力・体力をかけず、一人で管理できる面積を増やさなければならない。じゃあ、どうしようかということだと思う。
 例えば、無人の自動運転耕耘機や、果実の収穫ロボット、薬剤散布等へのドローンの利用等が紹介された。また、スマホやタブレット端末を使ったデータ管理や、農業技術の教育・伝承といった話も出た。農作業素人の僕には、どれも斬新でもっともな話のように思えた。
 更には、この先、あらゆる農業データを集積して、それを販売や流通にも活用しようという構想がスタートするという。世の中はどんどん変わっていく。
 会場には、若手農業者らしき人が多数来ていた。ご自身で農園を経営しているI議員の姿も見えた。
 僕の隣には農業高校の先生が座って聴き入っていた。タブレットを授業に活かすポイントについて質問をしていた。
 そう言えば、昨年のこのセミナーでも、農業高校の先生が熱心に質問をしていた。農業の現場より、教育現場の方が、関心が高いのではと感じた記憶がある。
 会場となったホールのロビーでは、スマート農業に関する機器の展示も行なわれていた。パワードスーツを試着出来るブースもあった。肩掛けと背骨当てと腰ベルトと腿のサポーターが一体化したような頑丈そうなスーツを着て、実際に30㎏の荷物を持ち上げさせるというデモンストレーションを行なっていた。
 僕もチャレンジしたかったのだが、順番待ちで、わずか10分程度の休憩時間内では叶わなかった。その代わり、試着していた、みずしらずの人に尋ねてみた。
 「うん、三分の二くらいの重さに感じる」「荷物に手をかけた瞬間は重かったが、持ち上げるのはだいぶ楽だった」etc
 うーむ、わかったようなわからないような。やっぱり、自分で着て、荷物を持ってみないと何とも言えない。
 まっ、いいか。僕の将来、30㎏以上の物を持ち上げなきゃいけないことなんて、おそらくないんだろうしな。(2842)