♬ 朝はまだ 眠ってる 北国の 静寂の中を ♬
 思わず、チェリッシュの「だからわたしは北国へ」を口ずさみたくなるような、早朝の街だった。
 まだ日の出前だ。暗い。通りを走る車もまばらだ。赤信号で立ち止まっているのも無意味にさえも思える。そんな中を、ジョギングしている人とすれ違う。感心だなぁと思う前に、心臓麻痺などにならなければいいなぁと、余計な心配をしてしまった。
 朝の6時からの、倫理法人会のモーニングセミナーに出席したのだ。会場は駅前のホテル。我が家からは徒歩15分とは言え、着替えだ洗顔だということを考えれば、5時には起きなければならない。これは、怠惰な生活を貪ってきた僕にとっては、難行苦行の一つである。
 そんな早起きセミナーを、ここの会は、毎週火曜日に続けている。正直言って、運営している役員や、出席している会員の強い意志に、尊敬の念を抱く。
 僕がこの会に入ったのは、一体いつだったろう? と、忘れるくらい、だいぶ前だ。
 最初は、セミナーの講師としてお招きをいただいた。会社の倒産の経験だったか、書店や出版をめぐる話題だったか、記憶はあいまいだ。というくらい昔の話だ。
 セミナー修了後、講師を囲んでの朝食会というのがあった。顔見知りの会員の方もいたので、和やかに雑談をしているうちに、お前も入会しないか、という話になった。お調子者の僕は、二つ返事でOKをした。
 当初は、2度3度と出席した。でも、後が続かなかった。何せ、生来の怠け者の僕だ。数年間も、ずーっと顔を出していなかった。
 それが、先週・今週と2週連続して出た。僕も関連している(一社)弘前芸術協会の理事長が入会し、その紹介者としての責任を感じたからに他ならない。
 勇気と覚悟が必要だった。一番心配したのは、「選挙目当てだろう」と誤解されはしないかということだった。以前にも書いたように、そんな不純(?)な動機は全く無い。
 杞憂であった。浦島太郎のようなものなので、初めて会う方も多かったが、以前からの会員は、「ようこそ」「久しぶり」と、暖かく出迎えてくれた。今朝も帰り際、入会時の会長から「有り難う」と声をかけていただいた。根が単純な僕は、それだけで嬉しくなってしまったのである。
 しかし、皆様の厚意に甘えるわけにはいかない。取り敢えずは、紹介者としての責務は終えた。あとは、本当に選挙目当てではないことを立証しなければならない。これで、4月まで出席を続けて、5月以降プツッと出なくなれば、絶対に選挙目当てだと言われるだろう。ならば、いっそのこと・・・。
 来週からまた休んだ方がいいのか、それとも出続けるべきか、真剣に悩んでいる。(7458)