係わっているNPO法人の年度報告書を提出しに 、青森まで行ってきた。
 本来であれば、昨年の秋までに出さなければならなかった物を怠っていたので、督促状を貰ったのだ。遅らばせながらこの時期に、お詫び旁々県庁を訪問するのが、毎年の年中行事になっている。
 そのNPOは、設立したのはいいが、なかなか事業に着手できず動いていない。収入も支出も0だ。
 だったら、毎年の報告書だって、作成は簡単そうなものだが、逆に、何もしていないから、事務作業はつい後回しになる。そしてそのまま忘れてしまう。そんなことの繰り返しだ。
 反省はしている。毎回毎回、県庁の敷居は高い。担当部署のある7階までは、死刑台のエレベーターに乗っているような心持ちだ。今日も、担当してる方の優しさと温情に甘えて、ひたすらお詫びをして帰ってきた。
 それはそうと、この季節、青森市までは、車を運転して行くことはない。7~8年前に、友達を乗せての青森からの帰り道、猛烈な吹雪に遭って、死ぬ思いをして以来だ。
 いや、最近は、冬に限らず、電車を使うことが多い。なんとなれば、その往復に要する約1時間半は、絶好の読書タイムだからだ。誰にも邪魔されず、何にも急かされず、本に没頭できる。
 本今日も、浮き浮きと、まだページを開いていない本を鞄にしのばせて、電車に乗り込んだ。左がそれである。
 パッとみれば、百人一首の本のようだが、それは外観だけ。実はお菓子の入っていた包装紙を使ったお手製のブックカバーだ。色々な包装紙でカバーをかけるのは僕の隠れた趣味(?)の一つだ。
 で、中身は何かと言えば・・・。
 図書館で偶然にみつけた小説だが、これが意外と面白い。プロレスの本質をついている。プロレスが与えてくれる勇気や力が描かれている。弘前読書人倶楽部で年末に行なっている”私の今年の一冊”の候補だ。
 しかしまぁ、せっかくの1時間半なのだから、もう少しまともなものを読めばいいのに、と思われるかもしれない。正直言って、自分でもそう思わないこともない。
 いや、でも、僕にとって読書とは、知識や情報を得るためのものではない。あるいは、小難しい理屈を並べて理解しようとするものでもない。荒唐無稽であろうが、奇想天外であろうが、単純明快に、その世界に浸るれることが、何にも増して大切な要件なのだ。まぁ、早い話が、あまり頭を使いたくないと言っているのに等しい。
 相変わらず、電車の中は、スマホをいじっている人が多い。その中で、僕と、たまたま隣り合わせた女性だけが本を開いていた。ちょっと親近感を覚えた。かといって、そこからロマンスが芽生えたなんてことは、全くない。(10188)