今日の経済文教常任委員会に付託された案件は、議案1、請願1の計2件。あっという間に終わるのかなぁと思っていた。
 ところが意外と長くかかった。1時間は優に超えていた。
 長引いたのは請願の審査である。「弘前駅のコンテナ取扱継続に関する請願」が審査に付された。
 内容を掻い摘んで書けば、弘前駅構内で鉄道貨物を扱う事業者に対して、昨年の9月、日本貨物鉄道株式会社(以下JR貨物)から、平成31年の9月末をもって、弘前駅におけるコンテナの取り扱いを中止し、それ以後は、東青森駅でコンテナの引き受けを行なうとの通知があったのだそうだ。事前に何の話し合いもない、一方的なものだったとのことだ。
 だけど、ご案内の通り、弘前駅は、弘前市のみならず、近隣市町村も含めた津軽地方の物流拠点である。リンゴ・米等の農産物はもとより、弘前で生産を行っている工業製品の出荷にも、大きく係ってきた。
 それが、いきなり東青森まで持って行け、となると、結局、農家や製造業者の負担が増すことになる。その上、代替手段としてトラック輸送をとはいっても、鉄道とトラックでは、輸送能力に大きな差があり、さらに、運送業界自体も、深刻な人手不足等で、残りあと半年という短期間では、充分な対応ができるかどうか定かではない。
 だから、市としても、何とかJR貨物に対して、コンテナ取り扱いを継続するよう取り計らって欲しい、という趣旨だったと理解している。
 その内容、その意義には、誰にも異論はない。
 ところが、問題は、その請願項目の文章だった。間違いのないよう、正確に記す。
 「弘前市において日本貨物鉄道株式会社が弘前駅でのコンテナの取り扱いを継続できるよう赤字の補填や補助金・助成金を交付すること」
 如何であろうか? この文だと、弘前市に対して、JR貨物の赤字補填や補助金の交付を求めているようにも読み取れるではないか。請願者は、誰に交付を求めているのだろうか?
 仮に、弘前市に対して、JR貨物の赤字補填を求めるのであれば、それには簡単に賛成するわけにはいかない。日本有数の大企業の赤字を、僕ら小さな地方都市の税金で補うなんてことは、筋が通らない。
 どにかく、儀会が正式に採択するのであれば、誤解を招くような文言であっては駄目だ。あとから、そんなはずじゃなかった、となっては困る。
 そこで僕は、生意気にも、趣旨には賛成したうえで、一部文章の訂正を求めた。何のことはない。最後の部分を「・・・補助金・助成金の交付を国に求めること」としただけだ。これで、少なくとも、さっきの誤解は解消されるはずだ。
 それにしても、役所の文は読みにくい。さっきの文だって、最初から最後まで、ただの一つの句点(、)もない。それが、意味の曖昧さの要因となる場合だってある。
 正確には忘れたが、「黒い髪の綺麗な少女」といったような例文があった。「黒い、髪の綺麗な少女」と「黒い髪の、綺麗な少女」と「黒い髪の綺麗な、少女」とでは、イメージが随分と違うのがおわかりいただけると思う。ことほど左様に、句点の打ち方で、文の意味は変わってくる。
 ・・・まぁ、文章の書き方は難しい。(2391)

 追伸その1
 ご心配なく。請願は無事採択された。だって、弘前駅でのコンテナ扱い廃止は、地元経済にとって大きな打撃を被ることになるのだから。