3泊4日の、行政視察を終えて帰って来た。といっても、交通機関の関係で、初日と今日は移動だけ。実際は2日で3カ所という強行軍でもあった。
 議員の視察に関して、わざわざ行かなくても、書類を取り寄せれば済むではないかとか、インターネットの時代だから、行くまでもなくビジュアルに調査できるではないか、といった意見をいう人もいる。
 しかし、俗に言う「百聞は一見にしかず」なのである。今回の視察でも、「恐竜のまち」だということは、ネットでも本でも調べることができる。ただ、実際に現地に訪れて初めて。例えば「えちぜん鉄道」という交通アクセスの現状や、市の取り組みの実態が わかった。
 糸魚川市も須坂市も同様だ。須坂市が宣伝をしている「フルーツエール」の味については、昨日のブログにも書いた。これも、行って飲んでみたからこその評価だ。
 などと、視察の資料を整理する間もなく、また旅装を解く間もなく、今日は知人の通夜に参列した。地元紙M新報の元常務のIさんの通夜だ。弘前ペンクラブの副会長でもあった。
 書店経営時代から、M新報には、週間ベストセラーの掲載や、併設していたギャラリーの催事の紹介等で、なにかとお世話になってきた。その頃からの知己である。
 が、Iさんとぐっと親しく話をするようになったのは、僕が俳句を始めてからだ。Iさんは、弘前の俳句会の第一人者でもある。俳号を”風信子”という。
 僕が、生まれて初めて句会なるものに出たのは、もう何年前だったろうか? その句会の主宰が風信子さんであった。まだ初心者だった頃の(いまでも初心者に産毛がはえた程度だが)ある句会で、僕の鑑賞を風信子先生から褒めていただいた。褒めた方は忘れているかもしれないが、褒められた方は忘れない。特に僕のようなお調子者は、褒められるとすぐに図に乗って、どこまでも舞い上がってしまう。
 そんな訳で、それ以来、俳句から抜け出せないでいる。だから、Iさんは、僕の師匠の一人でもあり、恩人でもある。 
 ほぼ2月に1回の句会では、毎回、風信子先生の選評が楽しみだった。投句した一人一人の句に、丁寧に感想やアドバイスを述べていた。その中で、俳句の作り方のポイントや、読み方の幅広さを教わった。
 そういったこれまでの感謝の気持ちを込めて、静かにお線香を手向けてきた。合掌。(6128)