中心商店街活性化のことを書こう。僕のライフワークの一つでもある。
 来年度、弘前市は、中心商店街対策として、二つの新しい施策を打ち出した。
 まずは、空き店舗対策事業である。従来は、内装や外装の改修費のみを対象としていたものに、新たに家賃に対する補助も始める。期間6ヶ月で、補助率50%で上限10万円までである。つまり家賃20万円の店を借りれば、半月間は只で営業することができる。 
 もう一つは、「商人育成・商店街活性化支援事業」というものである。これは、市の概要書によれば、専門家等を招き、商店街の課題解決を図るためのワークショップを行なう事業とのことだ。
 欲を言えば切りがないが、こうして商店街のことにも目を向けていてくれる姿勢は評価したい。
 が、事態はもはや、その程度では済まないくらいのところまできているようにも思う。現実に、まふたぞろ、空き店舗が目立ち始めている。今回の予算委員会の中でも、新人のS議員は、商店街振興対策を10年以上続けてきているのに、何も効果が上がっていないのではないか」と、鋭く突っ込んでいた。それは、残念ながら事実でもある。
 先般、商工会議所の役員と市議会議員との懇談会があった席上で僕は、「もはや小手先の弥縫策では通用しない。街の姿を変えるような手をうたなければだめだ」と訴えた。それも、行政主導では無い。商店主たちが自ら考え行なおうとする計画について、行政なり商工会議所に支援して頂きたいと話したつもりだ。
 この考え方は、決して最近持ち上がったものではない。もう30年くらい前だったろうか。僕がまだ商店街の青年部長を務めていた頃の話しだ。何かの会合でお会いした時に、当時の黑石市商工会議所の会頭からこう言われた。「今泉君、土手町を再生させるなら、今ある店を全部つぶして、新しいまちに造り替えなければならないよ」 その時は、正直言って素直に頷けなかった。
 今日、地元商店街の理事長の事務所を訪れた。将来のまちづくりの青写真を聞かせていただいた。まさに、新しく街を造り直そうという意気込みを感じた。
 僕自身は、商店街を離れてから、もう19年半になる。でも、今でも、こんな本を読んでは、商店街の行く末を案じている。(8125)