つたやヒロロの2階にTSUTAYAがオープンした。早速、今日、覗きに寄ってみた。けっこうな賑わいをみせていた。
 一見、広く感じられる。だけど、ニュースを読めば、売り場面積は477坪だという。これは、昨年閉店した紀伊国屋弘前店とほぼ同程度だ。
 ただ、TSUTAYAの方が、開放感がある。天井が高く、中棚も低く抑えられていて、遠くまで見渡すことができる。中にはスターバックスも入っていて、コーヒーを飲みながら立ち(座り?)読みをするスペースもある。その他、全体的に遊びの部分が多い。
 では、肝心の在庫の中身はというと、正直言って、”本好き”には、ちょっと物足りない。専門書はもとより、実用書や文庫・新書にしても、質量とも、かつての紀伊国屋の方に軍配が上がる。
 まぁ、これが今流の書店の姿なのであろう。僕の古い頭では思いもつかない。若い世代には受け入れられそうだ。
 僕は、昨年、ペンクラブニュースに、「書店はもはや。活字を売る場所ではない」という原稿を書いた。六本木に出来たという、入店する際に料金をとって、その代わりいくらでも立ち読み自由という書店を引き合いに出し、「時間を売る場所に変貌しつつある」といった内容だった。その意味からすれば、さしづめ、ヒロロのTSUTAYAは、くろげる場所と時間を提供する場所と言えよう。
 だけど、僕にとっての書店とは、別にくつろげなくてもいい。長時間、立ち読みしたいとも思わない。いや、第一その体力がない。単純に、ふらっと立ち寄った時に、何か面白そうな本と出会える場であってほしい。
 この”ふらっと”という感覚が大事なのである。TSUTAYAにしても、J堂にしても、それぞれ大型商業施設の上層フロアにある。わざわざエスカレーターや階段を上らなければならない。何となく”ふらっと立ち寄る”といった雰囲気ではないことが残念だ。しかしまぁ、これからせいぜい利用することにしよう。
 出版不況が叫ばれてから久しい。2019年の雑誌・書籍の総売り上げも、前年比で4.3%のマイナスなのだそうだ。そんな中、新たに弘前に産まれた本屋の健闘を祈りたい。
 開店ご祝儀で、文庫を一冊買ってきた。松本清張の「昭和史発掘」である。
 先日、議員控室で、尊敬するS先輩と会話をした際に、この本のことが話題に出た。実は、昭和史は、僕の中では苦手な分野だ。少し勉強しようと思う。(3994)