8月31日の「鍵」と題したこのブログの中で、たった一言だけ”議会図書室”と書いたら、敬愛するKaさんから「議会図書室、行ってみたいです!」とのコメントをいただいた。
 それに対する僕の返信はこうである。
 「議会図書室って、お見せできるようなものではありませんが、ご希望とあれば、今度帰省なされた時にでも、ご案内いたします」
 正直に言って、たいしたことがない。狭い、暗い(普段、照明を点けていない)、雑然としている。蔵書(議会や地方自治に関する一般書籍)が少ない。見たところ、新刊はほとんど購入していないように思える。
 とはいえ、図書室は図書室だ。本会議はもとより、予算・決算委員会や他の常任委員会の会議録も揃っている。毎年の予算書・決算書もすべてある。総合計画をはじめ、行政サイドの各種計画も、僕が議員になる前のものから、各種並べられている。そういう点では、使い勝手はある。
 議会図書室は、地方自治法で設置が義務付けられた施設だ。議会や議員の政策立案や調査に資することを目的としている。積極的に利用促進を図っている先進自治体もあると聞いている。
 が、弘前市の場合、残念なことにあまり使われていない。閲覧用のはずだったデスクには、物が置かれていることもある。
 議員になったばかりの頃は、図書予算の増額を訴えてみたことはある。だけど、今の利用状況を見れば、費用対効果は薄いようにも思える。
 おそらく、手前味噌だが、僕が一番使っているのではないかと思う。今日も、明日からの決算審査に備え、図書室の資料を使って調べ物をした。
 同じ会派を組むTa議員や無所属のNa議員にも、利用を促している。ただ、若いTa議員くらいになると、スマホやタブレットで、簡単に各種資料を調達できるらしい。情報へのアプローチは、僕より数段早い。
 そういった意味では、図書室の在り方も、今は曲がり角にさしかかっているのではないか。今後、議員全員にタブレット端末が渡され、市や議会が持っている様々なデータを、直接閲覧できるようになれば、紙媒体の資料を保存しておく価値は、一体どうなるんだろうと、アナログ人間としては、かなり心配になる。
 僕も今では、競馬やプロレスのことなど、時には法律や行政のことも、スマホやPCを使っていろいろと調べることが多い。六法全書を引くより、ネットの方が簡単で早いのは確かだ。でも、基本的には、書店で育った人間だ。紙媒体の優位性を否定することは絶対にしない。したくない。
 今日もTa議員に、「スマホで簡単に調べたことはすぐに忘れることも多いけど、紙の資料で苦労して調べたことは、なかなか忘れないよ」などと、偉そうに講釈を垂れてしまった。嘘である。苦労して調べたことでも、右から左へと忘れていく、それが最近の僕なのである。(6067)