巷では色々とイベントが行われているらしい。何か紙を手にした親子連れとも、何度かすれ違った。
 でも、僕の日曜日は、弘前読書人倶楽部である。よっぽどのことがない限り、昼から日暮れまではここにいる。
 さて、その読書人倶楽部からお知らせである。 
 一つは今月のブックトークについて。講師が決定した。前東北女子大学教授の佐々木隆先生である。
 佐々木先生は、話題の間口が非常に広い方だ。僕が初めてお会いしたのは「星の王子様」についての公開講座だあったし、その他にも漱石の「夢十夜」や百人一首、アランの「幸福論」等の講義を受けたこともある。前回、読書人倶楽部でお話しいただいた時は「風水で読み解く弘前」というテーマだった。
 今回は「蕪村の俳句について」だそうだ。自分の集大成だと、電話口では語っておられた。
 おりしも、読書人倶楽部の会員の一部では、俳句が静かなブームとなっている。毎週日曜日には、少人数の句会も開催されている。まさに時宜を得たテーマと言える。
 勿論。俳句に興味のない方も、画人でもある蕪村の生涯や作品に触れることは、大きな感銘を受けるに違いない。お時間が許せば、是非お立ち寄りいただきたいと思う。 
 10月25日(日)午後4時から。トーク終了後には、講師を囲んだ懇親会もあって、そちらにご参加の場合は、会費2000円(会員)、会員外だと3000円を頂戴する。
 二つ目のニュースは、新刊の案内である。今年の1月にブックトークをしていただいた、京都精華大学の斎藤光教授が、「幻のカフェ時代」という本を上梓された。
 ”カフェ”と言っても、今のド〇ールとか、ス〇ーバッ〇スといったものではない。いわゆる女給さんがいて、鳥打帽を被りインパネスを羽織った男性どもが足繁く通ったといったイメージの所だ(違っていたらごめんなさい)。そうした明治末期から昭和初期にかけて花開いた、京都のカフェ文化について、当時の写真もふんだんに掲載しながら、研究者の視点で言及している。
 弘前にも、モボ・モガがいて、カフェも栄えていたらしい。両親や祖父母、あるいは曾祖父母から聞いた、遠い我が町の記憶と重ね合わせながら読むのも面白いかもしれない。
 弘前読書人倶楽部では、この本を販売する。ただいま、絶賛予約受付中。現在、見本として1冊だけ置いてあるので、興味のある方は、是非ご来館下さい。
 今日も、何事もなく、読書人倶楽部での1日が終わった。(6035)