昨日のブログでは、 議会運営委員会で、委員会配属のことだけ話し合われたように書いてしまったが、実は、もう一つ重要な書かなければいけない案件があった。市の新たなコロナ経済対策のことだ。今朝の新聞にも載っていたので、ご存じの方も多いと思うが、改めて要約してみる。
 今回の対策は、3つある。
 ①事業所・店舗等感染拡大防止対策推進事業費補助金。感染防止のため、アクリル板購入や二酸化酸測定器測定器を導入した際にかかる経費として支払った分につき、上限20万円までを補助しようとするものだ。 
 この制度の優れた点は、令和3年1月1日以降に遡って補助対象となることだ。というのは、青森市でクラスターが発生した3月あたりから、既に、そういった対策を講じていた事業者も多いからだ。僕のいきつけの居酒屋も、数ヶ月前には、カウンターにアクリル板を設置していた。そういった事業者も、この制度で給付の対象となる。
 ②団体等販売促進緊急対策事業費補助金。商店街や事業者組合等が実施する販促事業に対し、上限500万円の助成が行われる。対象経費の中には、広告宣伝費も含まれるので、使い勝手が良さそうだ。また、対象事業者の中に、「大学コンソーシアム学都ひろさき」も含まれている。学生の生活支援や消費拡大といった狙いもあるようだ。
 ③地域のにぎわい回復事業費補助金。商店街や、複数のまちづくり団体が実行委員会をつくって行うイベントで、コロナ感染予防対策のために新たに発生した経費の分が助成される。上限は100万円。昨年は、夜店まつり等、多くのイベントが中止となった。それを、感染対策を充分にとった上で、再開させようといった狙いを感じる。
 これらは、いずれも、一律のバラ撒きではない。僕は、数週間前だったろうか、市の商工担当かに行って、一律の給付や損失補償ではなく、幅広い消費活動につながるような対策をと要望を述べてきた。
 それと、必死で生き延びようとしている事業者を支援するものであればいいが、中には単に補助金をあてにしている事業者もいるように聞く。そこはしっかりと区別しなければならない。その意味でも、今回の対策は一定の評価に値する。
 正確に言えば、昨日は、議案が提案されただけだ。今週の金曜日(21日)の臨時議会で承認されなければならない。本当はオフレコにしなければならないのだろうが、僕は、この対策に関しては、反対する理由がいまのところは見あたらない。ただ、毎日のように陽性者が多数発表される中で、市民に対する市長のメッセージが見えてこないのが不思議だ。
 今日は、これらの対策の資料を持って、商店街や事業者を訪問した。事業主に会えなかったところは、書類だけを置いてきた。決定ではないが、一応、こんなことが話し合われてますよという案内のようなものだ。
 結局、どんなにいい制度でも、使わなければ意味が薄い。是非、多くの事業者に使ってもらいたい。僕ら議員は、そういった制度の周知ということも、仕事の一つであろうと思う。
 かといって、どれにも予算の総枠がある。したがって交付件数も決まっている。①は1000件、②は40件、③は10団体だ。基本的に早いもの勝ちとなる。そこから先には、議員特権などというものは無い。(5441)