弘前市議会は、予算決算常任委員会が始まった。16日(金曜日)までの4日間行なわれる。
 今日は、まず補正予算の審議から。この補正予算案の中には、以前のブログで紹介した、”コロナ対策・食で応援支援支援”という名目で、学生にアップルパイを配るための予算も組み込まれていた。
 僕は、先週の金曜日に行なった一般質問でも、この事業には、疑義を呈した。予算額の多寡ではない。アルバイトも減り、親からの仕送りも減って、食生活を切り詰めている学生もいる中で、コロナ対策としてアップルパイを配ろうという、その思考回路が、全く理解できないからだ。
 誤解の無いようにお断りしておくが、学生を支援しようということには賛成である。弘前における、大学並びに大学生の果たしている大きな影響を思えば、積極的に応援して然るべきだと思う。
 ただ、今、困窮している学生が、何を求めているのかを突き詰めれば、決して嗜好品ではないはずだ。嗜好品は、衣食足りた、その次に来るものだろうと思う。
 この事業案が新聞で報道されてから、たくさんの方からご意見をいただいた。このブログのコメント欄にも何件が寄せられた。直接話しに来てくれた人もいる。
 その大半が、いや、ほとんど全部が、「弘前は何を考えてるんだ?」「馬〇ではないか」という、お叱りや侮蔑の言葉だった。
 実際に、僕らの会派では、6月議会終了後に、弘前大学の職員や先生、あるいは一人親家庭のお母様方と話し合う機会を持った。学生の苦境を伝えられた。以前紹介した、青森県母子寡婦福祉会が行なった生活実態アンケートでも、コロナ禍で、親の収入が減った割合よりも、子どものアルバイト収入が減ったという割合の方が高かった。
 それだけではない。この事業が発表されたあと、僕らは急遽、学生を対象にWebアンケートを行なった。不特定無作為の、市内全大学生が対象である。わずか2週間足らずに、150を超える回答が寄せられた。その6割以上が、アップルパイでない方がいいと答えている。
 議員の仕事はまず、そういった市民の声を市政に届けることだ。税金の使途が、市民の意向と反対方向にいこうとしていないかをチェックすることも仕事だ。
 その信念に則って、僕らは、学生支援に対する予算を認めた上で、「アップルパイではなく主食になる物を」という付帯決議案を提出した。雑談の中では、アップルパイには首を傾げていた議員も多かったように思っていたが、採決で、決議案に賛成したのは、提案した4人だけ。何とも残念な結果に終わった。これでまた、市の職員から嫌われてしまう。
 えーい、今日はアップルパイのヤケ喰いだぁ・・・。でも、どうせヤケを紛らわすのなら酒の方がいい。(4105)