恥ずかしながら、一応、法学部法律学科卒業なのである。(あー恥ずかしい) 調子に乗って、議会の質問でも、時折、「民法」がどうのとか「地方自治法が」がどうだとか引き合いにだす。
 でも、それは大概、付け焼き刃なのだ。生兵法と言ってもいい。いずれ大怪我をするかもしれない。いや、質問が終わる度に、あんなこと言わなきゃよかったと、傷ついている自分がいる。
 でも、好むと好まざると、議員をしていると、法律に係わる相談が持ちかけられることも多い。僕でわかる範囲ならいいが、そうでない場合は、躊躇無く弁護士を紹介する。あるいは、僕が言っても信用しない人でも、弁護士の口から聞くと、素直に納得する場合もある。
 一番多かったのは、会社清算に関する件である。何せ、僕自身が経験者だ。弁護士の領域に踏みこまない程度はアドバイスが出来る。以前に比べると、最近は少なくなったのは、倒産から20年以上経過して、僕の過去が忘れられかけているからなのだろうか。
 他にも、思いつくままに列挙すると、土地の売買、不当解雇、覗き事件、未払い金の請求等々、種々雑多な案件だ。会社の清算に関しては、経営者側ではなく、解雇された従業員側から、賃金未払いの件で相談を受けたこともある。
 今日も一件、隣地との境界の争いで、相談人を弁護士の事務所へ連れて行った。もう10年来、係わってきている件だ。
 正確にいうと、土地の境界の問題ではない。というか、最初は確かに、境界が争点だった。このブログでも何度か紹介したとは思うが、AさんとBさんの土地の間に、かつて市が管理する水路が通っていたのを、Bさんが勝手に埋め立てて、Aさんの土地に浸食してきているという相談だった。だから、市役所にも間に入ってもらい、三者で境界を確定してもらうよう働きかけてきた。市でも何通りかの和解案を提示してくれた。
 ところが、状況が変わってきた。Aさんの主張は、水路は両者の境界あたりにあったのではなく、Bさんの土地の、もっと真ん中寄りを通っていたというのだ。となると、もはや当事者同士の話し合いで解決しようというわけにもいかない。
 そこで弁護士への相談となった次第だが、何せ話は複雑だ。それに、本来通っていたという水路の位置を特定できる図面がない。今後、この件を司法の場に持ち込もうとするならば、証拠となる書面が必要だ。ということで、出直しとなった。
 それにしても、弁護士という大変そうだ。僕らの相談が終わったのが5時半近く。またその過ぎ後に、別の会議も入っていたようだ。休む間もないとは、このことなんだろう。
 学生時代、真面目に勉強して、司法試験を目指せば良かったなどとは、今は思わない。こんな多忙な仕事をこなせる自信はない。もっとも、いくら勉強したって、受からなかったことは、今さら言うまでもなく、火を見るよりも明らかだ。