一昨日のことである。弘前読書人倶楽部の会員 Taさんが、「JPC 日本の都市特性評価2021」と書かれた、10数枚からなる書類を持って来られた。インターネットからダウンロードした概要版とのことだ。
 発行しているのは「一般財団法人森記念財団 都市戦略研究所」。恥ずかしながら、 初めて聞く名前だ。
 ペラペラと捲ってみると、これがなかなか面白い。政令指定都市、県庁所在地及び人口17万人以上の全国138都市と、東京23区を対象に、「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通アクセス」の6分野について調査・分析をしたものだ。
 総合では第1位が大阪市。以下京都市、福岡市と続く。概要版なので、総合順位は16位までしか掲載されていないが、政令指定都市でもなく、県庁所在地でもない都市で最上位にランクされているのは松本市だ。
 その他に、それぞれの分野ごとに、1位~80位までは、ランキングが表示されている。我が弘前市の名前は、「文化・交流」部門で第32位に見つけることができるが、他の部門では残念ながらランク外であった。
 Taさんからは、「ダウンロードできるのは、この概要版までで、もっと詳細を知りたいので、完全版を見たい。が、何せ、一冊33000円もする。市役所や図書館あたりで持っていないものか」という相談だった。それなら、僕だって是非見てみたい。
 そこで、あいにく昨日は法律相談等で時間がなかったが、今日、この完全版を求めて、市役所へ行ってきた。
 まず、市の統計データの所管は広聴広報課だというので、そこを訪ねた。でも、この資料は無いという。買うことはできないかと尋ねたら、予算的に難しいと言われた。「広報ひろさき」のカラーページを一部に白黒にしたらいいのではと冗談で言ったら、そんなことをしたら、市民から叱られると返された。それもそうだ。
 次に、議会事務局へ行った。いや、最初から、議会の図書予算が少ないのは知っている。ただ、来年度からの議会図書室の充実について予算要求をしているので、もし、それが叶ったら、購入を検討してもらえないかということを伝えた。
 最後に、市立図書館を訪ねた。ここが一番、感触が良かった。調査室用の資料として、考える余地はありそうだ。とは言え予算の枠がある。改めて返事を貰えることになった。
 と、流石に行政だ。1冊の本を買うのにも、色々と制限があるようだ。それはそれで、致し方ないことと理解はする。  
 もし、市や図書館で駄目とれば、自分で購入するしかない。しかし、如何せん33000円だ。行きつけの居酒屋だと10回分以上の金額だ。やっぱり躊躇せざるを得ない。うーん、ここは無類の本好きの僕でも、悩んでしまう。酒か本か。究極の選択を迫られているような気もする。(6016)