久々に東京に来ている。丸2年ぶりだ。逗子にお住いのSさんをお訪ねしたのだ。
    Sさんは、弘前読書人倶楽部人倶楽部の基本財産とも言うべき、6000冊もの蔵書を寄贈してくださっ方だ。弘前のことを、こよなく愛していてくださり、毎年、何度も、読書人倶楽部へもお越しいただいていた。
     それが、昨年来のコロナ禍である。それこそ、もう2年以上もお会いしていない。お身体具合が優れないとも聞いたので、お見舞いも兼ねて、一度お伺いしたいと思っていた。それがようやく実現した次第だ。
     ことの他お元気そうで何よりだった。有名な葉山マリーナの、海の見えるレストランに連れていたいただいた。あいにく時折小雨の降る曇り空で、江ノ島も霞んではっきりとは見えなかったが、何艘ものヨットが帆をあげて海上を走る様子を眺めながら、久しぶりの楽しい時間を過ごさせていただいた。
      何を隠そう、僕は、"湘南"というところ来たのは生まれて初めてだ。都合7年間も首都圏に住んでいたのに、加山雄三や石原裕次郎を大学の先輩に持ちながら、横浜から先へは足を踏み入れたことがなかったのだ。もっとも、山手の箱根や、県境を越えた熱海には何度も行ってはいたのだが・・・。
     湘南の海は、さっきも書いたように、残念ながら、マリンブルーというわけではなかった。でも、青森県の海とは全く違った開放感にあふれていた。ユーミンやサザンの歌に出てくる世界が、そこにはあった。
      行きは、羽田空港から京急で約50分。帰りは横須賀線と地下鉄を乗り継いで、京橋のホテルまで1時間強。まぁ、弘前から青森に行くようなものだ。
      ただ、首都圏は、電車の本数が多いので、その時間は苦にならない。こんなに簡単に来られるところだったら、学生時代からもっと足繁く遊びに来ればよかった。そうしたら僕も、"湘南ボーイ"と呼ばれていたかもしれない。・・・無理か。(6734)