弘前読書人倶楽部は、1月11日まで、年末年始休暇させていただくことになっている。でも今日は、一足早く、いつものメンバーが集まって、今年初めての懇談会が行われた。 
 この時期、どこへ行っても話題に上がるのは、雪のことと市長選のことである。「こんにちは」の代わりに、「随分降りますね」が日常の挨拶と言ってもいいくらいだ。スーパーで買い物中に、突然「市長選、どうなるんでしょうね?」と声をかけられたこともある。
 今朝も、道ですれ違った人から、「この雪、どうにかなりませんか?」と言われた。毎朝のように、除雪車が出動しては、道路中央の雪を、両側の住宅の敷地前に寄せていき、それが壁(山?)のように積み上がって道路を塞ぎ、本来2車線だった道が、車がすれ違えようになっている。
 歩道はもっと悲惨だ。人一人がやっと通れる、と言うよりも、平均台が盛り上がったような場所も多く、高齢者には障害物のようにも見える。
 いや、歩道があればまだましな方だ。歩行者は、狭くなった車道の隅を歩くはめになってしまう。危ないし、車の渋滞の元凶にもなっている。そういったことについての悲鳴は、あちこちから聞こえてくる。  
 市長は、例年より 早い”排雪”を支持したというが、今のところ、その結果は見えていない。確かに、一部幹線道路は広くなったようではあるが、「市民生活第一に」と言っている割には、生活道路の”排雪”は進んでいない。
 市長選の話になることも多い。特に飲酒を伴う場では、それで盛り上がっているらしい。盛り上がるならまだしも、誰を支持するとか、誰はこれだから駄目なんだとかで、時として、酔っぱらい同士の口論になることもあるという。ある行きつけの居酒屋のママからは、「あなたがいれば、話がややこしくなるから、選挙が終わるまでは、店に来ないで欲しい」とまで言われた。
 そこへいくと、読書人倶楽部の懇談はいい。雪の話も、選挙の話も、一切出なかった。
 出たのは、日本三大がっかり名所の話、山口瞳の話、成人式の話、茂森禅林街の由来、逗子や鎌倉の話、将棋の話、鎌田實先生の話、皇室の話・・・etc。一つ一つ憶えていられないほど、たくさんの話が出た。
 まぁ、どれも、他愛もないと言えば他愛もないのだが、その中で、新しい知識を得ることも出来るし、自分の遠い記憶を確認することもできる。口角泡を飛ばさなくても、参加者それぞれの主義信条を垣間見ることだってできる。
 だから面白いのだ。だから長続きするのだと思う。
 ”談論風発”という言葉がある。そもそも、読書人倶楽部開設の目的の一つには、そういう場を創りたいということもあった。その意味では、まさしくそれを実現しているのではないかと思う。
 もっとも、多様な話題を引き出し活発な意見を交換するため摂取しているアルコールの量も半端ではない。メンバーの中には、糖尿や通風持ちも少なくないというのに・・・。(11128)