先日のブログでもお伝えしたように、1月末日締め切りの原稿を2本抱えている。同人誌「北奥氣圏」のものと、ペンクラブが発行する書籍に掲載するものだ。
 このブログは程度の長さならいいが、どちらもその3~5倍もの原稿枚数を依頼されている。しかも、ブログはつまり日記なので、比較的気ままに書くことができるが、同人誌や出版物に載せるとなると、他者の評価の目に曝される。安直なことは書けない。
 いつものことながら、締め切り前日になって、ようやく尻に火が点いた。と気づいた時には、既に背中から首筋まで、火の手は回っていた。
 そこで、今日は、万難を排して原稿執筆に取り組むことにした。全ての先約を断り、流行作家よろしく部屋に缶詰めになろうと決意した。
 が、独り暮らしだと、それなりにやらなければならないことがある。朝食の支度をして、食べ終わった食器を洗って、簡単に掃除をして・・・などとしているうちに時はみるみる過ぎていき、原稿用紙(パソコン)に向い始めたのは、10時半を回っていた。
 それですぐに取りかかればいいのだろうが、何せ執筆のための資料探しから始まる。インターネットで色々と検索しているうちに、何か興味深いワードがひっかかり、それを追いかけていけば、原稿の趣旨からは段々とかけ離れたものへ進んでいく。
 そんなこんなで、あっと言うまに昼食時間だ。午前中は1文字も書けなかった。実際に文章を打ち始めたのは13時近くになってからだった。
 一旦書き始めれば、キーボードを打つ指使いは別にして、作文自体は早い方だ。集中力さえ途切れなければ、2つの内1つは今日中に完成できるだろう。
 ところが、現実はそう簡単にはいかない。こういう時に限って予期せぬ来客が来る。腹も減ってくる。喉も渇く。
 結局今日は、同人誌の三分の二までしか終われなかった。でもゴールは見えた。それに、月末締め切りということは、まだ一日猶予がある。♬明日がある 明日がある 明日があーるーさー♬ なんて歌を想い出して、缶酎ハイを空けた。
 その一方で、明後日、どうやって言い訳しようか考えている、いつもながらの狡くて弱い自分もいる。(3479)