いまきしょうじ(今城昭二)の書道・篆刻ブログ

書道・篆刻歴50年余り。書の指導と篆刻を職業としています。陝西師範大学兼職教授、西安培華学院(大学)客座教授、西安中国書法芸術博物館顧問等。海外も含め個展開催30余度。海外旅行60余度。2016年9月より西安の大学で書・篆刻・刻字・日本語を指導。書道・篆刻を中心にほぼ毎日書いています。

日本文化の源流

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  昨日午後、西北大学で講演した。外国語学院(学部)の主催で、聴講したのは日本語学科の学生や教師など200名あまりである。西北大学は中国でも名門の大学で、特に中国史においては中国のトップクラスである。

  内容を簡単にいうと、今の日本の優れている文化、習慣、思想などのほとんどは唐以降の中国から学んだものである。現代中国人も、もっと古典を学びなさいと言う、学生たちへの叱咤激励である。

  中国人は食事の仕方が汚い人がけっこういるので、食事五観の話をした。そしてこの考え方は唐時代南山律宗の道仙から、宋時代の黄庭堅をへ、道元の『赴粥飯法』によって広く日本人の中に入っていったことを解説した。

  また400年前に洪自誠が書いた『菜根譚』の話をした。日本で何種類も出版されている本である。もちろん中国でも何種類も解説書が出版されている。会場に来ている中国人に聞いたが、読んだことのある人はほとんどいなかった。

  この本は儒教と道教、仏教をミックスして書かれた本で、人生の生き方をやさしく説いている。私も印文や書く詩句をさがす時は先ずこの本にあたっている。

  西安の料理は辛い。どんなものにも唐辛子が入っている。菜根譚には「醴肥辛甘は真味にあらず。真味只是淡」と書いてある。料理は薄味で素材の味を引きだす日本料理の考え方と一致する。私は唐辛子がダメなので食べたことはないが、多分西安の辛い料理は何を食べても唐辛子の味しかしないのでは・・

  最後に日本語学科向けにひらがなの話もした。仮名の字形を教えられる中国人教師はいないし、日本人教師も・・・  終わってから、来年度はぜひうちの大学に来てくださいと言われたので、内容はマアマアだったのだろう。しかし私は書や篆刻を教えるために来ているので、日本語学科から来てくださいと言われても・・・ 西北大学も書法の授業をやっているらしいので、これからいろいろな大学の書法授業を見に行ってみたい。

    むかし近所に咲いていた花

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 会場付近には畳代の講演会ポーターが何枚も貼ってあったので、終わってから2枚はがして貰ってきた。書記(学部長より偉い)の部屋で全紙2枚に篆書を書いてあげた。日本の有名な書家ということになっているので、どこでも行く先々で頼まれる。

 仕上げは高級レストランで、書記、学部長、日本語学科教師たちとの会食。必ず30度~50度の酒が出る。私は一切飲めないと言って断っているが、数日前から寝る前に55度の酒を杯2杯程度飲んで訓練?している。

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修  理

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  電気製品はあまり好きではない。故障した時自分ではどうすることもできないからである。手作業で出来るものはやり直したり修正したりできる。機械は便利だが、動かなくなったらどうしようもない。

  こちらに来てから2台も機械を故障させてしまった。最初はHDDの再生機。日本で500時間くらい録画してあったが、つい240V電圧の差し込み口に入れてしまった。日本製品は100V対応なので、当然どこかの線が切れて作動しなくなってしまった。

  次は小型電動彫刻機。こちらも同じミスで動かなくなってしまった。西安には「〇〇電子城」という、秋葉原の電子部品を売っているような店がたくさん入ったビルがある。また電気製品や周辺機器などを扱う店がたくさん入った商業ビルもある。

  ここに行けば電気製品はだいたい対応ができる。昨日は4年の学生を連れ、修理してもらいに行った。先ずいつも写真を取り込んで加工し、ブログに写真をアップしている小さいノートパソコン。池袋で8万円で買い、中国旅行時にいつも持ってきていた。最近は動きが遅く、学生からはもうゴミだと言われていた。

  電子城にある「電脳病院」に持っていき、この中に入っているものをメモリーにすべて移してもらった。メモリー代込みで1500円位であった。それを秋葉原で4年前に15万円で買い、今ブログを書くのに使っているノートパソコンに移した。後日、学生からパソコンの使い方指導を受けなければならないので、新しい写真のアップはもう少し時間がかかる。

  別の電子城にコンセント入れ間違いによる故障の機械を2台持ち込んだ。6000円位と3000円位かかると言われた。こちらは私の足元を見ているような店主の態度が気に入らなかったので、修理に出さずに持ち帰った。

  携帯電話や電気製品など、だいたいのものは小さな個人店で分解して修理してしまう。日本のように販売店からメーカーに送って修理するなどという面倒さはない。中国人の修理能力の高さには感心させられる。


     むかし近所に咲いていた花

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 まだネットになかなかつながらない。今日は午後から西北大学で講演がある。通訳の入る講演は実際の半分の時間しか話していないが、今日は日本語学科の学生200人と教員が対象である。当然通訳はいない。

 90分の予定で 『日本文化の源流』 と題して講演する予定である。大学の先生でも他の大学で講演するにはある程度の実績がいる。一回の講演には非常勤講師が授業する20倍くらいの講演料がかかるからからである。

 日本でも最近芸能人や有名人を客員教授にする大学が多いという。外部の人を招いて講演をしてもらうと数十万かかるが、その大学の客員教授という称号を与えておけば数万円で済むからである。

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迅  速

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 土曜日の夕方に西北大学で講演することが決まった。その場で即決である。私の経歴を知りたいというので、ネットで検索すれば出ていると言った。陝西師範大学博物館で開いた個展の折の案内状に経歴が書いてあり、中国ネットで「今城昭二」を検索すれば容易に見ることが出来る。

  写真と講演タイトル、具体的な内容を知りたいというので、月曜日の8時ごろ携帯メールの微信(チャット?)で送った。その日の夕方にはポスター形式に作ったものが携帯電話に送られてきた。

  中国ではメールや微信が日本では考えられないほど定着しており、これをすぐに誰かに送るので、あっという間に何百人に知らせることが可能になる。展覧会の案内も同様である。

  私が6年前個展を開いた亮寶楼美術館などは、過去ここに見にきた人40万人以上の携帯電話番号を持っており、一斉メールで40万人以上に展覧会開催告知をしてしまう。(日本のように郵便料金はかからない)

  私も微信の相手や、電話番号を知っている友人などにこの写真(ポスター)を貼り付けて送った。すぐ陝西師範大学の副学長や、書法文化研究院の院長などから祝賀メールが来た。日本では考えられない迅速さてある。

  
  先日、学生書法サークルの代表から、予定していた講師が来られなくなったので、私に講義をしてくれていう依頼があった。近隣5大学の学生を含め300人だという。4日後の開催だったが快諾した。

  2日前にこれを知ったある教授が、学生サークルの代表と自分の助手に、開催にはいろいろの準備がいるので一週間後に延期すると私宛にメールを打たせた。私は当然来週の土曜日の開催だと思い込んだ。

  ところがこの会は予定通り開かれ、この教授が講師を務めていたのである。大学での活躍実績がほしかったのであろう。その教授にはこの会の2日後に会ったが、このことを何も言わなかった。日本では考えられない策謀?である。

  中国では何事も遅い。勤めて3カ月、いまだに私の手元には雇用契約書も辞令も届かない。10日後には3回目の給料がもらえるというのに・・・

  しかし講演会の開催や告知(または中止) などの決まる迅速さには驚く。また後々どうなるかを考えないで策謀をめぐらす人のいるのにも驚く。こういう生活環境で心が和むのは、学生たちの向学心の高さを感じる時である。


     むかし近所に咲いていた花

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 早朝20分位ネット接続を試みただがつながらなかった。ここにつながると、日本にいる状態になるので、書き込みや閲覧などにまったく規制がかからない。すぐつながることもあり、30分やってもつながらないこともある。

 仕事中つなげることが出来たときは、日本の過去に放送されたドラマなどを見ながらやっている。全編放送されるので、10時間ぐらいの時もある。映画も見られる。(日本にいる時この契約をしてあったから)


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師の背中

変換~CIMG4087   この川の下あたりから老抗石が掘り出される
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  「子は親の背中を見て育つ・・」 と昔から言われているが、書や篆刻の世界でも、弟子は師匠に似るものである。作風はもとより、その生き方も大きく影響を受ける。だから自分が先生に師事するときは、その先生が師事していた先生も調べた方がよい。

  手本カキや公募展中心にやっていた人に師事した人は、自分が先生になっても同じ指導を弟子にする。(確率が高い) 弟子から袖の下や、何かにつけて金を集める人に師事した人は、自分が先生になったら同じことをやる。(もとを回収する)

  私がいま貧乏しているのも師匠のせいである。自分から弟子を集めることもせず、組織をつくろうともせず、ただ書や篆刻のみをするだけだった。収入は大学教員の給料と、篆刻(落款印)の刻料がほとんどだった。門人の月謝や展覧会の謝礼などは年間4-50万もなかっただろう。

  これをマネしようとした私が愚かだった。師のような才能もなく、性格や好みもまったく違うのに、形ばかりを真似しても、結局同じようにはなれなかった。しかしさほどの後悔はない。

  生まれ変わってもまた保多孝三先生に師事したいと思っている。 が、片隅では、弟子を大勢抱え、権力を得、公募展で大金を稼いでいる書家や篆刻家のようになりたいとも時々思う。

   むかし近所に咲いていた花

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 「もういくつ寝るとお正月 🎶 」 という歌を子どものころ唱ったが、今もその心境である。西安の生活もなれつつあるが、やはり日本にいるほうが心が休まる。それは生活環境や人情が日本のほうが・・・

 あと30日、3週間で授業は終わる。成績を出せば一段落。正月から50日間は日本での休暇である。一番やりたいのは工作。東梨房にはいろいろな電動工具があるし、狭いが作業場所もある。

 西安も工具をそろえつつあるが、小道具になると入手は難しい。いろいろな大きさのビス、板のヒビワレを防ぐ
ナミ釘、塗料や接着剤など、今度帰った時に持ってきたいものはたくさんある。

 9月
に来たときは2ヵ月間は困らない程度の食料だった。西安でも超高級デパートの食品売り場に行けば、日本の食材が手に入ることが分かった。西安での食事にも慣れたので、もう日本の食料は少しで済む。

 今一番よくいくのが、近くにある鍋食い放題の店である。週に1-2度は行っている。高い店で500円位。飲み放題食い放題である。先日行ったとき、隣のテーブルの人は、3人でビール20本も飲んでいた。

 肉や野菜、海藻、魚など自分の好きなものを取って鍋に入れて食う。タレは自分の好みで作る。先月また2軒オープンした。300円~400円位の店である。大学内にも15元(300円位)の鍋食い放題店がある。

 15年前、人民政府の高官や書家、大学教授など10人に1卓5000元(当時だと7万円位)の食事をごちそうしたことがある。当時の大学教員の給料一年分である。今は3-4人に、大学教授の給料3日分くらいしかおごることはない。

 むかしは書や印で西安の人達からお金をもらったことはなかったが、今は大学教授の給料の半月から1ヵ月分をもらおうとしている。生活逆転である。西安の教授たちの給料は、15年前の10倍以上になっている。

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余  暇

変換~CIMG1217     権 銘
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  仕事に使う道具がどこに売っているかをさがすのは大変である。街の地理に詳しい人でも、自分の興味対象以外のものはほとんど知らない。西安市というと、日本の地方の人は人口10-20万人を想像するだろうが、西安市は850万人以上が住み、経済圏は1000万人と言われている。面積も千葉県より広い。(たぶん)

  市の中心部は渋滞するので、10km行くのに1時間くらいかかる時もある。小規模な店が多いので、品数も少ない。電動工具などは、小さい店がいくつも固まっている地域があるが、同じような機械ばかりで、店が多いからと言っていろいろなものを選べるわけではない。

  どこか郊外にホームセンターでもあればよいと思うのだが、一戸建て庭付きに住んでいるのは郊外の農民くらいである。都市部ではマンションばかりなので、日本のように日曜大工などする人はいないのであろう。

  余暇を趣味や習い事に当てている人の割合は、日本に比べたらかなり少ないように感じる。買い物や美食を楽しむ人は多くなっても、芸術や文化に興味を持つ人はまだ少ないようである。

  先日仏教関係の展覧会を見てきた。日本の 「ららぽーと」 のような複合商業施設にある博物館である。規模は日本のららぽーとより大きく、旧正月などは一日10万人以上訪れるようである。

  ここのイベント責任者の招きだったので、喫茶室でのお茶代も、博物館入場料も払わなかったが、入場料60元と言えば、日本の感覚なら6000円相当である。もちろん私がお茶をふるまってもらった場所も5000円相当はくだらないだろう。

  この後、ある国立大学教授の画家、外国語学部の学部長、この施設の幹部と日本料理店(鉄板焼き)で食事をした。ここで来週の国立大学で私が講演会をやる話が決まった。(200人規模) 中国では権限を持っている人がいれば即決である。1時間半の講演料は私の給料の75%である。

  食事の時ワインとマオタイ酒が出た。かなり高い酒である。給料をもらうようになって、300円位の食事になれている身にとって、中国富裕層や偉い人たちとの食事は楽しいひと時である。

  大学の学食は100円~300円位の食事が多いが、富裕層は5000円や10000円の食事代など気にしない。夏に日本に出張で来ていた国立大学の教授の大学からもらっていた食費は1日10000円である。

  一般市民と富裕層の経済格差、余暇の過ごし方にもかなりの差がある。

   むかし近所に咲いていた花

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 西安である程度の生活を維持しようと思ったら、大学の教授(学部長)以上か人民政府高官、作品を買ってくれる富裕層と付き合うのがよい。一般の人との付き合いでは経済的に豊かにはならない。

 精神的には心のきれいな一般市民、レベルの高い芸術家や文化人と付き合った方がよい。両方とうまく付き合えれば、経済的にも精神的にも私の西安での生活が豊かになるのだが・・・

 一番の障害は、私が中国語を話せないことである。

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