前略

 

言葉を書かせて頂き、ありがとうございます。

あなたの言葉に出会えて、書くにあたって、考えてきたことをお話しします。

 

一言で言えば、あなたの言葉に向き合う時間は、つらい時間でした。あなたの言葉だからなのか、私のタイミングの問題なのかわかりませんが、あなたの言葉を書こうとすると、詰まってしまって、書くことが億劫であり、書きたくないと思うことが頻繁にありました。それでも、書かなければいけないと、私の中で、明らかにわかっていました。

 

あなたの言葉を読んで、考えているうちに、私は言葉が苦手だということに気付きました。昔から、そうだったんだと思います。言葉に救われたと思っていたことも、時間を置くとなぜそう感じたのだろうと不思議に思うこともよくありました。それほど、言葉の力は大きいのだと思います。言葉に引っ張られてしまって、分かった気になっていた自分が、記憶の中にたくさんいました。言葉にしなくてもいいと、根本的に思っている部分があります。だからこそ、「言葉にする」ということの重さは、誰よりも感じています。そして、その「言葉を書く」ということの、「言葉を書き続ける」ということの大変さを、初めて知りました。

 

そんな状況でも、あなたの言葉を書きたかったのは、あなたの言葉自体の魅力を感じたからです。だから、私はあなたの言葉を何変哲もなく、たくさんたくさん、ただ、一行に書きました。そこに私はいませんでした。楽しかった。とっても、とっても、幸せな時間でした。


私はあなたの言葉のどこが素晴らしいのか、表現することができません。よくわからないんです。それに、多くの人が言及しているから、そこに私が入る余地は無いんだと思います。
それでも、私と違う場所で、違う時間を生きたあなたの言葉が私のどこかに響いて、私を動かしてくれたことに、ある種の奇跡を感じています。あなたが、どこかからそうして下さったのかもしれません。そうであるならば、私は、あなたを、信じています。

あなたがこの世に生まれてきてくれたことに、心から、心から感謝しています。あなたが存在していたことを、尊く感じます。

いつか、どこかで、お会いできることを楽しみにしています。
その時、私は、あなたへの贈り物をお持ちします。
 

草々