
藪内亮輔さんの歌集『海蛇と珊瑚』(角川書店 2018)より言葉をお借りしました。
「私のレッスン」というタイトルの、たくさんの言葉の塊を書かせて頂きました。
短歌や詩を作られる方の思考ってどうなっているんだろうといつも不思議に思います。どうしてこんなに面白い言葉を作ることが出来るんでしょう。
この藪内さんの「私のレッスン」は、私にとって、「こうやって考えているんだ」と少しだけ教えてくれるような説明でもあり、そしてそれ自体が作品であり、活字となった文字が生き物のように見えました。その緩急を私なりに書いてみたくて、選びました。
これが、DMのデザインの基の作品です。

個展のタイトルにも藪内さんの歌を使わせて頂きました。
歌はないことすら歌で 赤蜻蛉とまりてわづか薄は沈む
この歌がすごく好きです。俯瞰している感じが最初はしたけれど、きっとそうではないんだと思います。
タイトルのために、大切な歌をぶった切ってしまってごめんなさい。
短歌には全く詳しくないけれど、短歌は面白いなと思います。
ルールがあって、あるからこそ自由で、でもきっとルールはあってないようなものなんだとも思います。
短歌は書に近いと私は思っているので、短歌に、歌人さんに片想いしています。

最終日の31日(土)の夜、9時頃から最後まで在廊しています。
もしお時間が合う人がいらっしゃいましたら、お越しください。
最後なので、作品をご購入頂いた方には直接その場でお渡しもできます。
今年の展示はこれでおしまい。(たぶん)
会いにいらしてください。
