ものづくり企業の実践開発マーケティング+プラス

ものづくりの開発マーケティング専門コンサルティングアイマーケ代表の石川憲昭のブログです。ものづくり企業の商品開発、事業開発について、マーケティング視点、現場視点を+プラスして発信します。

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2018年がスタートしました。

社会の変化はますます早く、激しくなっています。
昨年、キーワードとして”スモールマーケティング”を掲げました。つまりシンプルでコンパクトなマーケティング活動をスピーディーに進めて行くことでした。


今年のキーワードは”合成(synthetic)”としたいと思います。
合成には「二つ以上のものを合わせて一つの状態にすること」という意味があります。
よく似た言葉で、結合(合わさって一つになること)や融合(とけあって一つのものになること)そして少しニュアンスが違いますが、連携(一つの目的のために一緒に物事をすること)など、ビジネスで聞き慣れた言葉があります。

なぜ、ビジネスであまり使われない”合成”をキーワードにしたのかというと、合成には躍動感があるからです。
たとえば、化学合成(chemical synthesis)を例にとると、
化学合成は、物質と物質を幾度となく化学反応させ新しい化合物をつくります。化学反応プロセスは、目的の化合物ができるまで何度も繰り返されます。面白いのは、この過程で思いがけない化学反応が起こり新化合物が生まれ、それが商品になることがある点です。
反応させる物質の組み合わせなど条件を変えることで、アウトプットが変わり、時には思いがけない結果を得ることができるダイナミズムが合成にはあります。

合成はビジネスに応用できます。
デジタルとアナログ、論理と感性、バーチャルとリアル、などの対極的な文字が躍る混沌としたビジネスの現場で、私達は、日々様々な局面で果敢な意志決定が求められます。その時に、白黒付けて岐路を選択するのではなく、重要な要素を”合成”し新たな路を切り拓くことが必要なのです。


何と何を合成するか(X合成:エックス合成と呼びたいと思います)

その1
マーケティング×デザイン
マーケティングは、マーケティングマインドにもとづいた商品が売れるための仕組みづくりです。
デザインは構造や形態、図案や意匠の表現だけでなく、ものやことの企画や構想をまとめ表現することにも用いられ、イノベーションの実現手段、社会課題の解決の手段として注目が高まっています。
ユーザ目線での観察を重視し新たな意味を創造するデザインの力を、論理的に市場を把握し分析、価値提供の方法論を言語化するマーケティングと”合成”することで”新しい何か”を創りだすことが期待できます。
実ビジネスにおいて、私達は正解を求めがちですが、あえて”正解を追わず”何かを創り出す気概を持つことです。


その2
先端技術×職人技
科学技術の発展により社会が豊かになりました。これからも、それは続くでしょう。
だからと言って、これまで培った職人や現場の経験や勘を切り捨てるのではなく、しかし、それに頼りきるのでもなく、先端技術と職人技を”合成”する技を磨くことが大切です。
日頃から、常に外にアンテナを立て先端技術の動向をウォッチし関心ある技術は、評価し取り込む積極的な行動が新ビジネスに通じるのです。


その3
ハード×サービス
製造業のソフトの大切さについては以前ブログに書きました。
製造業にとってサービスはややもするとハードを売るための手段として位置づけてしまいがちです。
今後はハードとサービスを別々のものと考えず、両者を”合成”しNEWハードをめざすのです。
NEWハードにはユーザーの利便性やワクワク感を高める情報や知識を組込むことも一つの手です。近年急速に普及しているIOT技術を取込むことで、従来なし得なかったモノヅクリが可能になるのです。

X合成の例として、
1.マーケティング×デザイン
2.先端技術×職人技
3.ハード×サービス
以上の3点話しました。
合成の種類は事業の状況により変わります。
オリジナルな合成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

本年もどうぞよろしくお願いします。

「京都でマーケティングをデザインするという事」公開講演&交流会 (12月12日)

私が所属しているきょうとマーケティング研究会のイベントのご案内です。


時代とともに変化するマーケティング。きょうとマーケティング研究会は、マーケティングの精神と力を活かし“京都だからできる事”“京都らしい物”について考え・語り合い、京都ならではの“ほんまもん”を生み出すきっかけづくりの場として公開講演&交流会を開催します。

基調講演には、京都大学経営管理大学院長 若林靖永教授をお迎えし
「京都企業が進化するマーケティングをどのようにとらえ経営に活かしていくべきか」ご講演いただきます。
また交流会は、来春公開予定のオール京都ロケの青春映画「神さまの轍」の脚本家・監督 作道雄氏をゲストに招き、食事をしながらクロストークを行います。マーケティングに関心と期待を持つ方の参加をお待ちしています。

開催概要
日時:12月12日(火) 17:00-20:00(受付:16:30)
場所:フォーチュンガーデン京都 京都市中京区一之船入町386−2
近代建築の巨匠武田五一氏設計の島津製作所旧本社ビル跡(地下鉄「京都市役所前」16番出口より徒歩2分)

定員: 50名

会費: 8,500円(テーブル着席 食事付き)

主催:京都産業創造交流クラブ きょうとマーケティング研究会
きょうとマーケティング研究会は(公財)京都産業21が運営する京都産業創造交流クラブ(KIIC)に属する異業種企業集団です。

プログラム
17:00 開会
□基調講演「京都でマーケティングをデザインするという事」
講師 若 林 靖 永 氏 
京都大学経営管理大学院長/京都大学大学院経済学研究科教授
主な経歴
京都市商業振興アドバイザリー会議議長
京都市伝統産業活性化推進審議会会長
京都市観光振興審議会 委員(2014年)
商品開発・管理学会前会長
NPO法人教育のためのTOC日本支部理事長
日本マーケティング学会 理事

18:20 □きょうとマーケティング研究会活動紹介
2017年度テーマ「きょうとマーケティングをデザインする」

18:30
□懇親交流会 
ゲスト 作道 雄 氏 映画監督・脚本家・プロデューサー 
1990年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。
大学在学中に劇団「月面クロワッサン」を旗揚げし脚本と演出を務める。
大学卒業後制作会社「クリエイティブスタジオゲツクロ」を設立。
KBS京都でのドラマ製作を経て今に至る。
主な作品 
映画「マザーレイク」第57回ズリーン国際映画祭正式招待作品 脚本
映画「神さまの轍-checkpoint of the life-」監督・脚本・プロデュース
テレビドラマ「おしえて!家電の神様」脚本
ラジオドラマ「西村雅彦のドラマチックな課外授業」脚本
20:00 閉会

申込み・お問い合わせ
申込みはメールにて(E-mail support@ki21.jp)
会社名、参加者氏名、連絡先TEL・E-mail記入の上送信下さい.
申込み締切り12月4日
お問い合わせ:公益財団法人京都産業21商業・サービス支援部 担当:浦出・坪内
TEL 075-315-9090 E-mail support@ki21.jp

イベント詳細 https://www.ki21.jp/kiic/marken_open-reikai.pdf

今日まで、京都の五条坂では「わん・碗・ONE展」が開催されています。
わん・碗・ONE展は、清水焼発祥の地の五条坂・茶わん坂の町おこしプロジェクトの一環で
有名作家・焼きもの販売店の協力のもと設立された「五条坂・茶わん坂ネットワーク」が主催しています。
11月1日からの期間中、特別展示やシンポジウム、講演会、お茶会等が催しがあり、
私も、アートギャラリー鵬休堂で開催さrていた「うつわ男子展-Bar酒男子」や
五条坂京焼登り窯の見学、建仁寺両足院で開催されていた「京焼今展」などに足を運びました。
陶芸家、川尻潤さんや井上路久さんの作品でお酒や抹茶をいただくことができるイベントがあるなど
焼物を身近なものとして体感することができます。

焼物業界は、成熟産業に位置づけられますが、
現状に甘んずることなく、創作活動にプラスして、
作家さんが、ご自身の想いをかたり初心者との対話の機会を持つといった新たな取組み
そのものに、作品同様の美しさを感じます。

これは、アートや伝統工芸だけでなく産業財などの現場でも言えることです。
製品の性能や機能にプラスして、機能や性能を実現する職人さんの技や研究者のこだわりや想い、
手入れの行き届いた設備や機械そのものを、披露して(でも威張らない)共感を得る。

これこそが、ものづくり+プラス

それにしても清水寺参道は、ひと・人・ひと、でした。

秋は学会シーズンです。
私が所属している商品開発・管理学会(Association of Product Development and Management)も11月18日〜19日 尾道市立大学で全国大会が開催されます。
商品開発管理学会は、2001年に設立された商品開発・管理研究を専門とした学術組織で大学等の研究者、学生、民間企業など様々な分野の方がメンバーで、毎年参加を楽しみにしています。(学会の内容は、また後日書きたいと思います。)

さて学会会長の高橋幸司鶴岡高専学校長がです。
学会会長の高橋幸司鶴岡高専学校長が、商品開発・管理学会ニューズレターで商品開発との関係で「負のモチベーション」に触れておられ興味を持ちました。高橋先生は、巻頭言の中で、商品開発の社会的な意義を確認した上で商品開発の成功には「専門能力」「新規アプローチ能力」「戦略的思考」そして「モチベーション」が重要であると言います。
このなかで「モチベーション」でも「負のモチベーション(やらざるを得ないと思う気持ち)」が商品開発の推進の原動力になると言う点に関して、島根県海士町の事例で説明されています。海士町の事例の紹介は省略しますが、商品開発者の危機感や現状打破の気持ちが商品化に大きく影響し、成功に貢献すると言うのです。
負のモチベーションは、未来志向の正のモチベーションに比べ、商品開発の事例として取り上げられることは比較的少ないように思います。しかし、実際の商品開発の取っ掛かりは、既存商品の課題の対策であったり、時には既存事業継続のための手段であったりするケースが多いように思います。

昨日、ものづくり企業の社長さん達にこの話をすると、「確かにそうだ」「あの商品は負のモチベーションだな〜」とか、「正のモチベーション商品より負のモチベーション商品のほうが地に足がついたものができる」など様々な意見が活発に交わされました。これが、関心の高いテーマであることは間違いないようです。

とはいえ、商品開発のきっかけは暗いイメージの負のモチベーションであっても商品そのものは、社会を明るくするものであることは変わりありません。負のモチベーションから、未来志向、プラス思考の商品を創っていく。
それが結果として独創的な商品として実現するのだと思います。


「BtoB製品開発マーケティング基礎セミナー」
ー市場志向製品開発の基礎知識から実践手法までー

開催日時 2017/7/19(水)〜 2017/7/20(木)

開催場所 東京 日本能率協会・研修室

参加料  85,000円

主催 日本能率協会

【セミナーのねらい】
BtoB製品の開発は、これまで、顧客の明確な要求にもとづいて進めることが主流でした。
しかし近年は、顧客の要求に頼らず企業自ら市場を開発し、製品コンセプトを創りあげていく事が必要となっています。
これらの取り組みには「製品開発マーケティング」が効果的です。

本セミナーでは、日ごろの業務ではマーケティングになじみの少ないBtoB企業の技術者に必要なマーケティングマインドや基礎知識、そして市場志向形製品開発の実践的手法を体系的な理解をはかります。

【セミナーの概要】
はじめに BtoBマーケティングの概要と開発とマーケティング機能の関わりを学びます。
次に、自社の技術を活かした製品開発でのテーマの創出や事業・製品の構想の方法について、
デザイン思考やビジネスデザインの手法を用いて学んでいただきます。
そして、製品開発の実践力の向上をめざし、アイディア創造、コンセプト創造、市場テスト、
技術ブランド等開発の各プロセスで有効な手法を個人演習を通じて体得します。
ご関心のある方は日本能率協会のHPでご確認ください。

セミナー詳細
https://school.jma.or.jp/products/detail.php…

当社では、企業様でのオンサイトセミナーも承っております。

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