技術マーケティング+プラス

技術マーケティンに関わり30余年。仕事・生活、その時々の出来事を感じたままに書いています。

技術マーケティンに関わり30余年。仕事・生活、その時々の出来事を感じたままに書いています。

昨日、帰省先から家路につきました。
新幹線満席でした..。通常の年末年始が戻ってきたようです。

新幹線では、ほっこり体験もしました。
最前列で母親の膝に乗っていた男の子がオモチャを落としてしまい
コロコロと後ろに転がり私のところまで。
私がそれを拾い上げ男の子の所へ持って行こうとすると
前座席の中年男性が手を指し延べてくれ、オモチャをバトンタッチ
そして男性がオモチャを母親へ、母親から男の子へ、オモチャリレー完成です。
母親は私達に丁寧にお辞儀を返してくれ、皆がハッピーに。

何気ない風景ですが、温かい気持ちになりました。

2023年は「温もり」
そのことがあったからではありませんが、
2023年のキーワードは昨年につづき「温もり」にしたいと思います。

2022年は、Withコロナ社会のなかロシアのウクライナへの軍事侵攻によって世界が大きな影響を受け、私達のビジネス、生活がいっそう難しくなりました。
「日本人の6割が生きずらさを感じている。」という調査もあります。
私達が、不安がない状態にあり、幸福感やいい感じ感を持つためにも「温もり」が大切だと思うのです。

新時代社会に「温もり」
そもそも、顧客満足の実現や共感コミュニケーションの推進に「温もり」は重要な要素ですしユーザー中心主義・参画者の共通知を活かすには、一人一人を温もりを込めて大切にすることが必要かと。

そして、岸田政府が掲げる
デジタル田園都市構想、人への投資(人的資本)の実現や、これまで見過ごされていた分野や人(弱者)に対する新サービスの創出には「心のこもった温もり」がなくてはなりません。

心のこもった温もりを灯す
温もりのある社会を目指そうとすると、とても長い道のりのように感じますが、日常の些細なことに「温もり」を心掛ければ、どんどん社会の至る所に広がると信じています。


長寿ラジオ番組「心のともしび」の有名な言葉
「暗いと不平を言うよりもすすんであかりをつけましょう」のように
温もりのある社会なんてムリと思わず、心のこもった温もりを灯し続けたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いします。

ウェルビー(Well‐beingにはまっている人)なマーケッターとして、Well‐being市場をセグメンテーションしたいと思っています。そもそも、Wellbeingは分野横断的に広範囲にカバーしていますし、Well‐beingの捉え方は立ち位置や役割で認識や主張も多様なので、今回は、頭の整理として図にしました。
ウェルビーイングHAPPINESSマップ

全体の枠組み 
まず、
Well-Being「良好な状態」を客観的指標を用いて把握する客観的ウェルビーイング(軸A)と個人の心理な、幸福感や満足感、いい感じ感である主観的ウェルビーイング(軸B)に区分しました。
客観的ウェルビーイングは生活・仕事、主観的ウェルビーイングは心・気持ちと表現したほうが良いのかなと思います(専門的には違うのでしょうが、、)
そして、縦軸はWell-being度横軸は総人口率としました。
Well-being度はマクロ視点では、国内総充実(Gross Domestic Well-being、略称: GDW)として指標化・測定するようですが、ここでは主観で曲線を描きました。

セグメンテーション
各曲線のアルファベットX,Y,Zは人々の状態を示しています。
すなわち、
(客X,主X)は生活・心が普通の状態
(客Z,主Y)は生活は良好でも心が良好でない状態
(各Y,主Z)は生活は良好でないけど心が良好な状態
 と読み取れます。したがって各プロットを組み合わせると
 (X,X)(X,Y)(X,Z)(Y,X)(Y,Y)(Y,Z)(Z,X)(Z,Y)(Z,Z)の9パターンになります。



図のタイトルはHappiness mapとしていますが、どのパターンがWell-being(Happiness)なのか、決めつけるのは難しいです。(したがって、図示できていません。)しかし企業は、各パターンに合わせてモノ・コトを創造し提供することが大切なのではないでしょうか。

「温もり」を今年のキーワードに挙げました。

そして、9月技術専門誌に
『Withコロナ社会の技術マーケティング −ウェルビーイングへの貢献−』
を掲載いただきました。私なりの「温もり」の一つの形です。

寄稿内容は、ざっと以下のようなものです。

■Withコロナ社会の技術マーケティング

Withコロナ社会の下、全ての分野において人を中心とする考えを元にする活動が増えています。
技術マーケティングは、人々の幸せに貢献し社会を良くするモノ・コトの創造を主活動として、ますます重要になってくるでしょう。

これからの技術マーケィングの実践のポイントを考えてみたいと思います。

■Well-being視点の導入
今後はWell-being(良好な状態)の視点を持つことが大切だと思います。
そもそもマーケティングは顧客満足の追求に焦点をあてる点において、ウェルビーイングとの親和性が高い分野です。

*Well-beingについては、WHO(世界保健機関)の、健康とは単に疾病のない状態や病弱でないことではなく、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態である。という説明がわかりやすいです。リンク 日本WHO協会


■Well‐being市場のターゲティング
Wellbeingは分野横断的に広範囲にカバーしています。
医療、福祉分野以外でも健康経営の他、ヨガ・鍼灸・マインドフルネス、観光・レジャー、文化・芸術・スポーツ、SNSなど多方面に及びます。

ちなみに、私のWell-Beingは、鍼灸や散歩、料理やNetFlixなどかなと..。

私たちはどこでビジネスをすればよいのでしょうか。

強みが活かせる分野×人々のありよう
自分達の強みが活かせる分野とその分野の複雑・多様で変化する人々のありように思いをはせ複眼で市場を設定することです。
実際、人と言っても、体力の衰えた高齢者もいるし、お金持ちでも心や身体に不安がある人もいます。人は、複雑・多様かつ日々変化します、人々のありように思いをはせることは難しいことです。私は、まず自分事として、とらえようとすること(これもなかなか出来ることではありませんが)かな、と思います。
具体的な市場が思い浮かばないのであれば、技術の進化とWell-being社会の変化を掛け合わせるホライズン・スキャニング(Horizon Scanning)の手法を活用するのも良いでしょう。

社会の動向については、行政、企業など様々な機関で研究されています。
たとえば、内閣府では、家計と資産、雇用と賃金、住宅、仕事と生活(ワークライフバランス)、健康状態、教育環境・教育水準、社会とのつながり、自然環境、身の回りの安全、子育てのしやすさ、介護のしやすさ・されやすさ、などの分野を設定しています。
 リンク 内閣府Well-beingに関する取組



■Well-being商品の社会実装
Well-being商品の定義があるわけではないのですが、社会がWell-being商品で満たされるには企業活動が主体となることは、間違いありません。
Well-beingは、人の心のありよう、体験、経験の比重が高く、企業単独ではカバーできないケースも多くなると思います。
現在、Poc(Proof of Concept)や実証実験に取組んでいる組織が多くなっています。
私は、Well-being商品こそ設計者、現場の作業者、ユーザなどが一堂に会せる実験場が有効だと思っています。
実験場は、人々が自分らしい生活をするために必要なコトをワクワクしながらできる場で参画者はそこでの成果物を占有するのではなく、広く社会に普及することを目指すのです。
実験場のイメージは下図の通りです。
図1

この実験場の元になったのは、別のブログに書きました私自身のリハビリ体験です。リンク 温もりが技術を活かす。

実験場では次のような成果が期待できます。
・主人公のユーザーである人々は安価にウェルビーイングの機会を得て体験できる。
・現場ユーザの独自性を尊重することでユーザ目線の特徴のある商品の開発が可能となる。
・実験場の成果物は参画企業の集合知として活用することでマーケットが拡張できる。
・現場のノウハウのデータ解析、深化により現場作業者の経験値・技術力が向上する。

実験場の実現は、知財の取り扱い方、成果の配分など乗り越えなければならない課題は多く
まだまだ”お花畑状態”ですが新しい資本主義の姿としてぜひ実現てほしいです。


■技術者のWell-being
技術者は価値創造者でありWell-beingの視点では、社員であり生活者です。
コロナ禍、働き方は変貌しました。分断を余儀なくされたコミュニケーション手段をささえるのは、人々と共有した目標でありその実現です。人々に対する理解と共感、思いやりはマーケティングの土台です。
このような時こそ、マーケティングの思想が働く場で必要なのです。
多くの企業が健康経営に取り組んでいます。それは望ましいことだと思いますが、会社目線で生産性向上を目指した取組が多いように思います。
経営者・経営幹部のみなさん、技術者は生産性向上や付加価値向上の手段ではなく、人的資本です。技術者が幸福感、働きがいが持てる職場をつくり育てなければいけません。
人は新しいものを創ることに生きがい感を持ちます。まさに技術者冥利につきるとはこのことだと思います。

技術マーケティングは技術者のためでもあるのです。
コトを前に進めるにも、意志決定は、前例や組織の力学に従うのではなく、
参画者のメンバーが同じ場で意見を出し合い、メンバーの感性や情熱、
メンバーの専門家としての多様な解釈を踏まえて現場主体で実践する。
これが職場のウェルビーイング向上につながるのではないでしょうか。



以上のように寄稿文では、技術マーケティングの一つの方向性として
・技術マーケティング実践者が、Well-beingの視点を持ち、人々のありように思いをはせること
・Well-being商品の社会実装には、技術者・現場・ユーザが一体となった実験場を創り活用すること
・経営・現場両面で、技術者の幸福感、働きがいに、もっともっと焦点をあて組織も業務プロセスも変革すること
以上の「3つのこと」が大切だと思います。

作り手である技術者が活き活き、ワクワクするからこそ、使い手も活き活き、ワクワクするのだと信じています。

新年2022年がスタートしました。


今年は「温もり」をキーワードに掲げました。

これは実体験からのものです。

一年前に車いす生活を余儀なくされリハビリ期間、HALのお世話になりました。

HAL@(Hybrid Assistive Limb)は筑波大学教授であり大学発ベンチャー株式会社サイバーダインの山海社長が発明し、世界に展開している装着型サーボーグです。リンク サイバーダイン社

リハビリは、ロボット(HAL)・対象(私)・管理者(理学療法士)が一体となり行われます。
HALは私に装着し状態を感知し作動します。
身体データを読み取り、私の気分を察知しリハビリプログラムを管理するのは理学療法士チームです。
理学療法士は、体力が劣った私を気遣い、安心感を与え「温かく」プログラムを進めます。
(私はプロに身をゆだねるだけ。)

おかげさまで、無事、車いす生活を卒業できましたが、HALの卓越した技術に加えて理学療法士の深い知識と技術、そして「温もり」がないとプロジェクトは成功しなかったと確信しています。

ここから学んだことは「温もりが技術を活かす」ということです。

ものづくりの世界の対象は”モノ”で”人”の場合は少ないですが、それでもモノを使うのは”人”です。

私たちは、世界的なパンデミックに直面し、命の大切さ、人のつながりのありがたさを改めて気付かされました。全ての企業は、人々の幸せに貢献し社会を良くするという強い想いを持ち、価値を創造し高めていくことのウエイトが高まっています。
これからは、志、発想、コミュニケーション等、全ての企業活動において「温もり」を持つことが鍵となります。

温もりは、人の心とからだに委ねられます。それだけに、企業が人を大切にすることで、一人一人の灯す温もりが大きなり、温かい社会を広げていくことになるのではないでしょうか。

Withコロナ社会 ”温もり”を大切にしたいと思います。

新型コロナウイルスの影響で、人々の意識、行動、生活スタイルが変容しています。
それにともないビジネスの世界でも変革が求められています。

代表的な例がリモートワークなどリモート召諒野、リモート会議、リモート展示会、リモートフィットネス。

大学では遠隔授業も定着してきました。
企業むけ、セミナーや研修も例外ではありません。

IT企業や教育研修会社では、オンラインセミナーやオンライン研修のコンテンツを充実させていますが、遅ればせながら、私も、オンライン研修の撮影がありました。

会場は、研修とはいえ3密を避けて受講者無しで、私と撮影スタッフだけ。
カメラマンを受講者だと想定し、いつも通りに話そうとするのですが、目線の先はいつもは無いカメラのレンズ..噛むわ、早口になるわで、やはり調子が違いますねぇ〜

内容は「ものづくり企業の新たな価値づくり」を主題にし

ソーシャルディスタンスの制約下であっても(だからこそ)お客様の嗜好や変化を感じとる現場志向の活動が重要。
チーム一体となって、発想・観察・違いの見える化を進めること。
というもので
現場で出来る「発想法」「観察の仕方」「コンセプトの表現方法」を話しました。

撮影は、優しいスタッフのおかげで、なんとか一発撮りで終了!

集合研修のようにインタラクティブを体感できない点で物足りなさはありますが、現下の状況では致し方ありません。

まさに環境に適合、新しい日常にむけ何事も勉強と経験ですね。

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