技術マーケティング+プラス

技術マーケティンに関わり30余年。仕事・生活、その時々の出来事を感じたままに書いています。

技術マーケティンに関わり30余年。仕事・生活、その時々の出来事を感じたままに書いています。

新年2022年がスタートしました。


今年は「温もり」をキーワードに掲げました。

これは実体験からのものです。

一年前に車いす生活を余儀なくされリハビリ期間、HALのお世話になりました。

HAL@(Hybrid Assistive Limb)は筑波大学教授であり大学発ベンチャー株式会社サイバーダインの山海社長が発明し、世界に展開している装着型サーボーグです。

リハビリは、ロボット(HAL)・対象(私)・管理者(理学療法士)が一体となり行われます。
HALは私に装着し状態を感知し作動します。
身体データを読み取り、私の気分を察知しリハビリプログラムを管理するのは理学療法士チームです。
理学療法士は、体力が劣った私を気遣い、安心感を与え「温かく」プログラムを進めます。
(私はプロに身をゆだねるだけ。)

おかげさまで、無事、車いす生活を卒業できましたが、HALの卓越した技術に加えて理学療法士の深い知識と技術、そして「温もり」がないとプロジェクトは成功しなかったと確信できます。

ここから学んだことは「温もりが技術を活かす」ということです。

ものづくりの世界の対象は”モノ”で”人”の場合は少ないですが、それでもモノを使うのは”人”です。

私たちは、世界的なパンデミックに直面し、命の大切さ、人のつながりのありがたさを改めて気付かされました。全ての企業は、人々の幸せに貢献し社会を良くするという強い想いを持ち、価値を創造し高めていくことのウエイトが高まっています。
これからは、志、発想、コミュニケーション等、全ての企業活動において「温もり」を持つことが鍵となります。

温もりは、人の心とからだに委ねられます。それだけに、企業が人を大切にすることで、一人一人の灯す温もりが大きなり、温かい社会を広げていくことになるのではないでしょうか。

Withコロナ社会 ”温もり”を大切にしたいと思います。

新型コロナウイルスの影響で、人々の意識、行動、生活スタイルが変容しています。
それにともないビジネスの世界でも変革が求められています。

代表的な例がリモートワークなどリモート召諒野、リモート会議、リモート展示会、リモートフィットネス。

大学では遠隔授業も定着してきました。
企業むけ、セミナーや研修も例外ではありません。

IT企業や教育研修会社では、オンラインセミナーやオンライン研修のコンテンツを充実させていますが、遅ればせながら、私も、オンライン研修の撮影がありました。

会場は、研修とはいえ3密を避けて受講者無しで、私と撮影スタッフだけ。
カメラマンを受講者だと想定し、いつも通りに話そうとするのですが、目線の先はいつもは無いカメラのレンズ..噛むわ、早口になるわで、やはり調子が違いますねぇ〜

内容は「ものづくり企業の新たな価値づくり」を主題にし

ソーシャルディスタンスの制約下であっても(だからこそ)お客様の嗜好や変化を感じとる現場志向の活動が重要。
チーム一体となって、発想・観察・違いの見える化を進めること。
というもので
現場で出来る「発想法」「観察の仕方」「コンセプトの表現方法」を話しました。

撮影は、優しいスタッフのおかげで、なんとか一発撮りで終了!

集合研修のようにインタラクティブを体感できない点で物足りなさはありますが、現下の状況では致し方ありません。

まさに環境に適合、新しい日常にむけ何事も勉強と経験ですね。

関西圏の緊急事態宣言が解除されました。

新型コロナウイルスの影響で人々の意識、行動、生活スタイルが変容しています。
今は正に変換点、現下の困難を乗り越え変化に対応すべくリスタートの時。

先の予測が困難で変化が激しい時代は、自社の資源を棚卸し、出来る事からはじめ実践によりマーケットで学習し力をつけ前に進む、現場主義、スピード重視の経営が必要です。

今こそ、 サラスバシーのエフェクチュエーションの行動原則を活かす時。
エフクチュエーションの実践では、大企業の場合、マネージャーが率先しようとしても、経営が理解を示さず決裁がおりないとか、中小企業では、また社長の独断専行だと、社員は他人事のように受け止めて組織全体の合意形成が上手くいかないケースが見られます。

組織力を活かして事を前にすすめるには、リーダーが未来像を描き方向性を示すことが大切です。(今は、短期間でやりきる)

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私は、未来像を描くにはホライズンスキャニングが役立つと考えています。
ホライズン・スキャニングは、政治・経済・社会、技術などの観点から抽出した事象を分析し変化の兆候を可視化する点に特徴があり、国の政策検討にも活用されています。

企業単独で、社会変化の兆候を探索するのは大変な労力などので、この点は、国などが実施した調査研究資料を活用し、自社の視点で社会変化仮説として仕上げればよいのです。
参考:日本学術会議 日本の展望2020検討委員会「未来からの問い」

ホライズンスキャニングのもう一つの特徴は社会変化仮説と技術の進化を掛け合わせる点。
技術の進化といっても多分野に及ぶので、企業ではコア技術の分野などに絞り込み技術の進化を想定するのが良いでしょう。

社会変化仮説と技術進化を掛け合わせ、将来求められる社会的価値を発想するのです。
この検討プロセスにより、メンバーの知を結集することになり、独自性のあるものになります。
そして、創出した複数のアイディア整理しを統合し、社会的価値アイディア創出への貢献方向を決定付けるのです。

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ホライズンスキャニング×エフェクチュエーションによる実践 

これからの、リスタートは、ホライズンスキャニングにより描いた将来の方向性を社内やステークホルダーと共有し、今は、エフェクチュエーションの行動原則でスピード感を持ってビジネスを進めていく。今のための将来、将来のための今、価値ある方法論だと思います。

私も、今の気持ちを大切に、リ・スタートしたいと思います。

某研究会で
前回ブロブに書きましたホライズン・スキャニング、試してみました。
といってもほんのさわりだけですが。。。

ホライズン・スキャニングの特長は未来予測などする際に、技術の進化と社会(市場)の変化を掛け合わせること。
製品開発に用いれば、斬新な新商品アイディアを生みだすことも期待できます。

今回は短時間だったので、社会変化の予兆の言語化(スキャニングマテリアル)とスキャニングマテリアルから作る社会変化シナリオは事前に用意しました。
また、対象とする技術は自動運転に設定し、自動運転が社会(市場)へ与える影響領域やテーマも事前に用意しました。

ワークショップでは、
社会変化シナリオと自動運転技術が影響をあたるテーマを掛け合わせたマトリックス表(インパクトマトリックス表)を手元においてアイディア創造にチャレンジしました。


それで結果は

「新商品アイディア創造に使える」手応えがありました。

実施プロセス、フレームワークが明確なためすぐに実践できます。


ただし、実ビジネスに導入するには、未来シナリオ策定を効率よく進めるための工夫が必要だと感じました。そのためにはテーマ設定が重要です。


先が読みにくい時代だからこそ、バックキャスティング思考が重要。
変化が急で激しく先が読めない社会状況では、”今日”のビジネスの実践には、「エフェクチュエーション(Effectuation)」の行動原理を取り入れ、市場と向き合うことが重要です。
しかし、だからといって長期的な視野を持たなくて良いということではありません。

将来の事業の種を生みだす役割を担う研究開発部門などでは、バックキャスティング思考によるホライズン・スキャニングが活かせるのではないでしょうか。

社会が急激に変化する状況下で事業の将来の方向性を過去の延長線上で描いても、空虚なものになってしまいます。社員が納得感を得られる道筋を描くのは簡単ではありません。

このような状況に役立つ手法がホライズン・スキャニング(Horizon Scanning)です。
ホライズン・スキャニングは未来の社会の変化仮説構築などに有効な手法で、近年、政府の中長期的な施策検討にも使用され、シナリオ作成に有効な手法として注目されています。

ホライズン・スキャニングについては一橋大学の鷲田教授が未来洞察と関連し論文を多く出講されています。

・モザイク型AI普及社会への「備え」の必要性 (多型化する時代のマーケティングを考える) https://ci.nii.ac.jp/naid/40021280855
 ホライズン・スキャニングを用いたワークショップについて説明されています。
 鷲田先生の関連するインタビュー https://www.jst.go.jp/ristex/hite/topics/312.html 
・「自動運転による新たな社会的価値及びその導入シナリオの研究」経済産業省 
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/FY28_report/FY28report.html
 スキャニングワークショップでの活用事例が詳細に記述されています。


研究開発部門の重要な役割の一つである中長期的な技術戦略シナリオ構築にも適応できると考えています。

市場の変化が激しい時代では、今日の利益を確保するために、市場に向き合い、変化に対応しニーズに応えることが大切です。一方で、将来の利益の獲得を目指すには、社会の変化を予測し、社会が求める価値を実現する技術を明らかににし技術を磨いていくことが必要です。
そのためには、まず、技術を熟知している技術部門が自ら未来を洞察することが必要ではないでしょうか。

ところで「Horizon Scanning」日本語ではホライズン・スキャニングとホライゾン・スキャニング両方使用されていますが
私は ホライズン・スキャニングで行こうと思います。

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