ものづくり企業の実践開発マーケティング+プラス

ものづくりの開発マーケティング専門コンサルティングアイマーケ代表の石川憲昭のブログです。ものづくり企業の商品開発、事業開発について、マーケティング視点、現場視点を+プラスして発信します。

カテゴリ : 研究開発 製品開発

これからの商品開発は、エフェクチュエーションとSTPマーケティングを最適化し商品開発プロセスに組込むことが重要です。これは、STPマーケティングを基盤とした商品開発の進化版です。

STPマーケティングによる商品開発は
〇夏する市場(業界)を顧客・競合・自社の視点でビジネス環境を調査・分析し市場を細分化(Segmentation)
⊆社のビジネスにとり魅力的な分野を選定(Targeting)
A定分野での競争関係や顧客状況から、最適なポジションを設定(Positioning)
という´↓のステップを踏みながら極めて論理的に進められます。

最近は(私のまわりでは)経験と勘と度胸によるKKD開発を卒業し、STPマーケティングによる商品開発を進めている企業が多くなっています。(私もそれを支持し推進してきました)

問題は、STPマーケティングを開発プロセスに単純に取入れてもヒット商品が生み出せない点にあります。
精緻にSTP分析をすることで突破口が見いだせないほど、社会は複雑に、そして、不確実になっているのです。

エフェクチュエーションは不確実な市場でより効果を発揮する事業の考え方・行動原理です。
したがって、エフェクチュエーションとSTPマーケティングを最適に合成することで、時代に即した、商品開発プロセスが構築できるのではないでしょうか。

商品開発における、エフェクチュエーションとSTPマーケティングの合成のポイントは、開発のプロセスでそれぞれの良い点を使い分けることです。
前回のブログ、エフェクチュエーションとSTPマーケティングの関係の図を参照ください。(前回のブログ)

商品開発のプロセスを技術開発と市場開発の視点で捉え、商品開発の出発点から商品化までの軌跡を
みた場合、商品開発のスタートの時点では、商品を具現化する技術情報も市場の情報も充分な状態にはない場合ほとんで商品化の道筋は幾通りも想定できます。
従来この段階からSTP分析が進められるのですが、それに費やす、時間・労力を押さえ(これに時間がかかり企画担当者が疲弊していまっている事が多く見受けられます。)
開発初期の段階でエフェクチュエーションの原則を取り入れ、テストマーケティングを進める。

テストマーケティンの結果をうけて、その成果を活かし、STPマーケティングを効率的に推進する。
また、開発を前に進めている途上で、予測外の事態が生じた場合は、エフェクチュエーションの原則のクレイジーキルトの法則やレモネードの法則を思い出し、開発を前に進める(もしくは断念する)力が重要なのです。



商品開発・管理学会第30回全国大会が、8月31日、京都大学で開催されました。

統一論題テーマは:ロボット、ものづくりネットワークです。

基調講演は
京都大学工学研究科 松野文俊教授とJOHNAN株式会社山本光世代表取締役社長が登壇し、松野教授は「ロボット革命の気配」について、ロボットの起源や発展経過、現在のビジネス用途、そして今後の動向を解説下さいました。
また、山本社長は、JOHNAN株式会社の新規事業展開や京都ものづくりバレー構想の概要と、今後の取組みについて話されました。
お二人のお話は、日本のものづくり産業は、厳しい環境に置かれているのは間違いありませんが、決して悲観する状況ではなく、まだまだ世界をリードする力を持っていることを再認識させるような興味深いテーマで、わくわくする内容でした。


統一論題・自由論題報告では、私も「ものづくり中小企業の新市場展開を目指した新商品開発」をテーマに発表しました。(おかげさまで、優秀発表賞を受賞しました!)


ものづくり中小企業の新事業への取組み意欲は高く、新商品を投入し新分野の開拓を試みる企業が多く見られようになっていますが、現実には、新事業展開がうまくいかず中止・撤退する企業も少なくありません。
新市場は外からみると魅力的ですが、現実には、不確実性が高い市場であり、新商品を開発し事業化を図るのは容易なことではありません。

今回の発表では
S. サラスバシが提示した、成功した起業家の研究から導き出された考え方、行動原理「エフェクチュエーション(Effectuation)」が、自社の技術を出発点として新商品を新市場に展開にするにあたり有効であるとの仮説の基、商品開発の実務においては、エフェクチュエーションとSTPマーケティングを最適化し商品開発プロセスに組込むことで、効果を発揮することを提言しました。


(商品開発における、エフェクチュエーションとSTPマーケティングの関係は下図のようなイメージです。)

図1エフェクチュエーション


これを実践するには、エフェクチュエーションとSTPマーケティングを併用するための
フレームや指標が求められますが、この点については、今後ブログでもお伝えしたいと思います。



*エフェクチュエーションの 5つの行動原則は前回のブログでも書きましたが
1) 手持ちの鳥の原則
2) 許容可能な損失の原則
3)クレイジーキルトの原則
4)レモネードの原則
5)飛行中のパイロットの原則
です。

これからの商品開発の鍵は「エフェクチュエーション」です。

「エフェクチュエーション Effectuation」はアメリカの学者サラス・ サラスバシーが提示した成功した起業家の研究から導き出された行動原理で、日本語では”実行論”と訳されています。
日本語版『エフェクチュエーション:市場創造の実効理論』(加護野忠男 監訳,高瀬進・吉田満梨訳)が出版されたのは2015年で、エフェクチュエーションは比較的新しい概念ですが、ビジネスでも、既に話題にのぼるようになっています。
これは、エフェクチュエーションのエッセンスである「5つの行動原則」が実務で効果を発揮すると感じる人が多いからでしょう。

以下が5つの行動原則です。(いかにもアメリカっぽい表現ですね。。)

1)手中の鳥の原則
目的を達成するために効果的な方法を発見するのではなく、
今ある経営資源を最大限活かせることを考える。
まず行動!


2)許容可能な損失の原則
最適な戦略を選びリターンを最大化するというような思考ではなく
はじめから「いくらまでなら損してよいか」決めておく。
損切りの決断!

3)クレイジーキルトの原則
可能な所から実行し、そのプロセスで生まれた協力者の特長や強みを柔軟に組み合わせ
そこから新しいものを創造する。
走りながら成長あるのみ!

4)レモネードの原則
「すっぱいレモンをつかまされたら、レモネードを作れ」の格言のように
想定外の事も逆境と悲観せず、逆手にとって利用する。
転んでもただでは起きない!

5)飛行中のパイロットの原則
不確実な未来における予測可能な側面に焦点をあてるのではなく
予想できない未来の中のコントロール可能な側面に焦点を合わせ,パイロットのように、常に注意と活動を怠らない。
事業機会をたぐり寄せるのはその場そのときの人間! 

以上が5つの行動原則です。
確かに私も回りでも、バイタリティ旺盛にビジネスに取組む方々は、この行動原則に基づく言動が多いように感じます。

「エフェクチュエーションによる戦略は、未来が予測不能で、目的が不明瞭で、環境が人間の行為によって変化する場合に有効である。」とサラスバシ-は話しています。
まさに、新規事業開発や新商品開発はそのようなケースばかりです。

起業家のみならず、経営者や組織のリーダも、エフェクチュエーションの行動原則を
ビジネスにとりいれることが必要なのではないでしょうか。

秋は学会シーズンです。
私が所属している商品開発・管理学会(Association of Product Development and Management)も11月18日〜19日 尾道市立大学で全国大会が開催されます。
商品開発管理学会は、2001年に設立された商品開発・管理研究を専門とした学術組織で大学等の研究者、学生、民間企業など様々な分野の方がメンバーで、毎年参加を楽しみにしています。(学会の内容は、また後日書きたいと思います。)

さて学会会長の高橋幸司鶴岡高専学校長がです。
学会会長の高橋幸司鶴岡高専学校長が、商品開発・管理学会ニューズレターで商品開発との関係で「負のモチベーション」に触れておられ興味を持ちました。高橋先生は、巻頭言の中で、商品開発の社会的な意義を確認した上で商品開発の成功には「専門能力」「新規アプローチ能力」「戦略的思考」そして「モチベーション」が重要であると言います。
このなかで「モチベーション」でも「負のモチベーション(やらざるを得ないと思う気持ち)」が商品開発の推進の原動力になると言う点に関して、島根県海士町の事例で説明されています。海士町の事例の紹介は省略しますが、商品開発者の危機感や現状打破の気持ちが商品化に大きく影響し、成功に貢献すると言うのです。
負のモチベーションは、未来志向の正のモチベーションに比べ、商品開発の事例として取り上げられることは比較的少ないように思います。しかし、実際の商品開発の取っ掛かりは、既存商品の課題の対策であったり、時には既存事業継続のための手段であったりするケースが多いように思います。

昨日、ものづくり企業の社長さん達にこの話をすると、「確かにそうだ」「あの商品は負のモチベーションだな〜」とか、「正のモチベーション商品より負のモチベーション商品のほうが地に足がついたものができる」など様々な意見が活発に交わされました。これが、関心の高いテーマであることは間違いないようです。

とはいえ、商品開発のきっかけは暗いイメージの負のモチベーションであっても商品そのものは、社会を明るくするものであることは変わりありません。負のモチベーションから、未来志向、プラス思考の商品を創っていく。
それが結果として独創的な商品として実現するのだと思います。


「BtoB製品開発マーケティング基礎セミナー」
ー市場志向製品開発の基礎知識から実践手法までー

開催日時 2017/7/19(水)〜 2017/7/20(木)

開催場所 東京 日本能率協会・研修室

参加料  85,000円

主催 日本能率協会

【セミナーのねらい】
BtoB製品の開発は、これまで、顧客の明確な要求にもとづいて進めることが主流でした。
しかし近年は、顧客の要求に頼らず企業自ら市場を開発し、製品コンセプトを創りあげていく事が必要となっています。
これらの取り組みには「製品開発マーケティング」が効果的です。

本セミナーでは、日ごろの業務ではマーケティングになじみの少ないBtoB企業の技術者に必要なマーケティングマインドや基礎知識、そして市場志向形製品開発の実践的手法を体系的な理解をはかります。

【セミナーの概要】
はじめに BtoBマーケティングの概要と開発とマーケティング機能の関わりを学びます。
次に、自社の技術を活かした製品開発でのテーマの創出や事業・製品の構想の方法について、
デザイン思考やビジネスデザインの手法を用いて学んでいただきます。
そして、製品開発の実践力の向上をめざし、アイディア創造、コンセプト創造、市場テスト、
技術ブランド等開発の各プロセスで有効な手法を個人演習を通じて体得します。
ご関心のある方は日本能率協会のHPでご確認ください。

セミナー詳細
https://school.jma.or.jp/products/detail.php…

当社では、企業様でのオンサイトセミナーも承っております。

3月もあとわずかですね。。
今月は、技術者むけの研修や、自治体さん主催のセミナーや、ものづくり企業グループむけの講演などいろいろお話する機会をいただきました。(感謝)
このような場で参加者の皆さんの意見はとても勉強になります。
参加された人との会話を通じ製造業のソフトの大切さを痛感しました。

ソフトとハードの融合はあらゆる場面で、ずいぶん昔から言われているものの、日本の製造業では、途上にある課題だと思います。
そして今こそ、ものづくり企業が自社のビジネスに組み込むべく真剣に考えなければいけない時期だと思います。
そのためには、まず、ものづくり企業にとってのソフトを明示することが大切なのではないでしょうか。

ものづくり企業にとってのソフトと言えばサービスがまず思い浮かびます。
つまり、製品を売るまでのビフォーサービスや売った後のアフターサービスなどです。
ものづくり企業の場合、ビフォーサービスやアフターサービスは無償で行われることが多く、コストに位置づけられていました(今も大半はそうですが)。
もう一度ビジネスを見直し、お客様の現場に寄り添い、お困りごと、やっかいなことを少しでも取り除き解決に導く、という視点でサービスを捉えると、お客様が「お金を払っても良い」と言うことがが見えてくるでしょう。

また、ソフトは製品に組み込まれるソフトウエアやデザインなどもそうですし、製品のイメージなどもソフト領域になります。最近、デザインやイメージは一般消費者向け商品だけでなく産業用部品や機械などでもその重要性が高まっています。
同じような機能や性能なら、産業用品であっても、よりデザインの良いもの、心地よいものを買おうと思うのが人情というものです。

また、ものづくりの現場でもソフトの大切さが見直されています。
つまり機械一辺倒のものづくりから、職人や現場の人の感や熟練を活かしていこうという動きです。
人的ソフトの活用とでも言えるでしょう。
人手不足や職人の減少をAIで補完しようとする動きもありますが、人を育て、技術を継承するという地道な取り組みを捨てるべきではありません。

ものづくり企業がソフト視点で価値を生み出せるところは、まだまだあるのです。

セミナータイトル「自社の強みを活かした開発マーケティング実践講座」

開催日時 2017/3/8(水)

開催場所 大阪 滋慶医療科学大学院大学

参加料  49,980円

セミナーのねらいと概要
技術を利益に結びつけるには技術開発とともに、マーケットを設定し理解する市場開発が必要です。
そのためには、開発とマーケティングを融合した開発マーケティングが効果的です。

本セミナーでは、自社の強みを活かして商品開発を進めるための、市場志向の考え方と開発マーケティングの基礎的な知識を習得するとともに、自社の強みを活かした開発テーマの創出方法、市場調査、コンセプト創造、事業性・ビジネスモデルの評価方法など開発マーケティングの一連のプロセスを演習を通じて体得します。

<プログラム>
1.技術者が押さえておきたいマーケティングの基礎
 
2.開発マーケティングの全体像

3. 開発マーケティングの導入と実践

4.新製品の事業性・ビジネスモデルの評価方法

5.開発マーケティング実践の課題

詳細はR&D支援センターのHPでご確認ください。 HP

当社では、企業様でのオンサイトセミナーも承っております。

詳細 セミナー・研修のページ

京都産業21主催の技術連携フォーラムに出席しました。

今回はものづくり企業を対象としたものですので参加企業の大半は製造業です。

20161201
企業表彰、基調講演、各企業の商品紹介、交流会と
内容の濃いプログラムで参加企業さんの得るものも
多かったと思います。

私は、きょうとマーケティング研究会の一員として
研究会のPRをしました。(写真)
多くの人にマー研を知ってもらいました!



ところで、企業連携も1980年代の異業種交流スタートの
時代からビジネスの環境に対応しつつ進化し今日に至っ
ていますが連携により素晴らしい成果を遂げたところも
あれば、そうでないところもあります。
それぞれに個別の事情があるとは思いますが...

そのような中、成果をあげている青年経営者のグループがあります。
このグループと関わりも持ったのは今年からですが、彼らが素晴らしいのは、みんな参加意欲が旺盛でどんな時も主体的である点です。。。。まあ、経営者ですから当たり前といえばそうなのですが。
また、プロジェクトはいつも活発で楽しいコミュニケーションがくり広げられます。まあ、これも青年経営者という面もあるのでしょうが。とはいえ簡単なことではありません。

この自主性と明るさがある限りは、少々の停滞や壁は乗り越えることができるのではと思うのです。



滋賀大大学大津サテライトプラザで開催された商品開発・管理学会第27回全国大会に出席しました。

本学会は社会科学、工学、人文科学など広い領域にまたがり、産学が意見を交わし商品開発・管理の研究を行う団体で日本学術会議協力学術団体に認定されています。

私にとっては商品開発の最新の研究動向を知ることが出来る機会であり、同時に、全国の商品開発関係者と交流を深めることのできる場です。

今回の統一テーマは「商業の原点から考える商品開発・管理」です。

基調講演は、近江商人発祥の地での開催にちなみ宇佐美英機滋賀大学名誉教授よる「近江商人の商品開発の商い方法 」で、近江商人の成り立ちや特徴を短時間で知ることができました。
特に、近江商人の近代商業技術や陰徳善事の話はとても興味深いものでした。
利益配分の考え方など、今の企業経営に活かすことができる点も多いですね。

特別講演は(株)たねや松宮佐起子室長による「たねやの商品開発-伝統と革新」でした。
たねやといえば、伝統的な和菓子にくわえ、クラブハリエの洋菓子が急成長を遂げています。この「たねや」の成長の源泉である商品開発にも「たねや」らしさの発想や開発プロセスが組み込まれていて、とても新鮮でした。

午後からの研究発表セッションでは、「知識商品のマーケティング特性」や「地域での産業集積とイノベーション」など関心の高いテーマの発表がつづきましたが、とりわけ「ネットワーク埋め込み」に関する企業間取引の研究は
ものづくり企業のマーケティングや製品開発など、あらゆるビジネスの局面で応用できるものでした。

それにしても一日で消化できないほど豊富な内容を得ることができた、刺激的な一日でした。

京都高度技術研究所主催の次世代エネルギー関連の研究会に参加しました。
研究会の副題は「エネルギーの地産地消化と京都が結ぶビジネスチャンス」です。

地球温暖化、資源・エネルギーなどの社会的課題解決として新エネルギー技術の社会実装が開始され
かなり経過しましたが、太陽光発電ブーム以降、その動きも少し穏やかなように感じます。

研究会では、ドイツの地域エネルギー事業や国内の再生可能エネルギー事業の近況に加えて
宮古島市のエネルギー政策、再生可能エネルギーの取り組みについての講演とパネルディスカションがありました。
特に関心を持ったのは、市役所、企業、大学、が一体となりエコアイランドの実現に向け様々な事業にチャレンジしている
宮古島市の事例です。詳細は宮古島市のHPをごらんいただくとして、事例から見えてくるのは、
役所がエネルギー使用者である地域住民の視点で取り組んでいる点です。(当たり前かもしれませんが、なかなか出来ていない。。)
たぶん、このエネルギーが企業や大学を引きつける力となり、プロジェクトを前に進めているのではないでしょうか。

また、企業は社会への貢献意識、存在意義を感じているからこそ、短期的な収益にはつながらなくても続けられるのでしょう。


宮古島市もまだまだ課題はあるようですが、エネルギー政策という枠組みにとどまらず
あらたな視点を組み込み、エコアイランドを作ってほしいものです。
エコアイランドは、エコシステムの視点で技術をビジネス化することが鍵となるのではないでしょうか。。

きょうとマーケティング研究会に参加しました。

この会は、公益財団法人京都産業21が事務局をつとめる、京都の異業種交流団体で、月1回 様々な視点からマーケティングをとらえ、ビジネスに活かせるよう学習しています。
多様な業界の方がメンバーのため、取り扱うテーマも毎回バラエティに富みます。
今月は、新たなビジネス、商品開発の場面で不可欠となる「知的財産」がテーマです。

最近、中小企業でも知的財産の重要性が認識されはじめていますが、正しい知識をもちマネジメントに活かしている企業は多くはありません。
今回、営業秘密の管理や対外的な関係における秘密保持に関して独占禁止法や下請法に照らし合わせ大変わかりやい説明で頭の中がすっきり。

ものづくり企業の知的財産というと、特許や商標が思い浮かびますが、それだけでなく、ビジネスに関わる行為の問題や法的規制なども十分に把握する必要性を再認識しました。

季節の変わり目は、人間の体調だけでなくパソコンもそうなのか?
先週突然動きが遅くなり、急遽買い換えることにしました。

これまで、VAIOの愛好家だったのですが富士通に決めました。
最近は、日本製のデスクトップPCは、富士通かNECぐらいなのですね。。

それでPCを入れ替えて新しい発見があったのは、写真のように
ディスプレイの下にFUJITSUのロゴの右端に(見えにくいですが、、)Pioneerのロゴ。

blog20161004


これ成分ブランドの活用といえるのでしょうね。
最近、関心が高まっている成分ブランドですが、
成分ブランドとは、ある特定のブランド(ここではPioneerのスピーカ)が別のブランド(富士通のパソコン)に成分として組み込まれることで製品の価値を高める効果をもたらすものです。
パソコンでは、Intel インサイドなどはよく知られている事例ですね。
FUJITSUにPioneerのロゴという日本メーカ同士の組み合わせもなかなかインパクトあります。
そういえば、カタログでも音の良さをPRしていたような気がします。
富士通は(系列の富士通テンはあるものの)AV機器をラインアップしていませんので、パイオニアの技術は魅力的なものだと思われます。
また、パイオニアといえば、最近オンキヨーさんと関係が深いようですが、今回の仕掛けは、どこが発端となり実を結んだのか気になるところです。

今週は、某地区の経済団体で講演をさせていただきました。
テーマは「自社の強みを活かした売れる商品開発」

講演内容のポイントを述べますと。

(1)強みを知る:市場目線で強みを評価する

(2)強みを広める:強みをブランディング化する

(3)お客様を絞る:ターゲット市場を設定する

(4)お客様に寄り添う:顧客価値を可視化(言語化)する

(5)価値を創る :組織として開発を進める 

という手順で商品開発を進めるというものです。

この(1)〜(5)で自社の強みを棚卸しして、強みを評価している企業は多いのですが
お客様の視点で評価に欠けていたり、(2)の強みを広める活動(強みをブランディング化する。言い換えれば技術のブランディング化)に取組んでいる企業は限られているように思います。

今回は、その点を強調し方法論もお話ししました。

参加された皆さんは、ものづくり企業だけでなく、サービス業の方もいらっしゃいましたが、
懇親会で感想を聞くと多くの会社さんで賛同くださりました。(よかった。。)

産業財である部品や機器、材料などの分野では、まだまだブランディングに対する意識が低いのが実情です。
まずは、企業が保有している製品に対して
部品ブランドや材料ブランドの意識を高めることが第一歩ではないでしょうか。

先日、ものづくりのトレードショーで電子部品を出展している企業さんとお話していると、
創業10数年のベンチャー企業ながら、商品機能や性能のみならず品揃えも充実し、
全国の名だたる電機メーカと取引し、しっかり市場を拡大しておられます。
国内市場の成長が緩やかななかで、急速に実績をあげているのは
生産は海外メーカに委託し、当社は企画、開発、販売を受け持ち、ファブレス化している点と
海外メーカに製造を丸投げするのではなく、製品技術と製造技術、両方を掌握できる技術の責任者
がいらっしゃること。そして市場戦略を立てるマーケティング責任者
とホスピタリティを備えた現場の営業の存在がありました。

近年、FGPs(factoryless goods producers 工場を持たない製造企業)が世界的に
注目されていますが、この動きは、日本の部品業界でも広がりをみせています。

従来ものづくり企業は、企画→設計→生産設計→生産と一体化されていましたが、実際には、プロセス間で情報が分断され、生産性や品質に問題を与えるなど課題がありました。
「ものづくり白書2016」(経済産業省)によると
ものづくりプロセスの一部を受け持つ業務アウトソーシングは増加傾向にあります。
生産設計に特化して工場をプロデュースする「ラインビルダー」などが一例といえるでしょう。

こうした変化に対応し、自社の得意分野をアウトソースサービスとして商品化するなど新たな製造業のビジネスモデルが必要になるのでしょうね。

ITコーディネータ京都さん主催の「開発マーケティングセミナー」で講師をします。
会員以外の方の参加も可能です。


タイトル 「売れる商品・サービスを生む開発マーケティング」

日時   2016年8月27日(土)13:30〜16:30

場所   京都市東山いきいき市民活動センター

主催:  特定非営利活動法人 ITコーディネータ京都

・内容主旨
マーケットが成熟し、ものが売りにくい世の中だと言われますが、そのような中でもヒット商品やサービスはあります。ヒット商品やサービスは、多くのお客様の共感を得、支持を得たものです。 本セミナーでは、お客様が「欲しい、使ってみたい」と思うような、価値のある商品・サービスを生み出すための考え方と中小企業が導入できるアイディア発想や市場リサーチなど「開発マーケティング」の実践手法についてわかりやすく解説します。
事前にマーケティングの知識は必要ありませんので、ご安心ください。

・セミナーのポイント
開発とマーケティングを一体として進める「開発マーケティング」の基本について学びます。
初心者でもできるアイディア発想法や市場リサーチなどの手法をミニ演習を通じて学びます。
企業の全ての部門で必要なマーケティングマインドや事業マインドの向上をはかります。

・プログラム概要
 マーケティングの基本
 開発マーケティングの概要
 開発マーケティングの実践
 商品アイディアの創造
 市場リサーチ
 コンセプト創造
 開発マーケティング実践における課題
 まとめ 質疑

・参加費用 一般の方 ¥3,000

・詳細、申込みは ITコーディネータ京都のHPでご確認ください。
ITコーディネータ京都ページ

個別企業でのセミナーも承っております。

11月に東京で、情報機構 主催のセミナーの講師をつとめます。

本セミナーは3名の講師によるリレーセミナーで私は二番手です。
参加お待ちしています。

テーマ <新規事業開発に向けた 研究開発テーマの探索・創出法>

セミナー内容 
10:30−12:10 高分子学会 平坂 雅男 先生
「知財情報・技術情報の収集・解析による研究開発テーマの探索・創出法」

12:55−14:35 アイマーケ(株)  石川 憲昭
「市場要求にマッチした研究開発テーマの探索・創出法」
1.研究開発テーマ探索・創出のために抑えておくべき基本事項
1)研究・開発の全体像
2)ビジネスの構造
2.テーマ探索・創出のための7つのポイント
1)業界構造を把握する。
2)自社の技術を評価する。
3)ターゲット市場を想定する。
4)市場・顧客の求める価値を整理する
5)市場・顧客の求める価値を分析する
6)市場・顧客に提供する価値を定義する
7)市場&自社によりテーマを評価する
3.まとめ

14:50−16:30 (株)ニューチャーネットワークス  福島 彰一郎 先生
「様々な研究開発テーマ・アイデア創出法〜異業種ベンチマーキング・採算性分析等〜」


●日時 2015年11月18日(水) 10:30-16:30

●会場 [東京・京急蒲田]大田区産業プラザ


●受講料 申込み等は情報機構 HPで確認ください。 情報機構
      

京都の暑い、暑い、夏、いよいよ到来といったところです。

8月26日(水)に、大阪商工会議所さんの主催のセミナーで講師をつとめます。
テーマは「自社の強みを活かした開発マーケティング」です。

マーケティングに課題を抱える、ものづくり企業さんに接すると、
マーケティングの実践といっても、何からスタートすればいいの?
という点で一歩が踏み出せず、
なかなか実ビジネスにマーケティング活動を組み込めない方が多いことに気づかされます。

このセミナーでは、まずは自分の出来ることや自社の強みを活かして市場に向かうことが必要ですね。
そのためには、どんな視点で、何から始めればよいか、を説明します。
セミナーのポイントは以下の点です。

(1)自社の強み、コア技術を市場目線で評価する
(2)強み・技術をブランディング化する
(3)市場(顧客)の価値をことばで表す
(4)価値を実現する開発を進める

自社商品開発に関心のある方は、
大阪商工会議所、西支部さんのHPでご確認ください。
会員以外の方の参加も可能です。

自社の強みを活かした開発マーケティング


以前(といっても7年も前)トリクルアップについて書きましたが、研究開発において、その重要性をますます感じます。
研究開発や商品開発で用いる時の「トリクルアップ」による商品開発は以下のようにとらえることができます。

新技術を実用化するにあたり、理想的な機能や価格を目標設定しチャンピョンスペックの商品をめざすのではなく適応する市場や用途を限定することで機能や性能をある程度のレベルに設定し実用化をし、その次のアクションとして、マーケットの動向や反応を新たな商品開発に活かす。

例えば、電気自動車や燃料電池機器など次世代エネルギー社会を構成する中核商品は目標スペックと価格の両立が普及の課題となっていますが、早期普及には、限定用途での商品を多産する。
マーケットの反応や要望をもとに商品を進化させていく、、「プロシューマ」の取り込みが重要ではないかと考えます。

トリクルアップ戦略は、新エネルギー関連商品にとどまらず、BOP向けコンシューマ商品など他の分野でも活かされる、商品開発の現場に、まさに今こそ、トリクルアップが大切ではないでしょうか。

先日 NPO-EEネット総会に出席しました。
NPO法人EEネットはエネルギー環境ビジネスの創造と地域産業の活性化を目指す
団体で私も専務理事として活動しています。

総会の後の記念講演では、柴田理事長の挨拶のあと
大阪府立大学 エコロジー研究所 総括コーディネーター 吉田悟様より「産学連携によるイノベーション創出」について お話しいただきました。また、特別講演として 阪南大学 前学長 名誉教授 / 関西産業活性化協議会 理事長 大槻 眞一様からは「中小企業経営とエネルギー環境ビジネス」と題しまして、わが国のエネルギー環境動向を解説いただくとともにそのような状況を正しく認識し、事業のかじ取りをしていくことの重要性を講演いただきました。

そしてその後、2012年度 エネルギー&エコロジーゼミナール受講生が成果を発表しました。

今回の記念講演会には経済産業省 近畿経済産業局 武田至弘参事官もご出席いただき、イノベーションの創出における企業連携の重要性について貴重な示唆をいただきました。

最近はソーシャルビジネスが注目されていますが、
エネルギー環境ビジネスにおいては、その点からも重要な役割を果たすと思います。

NPO-EEネットでは公開講座やセミナーも開催していますので、新たなメンバーの参加にも期待したいです。
写真は当日の様子です。

eeanualmeeting2013v1

「ふくらまし志向」で環境ビジネスを進める 

これまで「ふくらまし志向」を用いた環境ビジネスの進め方を述べてきました。

以上まとめますと、環境ビジネスを成功に導くには、

・公共需要と民間需要の特性を十分把握し、自社のビジネスフィールドをふくらませて市場を探索し分野を設定し、自社の保有技術の転用や強化によりシステムやサービスへの対応も検討項目として参入機会を見出す。

・ターゲットとする顧客には機能的価値だけでなく感性価値にまで価値をふくらませた商品の提供を目指す。

・商品を具現化するためには技術のふくらましに挑戦する、そのためには、独自の技術開発にこだわらず周囲との協力関係の構築を積極的にすすめ企業連携により魅力ある商品の創造に取り組む。

日本全体が閉塞感から脱却できない今こそ、守りの縮み志向ではなく、市場に打って出る「ふくらまし志向」を持ち環境ビジネスを興していくことが必要です。

私達の地球を守り人々の生活を豊かにする。そのためにも、地域に密着した中小企業が環境ビジネスを成功させることは社会の要請と受け止めなくてはなりません。



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