ものづくり企業の実践開発マーケティング+プラス

ものづくりの開発マーケティング専門コンサルティングアイマーケ代表の石川憲昭のブログです。ものづくり企業の商品開発、事業開発について、マーケティング視点、現場視点を+プラスして発信します。

タグ: ものづくり

今日まで、京都の五条坂では「わん・碗・ONE展」が開催されています。
わん・碗・ONE展は、清水焼発祥の地の五条坂・茶わん坂の町おこしプロジェクトの一環で
有名作家・焼きもの販売店の協力のもと設立された「五条坂・茶わん坂ネットワーク」が主催しています。
11月1日からの期間中、特別展示やシンポジウム、講演会、お茶会等が催しがあり、
私も、アートギャラリー鵬休堂で開催さrていた「うつわ男子展-Bar酒男子」や
五条坂京焼登り窯の見学、建仁寺両足院で開催されていた「京焼今展」などに足を運びました。
陶芸家、川尻潤さんや井上路久さんの作品でお酒や抹茶をいただくことができるイベントがあるなど
焼物を身近なものとして体感することができます。

焼物業界は、成熟産業に位置づけられますが、
現状に甘んずることなく、創作活動にプラスして、
作家さんが、ご自身の想いをかたり初心者との対話の機会を持つといった新たな取組み
そのものに、作品同様の美しさを感じます。

これは、アートや伝統工芸だけでなく産業財などの現場でも言えることです。
製品の性能や機能にプラスして、機能や性能を実現する職人さんの技や研究者のこだわりや想い、
手入れの行き届いた設備や機械そのものを、披露して(でも威張らない)共感を得る。

これこそが、ものづくり+プラス

それにしても清水寺参道は、ひと・人・ひと、でした。

3月もあとわずかですね。。
今月は、技術者むけの研修や、自治体さん主催のセミナーや、ものづくり企業グループむけの講演などいろいろお話する機会をいただきました。(感謝)
このような場で参加者の皆さんの意見はとても勉強になります。
参加された人との会話を通じ製造業のソフトの大切さを痛感しました。

ソフトとハードの融合はあらゆる場面で、ずいぶん昔から言われているものの、日本の製造業では、途上にある課題だと思います。
そして今こそ、ものづくり企業が自社のビジネスに組み込むべく真剣に考えなければいけない時期だと思います。
そのためには、まず、ものづくり企業にとってのソフトを明示することが大切なのではないでしょうか。

ものづくり企業にとってのソフトと言えばサービスがまず思い浮かびます。
つまり、製品を売るまでのビフォーサービスや売った後のアフターサービスなどです。
ものづくり企業の場合、ビフォーサービスやアフターサービスは無償で行われることが多く、コストに位置づけられていました(今も大半はそうですが)。
もう一度ビジネスを見直し、お客様の現場に寄り添い、お困りごと、やっかいなことを少しでも取り除き解決に導く、という視点でサービスを捉えると、お客様が「お金を払っても良い」と言うことがが見えてくるでしょう。

また、ソフトは製品に組み込まれるソフトウエアやデザインなどもそうですし、製品のイメージなどもソフト領域になります。最近、デザインやイメージは一般消費者向け商品だけでなく産業用部品や機械などでもその重要性が高まっています。
同じような機能や性能なら、産業用品であっても、よりデザインの良いもの、心地よいものを買おうと思うのが人情というものです。

また、ものづくりの現場でもソフトの大切さが見直されています。
つまり機械一辺倒のものづくりから、職人や現場の人の感や熟練を活かしていこうという動きです。
人的ソフトの活用とでも言えるでしょう。
人手不足や職人の減少をAIで補完しようとする動きもありますが、人を育て、技術を継承するという地道な取り組みを捨てるべきではありません。

ものづくり企業がソフト視点で価値を生み出せるところは、まだまだあるのです。

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