技術者のための技術マーケティング+プラス

ものづくりの技術マーケティング専門コンサルティングアイマーケ代表の石川憲昭のブログです。製品・事業開発のトピックスをマーケティング視点、現場視点を+プラスして発信します。

タグ: 技術マーケティング

某研究会で
前回ブロブに書きましたホライズン・スキャニング、試してみました。
といってもほんのさわりだけですが。。。

ホライズン・スキャニングの特長は未来予測などする際に、技術の進化と社会(市場)の変化を掛け合わせること。
製品開発に用いれば、斬新な新商品アイディアを生みだすことも期待できます。

今回は短時間だったので、社会変化の予兆の言語化(スキャニングマテリアル)とスキャニングマテリアルから作る社会変化シナリオは事前に用意しました。
また、対象とする技術は自動運転に設定し、自動運転が社会(市場)へ与える影響領域やテーマも事前に用意しました。

ワークショップでは、
社会変化シナリオと自動運転技術が影響をあたるテーマを掛け合わせたマトリックス表(インパクトマトリックス表)を手元においてアイディア創造にチャレンジしました。


それで結果は

「新商品アイディア創造に使える」手応えがありました。

実施プロセス、フレームワークが明確なためすぐに実践できます。


ただし、実ビジネスに導入するには、未来シナリオ策定を効率よく進めるための工夫が必要だと感じました。そのためにはテーマ設定が重要です。


先が読みにくい時代だからこそ、バックキャスティング思考が重要。
変化が急で激しく先が読めない社会状況では、”今日”のビジネスの実践には、「エフェクチュエーション(Effectuation)」の行動原理を取り入れ、市場と向き合うことが重要です。
しかし、だからといって長期的な視野を持たなくて良いということではありません。

将来の事業の種を生みだす役割を担う研究開発部門などでは、バックキャスティング思考によるホライズン・スキャニングが活かせるのではないでしょうか。

2018年がスタートしました。

社会の変化はますます早く、激しくなっています。
昨年、キーワードとして”スモールマーケティング”を掲げました。つまりシンプルでコンパクトなマーケティング活動をスピーディーに進めて行くことでした。


今年のキーワードは”合成(synthetic)”としたいと思います。
合成には「二つ以上のものを合わせて一つの状態にすること」という意味があります。
よく似た言葉で、結合(合わさって一つになること)や融合(とけあって一つのものになること)そして少しニュアンスが違いますが、連携(一つの目的のために一緒に物事をすること)など、ビジネスで聞き慣れた言葉があります。

なぜ、ビジネスであまり使われない”合成”をキーワードにしたのかというと、合成には躍動感があるからです。
たとえば、化学合成(chemical synthesis)を例にとると、
化学合成は、物質と物質を幾度となく化学反応させ新しい化合物をつくります。化学反応プロセスは、目的の化合物ができるまで何度も繰り返されます。面白いのは、この過程で思いがけない化学反応が起こり新化合物が生まれ、それが商品になることがある点です。
反応させる物質の組み合わせなど条件を変えることで、アウトプットが変わり、時には思いがけない結果を得ることができるダイナミズムが合成にはあります。

合成はビジネスに応用できます。
デジタルとアナログ、論理と感性、バーチャルとリアル、などの対極的な文字が躍る混沌としたビジネスの現場で、私達は、日々様々な局面で果敢な意志決定が求められます。その時に、白黒付けて岐路を選択するのではなく、重要な要素を”合成”し新たな路を切り拓くことが必要なのです。



本年もどうぞよろしくお願いします。

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