大型書店を全部見る企画で買った本レビュー第1弾

MEZZANINEです



6Fの建築雑誌コーナーに置かれたモノトーンのおしゃれな表紙に目がいきました

MEZZANINE(中二階)という単語はMassive Attackの3rdアルバムのタイトルで、

馴染みのある名前なのも目を引いた理由かもしれません

帯には「Amazon Effect meets Portland」

正直何を言ってるかさっぱりわからない;;

しかし、分かる物を読むより分からない物に触れる方が面白い!

ということで8時間の書店徘徊の末に選んだ1冊になりました



基本的にはポートランドに焦点を当てた都市計画の本

ポートランドはアメリカのオレゴン州にある

グランジでリベラルでイケてるち地方都市であり、

そこにはテクノロジー、アート、クリエイティビティ、スモールビジネスのような単語が頻発する

彼らは創造性でもって労働を行い、ポートランドというコミュニティでライフスタイルを築いている

なんともイケててかっこよろしいが、まぁ僕にとってはそこまで他人事にも思えなかったりする


そろそろ働くことについて考え始めた時に、

どういうコミュニティの中で、誰に対して価値を提示するか?という問題がある

ただ物理学で研究者として働きます!と決断したとしても、それはあまりにも広い

論文を書いていても、果たしてこれは誰が読むのだろうか?と思っていると筆は進まず、

どこか明確に狭くても需要があれば書きやすいし、

そもそも何か考察し始める段階で、何を目的としているかがはっきりしていると良い

こういうと業界全体の一般的な興味うんぬんみたいに聞こえるかもしれないが、

もっと本当に個人的なことでも良いし、伝えたい対象は狭くてもいいように思う

ポートランド民がスモールビジネスを掲げ、

「全ての人に好まれる物を作る必要などない」

と豪語することにつながる

働くと一口に言ってもその姿勢は様々で、

(おそらくSNSの普及が影響していると思うが)不思議と様々な作品作りの仕事は

急速にスモールビジネス化していると感じる

僕の好きなバンド達も自主レーベルでコアなファンに向けての活動が主になりつつある

業界は違えど、この雑誌にはそういう沢山の人たちのサンプルがある

シンプルにその考え方は参考になる


それと自然に関連するが、もう一つの問題は

ワーク・ライフ・バランス

これはオンとオフを切り替えて、どちらも全力で楽しめという標語でもある

近年のテック系クリエイターは、これを超えろと言っている

思い返せば、僕は幼い頃から「ワークライフバランス教」の影響を受けていたように思う

そしてうまくできない自分を責めたり、ときには責められたりもした

しかし冷静に反省してみれば、ワークライフバランスだって一つの価値観にすぎず、

もっと多様なワークとライフ(労働と遊び)の付き合い方はあるのではないかと思う

「ワークライフバランスを超える」とは具体的には、労働と遊びの境目を曖昧にするということ、

オフィスに遊びの要素を持ち込むこと

創造的破壊を高頻度で求められる人たちにとっては仕事と遊びは地続きになる、と

まぁたしかに遊びの中から仕事が生まれたりするのは実感するわけで、

その観点から言えば研究者も状況は近い物があるようにも思う


そこで、少しずつだが僕も研究室環境を変え始めている

今までは物理の本、数学の本、趣味の本のように本棚をカテゴリーで分けていたが、

もうその必要性はあまり感じなくなり、混ぜるようにした

実際に今研究している内容とは違うテーマの教科書と趣味の本に果たして違いがあるかと言われると…

あくまで実験的に今はそういう方向性で環境を作ろうとしている

あぁ、表向きに本をディスプレイできる本立てとか欲しいなぁ


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