チュウゴクオオサンショウウオ
2012年10月20日
チュウゴクオオサンショウウオ(Andrias davidianus)@日本サンショウウオセンター

最後のトリは、チュウゴクオオサンショウウオ。

それなりに大きい個体でした。

ほとんどの飼育者には一生縁が無いであろう、オオサンショウウオの雌雄判別情報も。

謎のゆるキャラ「サンちゃん」ステッカー、結局買わずじまいに・・・。

お約束の全身骨格標本。「ノアの方舟」で流された人間の骨格とやらに、見えなくもない・・・。

こちらは透明標本。若干、グロイですね。

そうしたら、隣にはもっとグロイものが・・・。
素人考えですが、そんな無理に手術しなくても、放置しておけば、そのうち勝手に再生するんじゃないでしょうか(無責任)。

壁面に貼ってある、お役立ち情報。生息高度、オオダイガハラさんがぶっちぎりで高いんですね。

イボイモリの祖先が、大陸から渡ってきたことが分かる地図。

名称に、そこはかとなく昭和の香りが・・・。
アンヒュー「マー」とか、とてもいい感じですね。「アムラー」みたいで(古)。
「サイレンサンショウウオ」が気になる・・・。あれを「サンショウウオ」と呼んでしまって良いものかどうか。サイレンも体外受精らしいので、無理矢理まとめれば、そうなるのかもしれませんね。

というわけで、非常に充実した日本サンショウウオセンター訪問でした。
巨大台風直撃の翌日に訪れたので、赤目四十八滝自体は、まさかの入山禁止(!)で、「遠路遥々、ここまで来て、センターに入れなかったらどうしよう」と、一瞬血の気がひいたのですが、職員の方のご厚意で、入口のサンショウウオセンターだけは、入館させて頂くことができました(しかも無料で!)。この場を借りて、お礼申しあげます。
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イモリ・サラマンダーの有尾類飼育日誌Blog 【イモリブログ】
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2011年10月04日
チュウゴクオオサンショウウオ(Andrias davidianus)@東山動物園

動物園の目玉と言えば、オオサンショウウオですよね。アジアの怪物・中国大山椒魚です。
最近、本種と国産種とのハイブリッド問題が話題になって、「捕獲したハイブリッドを殺さずに、個体識別のマイクロチップを埋め込んで、販売個体数+販売先を管理できるようにした上でペット市場に流通させ、販売した額の一部を、国産種の研究保護に充てるべき」という意見が出たことがありました。
これ、実現したら凄いアイデアだと思います。有尾ファン、いや、両生爬虫類ファンであれば、誰もが一度は「オオサンショウウオが飼いたい!」と思ったことがあるでしょうし、飼う人は100万でも200万でも買うでしょう。
仮に1匹100万で売って、そのうちの80万を研究保護に充てるとしても、数十匹も売れば、研究保護のためには結構な金額になりますよね。
私も、ハイブリッドの幼生が、上記の流れで合法的に1匹30万くらいで売られていたら、借金してでも飼ってしまうかも・・・と極めて不謹慎なことを考えていたのですが、実際に動物園で現物を見ると、「こんな化け物、自宅で飼えるわけないやん」と、正気に戻りました(笑)。

ヘルベンダーみたいに、50センチくらいで成長が止まってくれれば、まだ一般家庭でも飼えるのでしょうけど。
盆栽飼育すれば、案外、アンフューマくらいの長さ(80センチ)で止まったりするのかも・・・とも思いますが、それも不自然ですしねぇ。

ボコボコ呼吸する場面。ほとんどゴジラ上陸、という感じです。

有尾類、というよりは、巨大な古代魚の一種のようです。
動物園の巨大水槽でも「閉じ込めている感」がぬぐえない生き物ですからね~。一般家庭での飼育は、言うまでもなく物理的に不可能でしょう。
ハイブリッド販売論議も大いに興味がありますが、ゾウガメやニシキヘビのように、「動物園でしか見れない(見るべきでない)有尾類」というスタンスのままで、良いような気もしますね。
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