2005年05月29日

インプラント手術と麻酔

インプラント手術はとても心配ですね。
手術時の麻酔に必要な事は、痛みと不安の解消です。


インプラントの埋入手術には、以前は局所麻酔のみで行われてきましたが、現在は麻酔専門医による静脈内鎮静と呼ばれる麻酔下で行われることが一般的となっています。
この麻酔下で手術を行えば、手術を安全に行えることはもちろん、手術中の記憶が無いまま行うことが出来ます。

痛みを感じないだけでなく、手術の恐怖感まで全く感じることなく、全身管理下で安全に行うことが出来る先端歯科治療です。


ー麻酔科医とはー

手術を安全に進めるために事前に全身状態を検査を行います。 血液検査など全身状態をチェックし、手術のための万全の体制を整えます。そして手術に立ち会い麻酔をかけ、手術が安全に行えるよう全身状態を管理します。

インプラント手術は現在、病診連携などによるチーム診療が主体となっています。全身状態のチェック等は麻酔医を派遣してもらう大学病院等に対診を行うことで、インプラント手術を安全に進める事ができるのです。  

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2005年05月25日

インプラント海外講演

治療の結果をまとめて発表するようになって、幾久しくなります。
昨年は年間4回の発表と、4題の論文投稿を行いました。詳細はHPを参照して下さい。

昨年の
「光造形モデルとサージガイドを応用した即時荷重用プロッビジョナルレストレーション」クインテッセン デンタル インプラントロジー、Vol.11 No 4; 27-42、2004.
の掲載論文が台湾で評価され、先日、台湾から講演依頼が届きました。
歯科人生初めての海外からの招待講演の依頼に驚きと、とまどいがありましたが、謹んでお引き受けしました。

私は6月に開催される、日本顎咬合学会で、前歯部の審美的インプラントについての発表をします。そこに台湾の学会の会長が出席を予定されていて、そこでご挨拶をする事となりました。今からものすごく緊張しています。

日常の臨床を写真に記録し、整理してまとめる。一見治療とは関係ないように見えますが、この行為は、自分の臨床技術を客観的に評価することが出来、技術向上には大変役に立ちます。
歯科医師は、大学を卒業すると治療技術を評価されることはほとんど無くなります。自分の治療技術を客観的に評価し、時には他人に評価され、反省し考えながら治療技術を向上させる。その為に、写真を撮影し記録を残すことがとても役に立つのです。

歯科医師は理論だけではなく、技術、いわゆる手先が重要な仕事です。常に技術の向上を心がけないと、進化する治療について行くことは出来ません。
そんな新しい治療を行う歯科医院でも、歯科治療で重要なことは、正確な根の治療をする事や、顕微鏡で見てもアラが見えない程に精密に歯を削り、型を採る。そんな基礎中の基礎が今でも重要で、そんな細かい治療ステップの積み重ねが、質の高い歯科治療の基本となっています。

歯科医師は科学に基づく、こだわりの治療職人...........
でも、治療のこと以外に頑固だと、周りにけむたがられますから......注意、注意....  
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2005年05月22日

日本歯科評論

日本歯科評論5月号に論文を発表しました。

インプラント治療におけるインフォームドコンセントへの対応
日本歯科評論  Vol.65 No.5;115-124、2005. 小川洋一、奥島孝康

この論文では、歯周病が原因で歯を失った方に、インプラント治療をする場合の考え方を中心に考察しました。インプラントの成功率の統計、他の歯科治療の成功率を調べた研究者の統計を調べた結果を考察しました。世界各国に比べ、日本における根管治療の成功率が、かなり低い事が統計的データから解りました。残念な事です。

日常臨床で経験する事は、抜歯に至る原因に、繰り返し根管治療を行った歯の、歯根破折によるものが多い様に感じます。日本の根管治療の成功率の悪さは、日本の歯科医療の仕組みや習慣が起因するもがあると思います。歯科医療の制度が出来た頃と現在では、医療を受ける側も、医療を提供する側も、求める事や価値観が変化しています。制度だけが進化しないまま現在に至ってしまったのです。

この論文の中では、インプラント治療を行うにあたっては、歯を失った部分だけ見て治療を考えてはいけない事を繰り返し述べました。
インプラント治療を行うにあたって、考えなければならない事は、口全体から捉えた治療計画の立案が重要で、歯を失った部分だけを治しただけでは、長期的に見て良い結果を得る事が出来ません。

たとえば、歯を失っ部分にたいして、インプラント治療はゴールではなく、治療の一部分に過ぎません。歯を失った部分の咬み合う歯、反対側の歯、それぞれのかみ合わせ。治療が施されている歯の根の治療、被せ物の精度。全体の歯周病。などを歯をトータルに診査診断する事。
そして何より、歯を失った事によって生じるたであろう、顎の咬む位置の変化を修正するための、診査診断、その具現化が何よりも大切です。

これらの事は、しっかりとした義歯の治療にも当てはまります。誤解のない様にもう一度書きますが、歯がない部分にただ入れた義歯ではなく、きちんと全体を考えた義歯です。
すなわち、インプラント治療の考え方は、義歯の治療の延長上にあるのです。

インプラントを埋めするための、外科的な部分だけなアピールされがちな、インプラント治療ですが、上記の事項が、外科と等々に重要な事項であり、同等に難しくもあります。  
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2005年05月18日

インプラント治療の利点欠点

インプラント治療のみならず歯科治療には、それぞれを選択した際に生じる利点と欠点が存在します。

インプラント治療の利点は、
インプラントは従来歯のあった部分の骨に対して人工の根を埋め込み、そこに歯を接続する治療です。従って、失ったかみ合わせを回復際に残っている他の歯を巻き込んで治療する必要が無いため、残存する他の歯に対して優しい治療と言えます。
また、咬む機能を支える能力は高く、強い力で咬む事が出来るため、治療後の使用感は優れています。
義歯を使用していた方の改善ぶりには目を見張るものがあると言えます。
治療後は長期間わたり機能する事が、多くの研究者の統計から立証されています。

しかしここで述べる利点は、正しい診断のもと、正確な治療が行われた事が条件です。


インプラント治療の欠点は、
インプラント治療には外科手術を伴うことか第一に上げられますが、このことは多くのサイトにありますので省略します。外科的な要素以外を考えてみます。
インプラント治療は歯周病を発病していている場合は、治療が出来ない事。正しいかみ合わせでなければ、長持ちしない事が解っています。そのため、インプラント治療を受診するためには、他の歯も治療する必要が生じる事が多いのも事実です。ですから利点として他の歯に優しいのは事実ですが、他の歯を治療しなくて良いとは別となり、治療が大掛かりになります。

インプラント治療の目的が、治療結果が長持ちする事とするならば、長持ちするための治療計画の診断、そして外科的、歯周的、かみ合わせ的に良好な状態に具現化する事に、高度な臨床技術が必要な事が治療を複雑で困難なものとしています。

そして、欠点の特徴として、やり直しが困難な事もあげられます。骨に埋まったインプラントは簡単にはとれません。そのため不適切な位置や、好ましくない方向にインプラントが埋入されてしまうと、治療後に、かみ合わせ的、歯周病的にトラブルが生じても再治療が困難な場合が多いのです。

治療の事とは少しずれますが、広義の意味の欠点とは、
現在インプラント治療は急速な勢いで普及しし始めました。インターネットを初めとする数々の広告媒体でインプラント治療が取り上げられています。しかしそこで高い歯科臨床の質が提供されているかどうかには、ひとりの臨床家として疑問思う臨床例に遭遇します。他院でインプラント治療を受診した後に相談に見える方の状態を見たり、歯科技工士の方々と話をする機会にです。バーチャルな世界で有名な臨床家が、歯科界から見て良質かは、ギャップがある様に思えてならないのは私だけでしょうか..........

欠点とは、どこで受診すれば良いかの、社会的基盤が整っていない事も上げられるのではないでしょうか...........  
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2005年05月11日

インプラントの種類

インプラント治療とは、治療行為の総称であり、現在、日本国内で流通しているインプラントは30種類とも40種類とも言われています。

それぞれのインプラントメーカが自社のインプラントの特徴を述べています。
しかしながら、実際の臨床成績の統計的データの研究結果が出ているインプラントはさほど多くないのが現状でしょう。
使用するインプラントが、数十年にわたり良好な臨床成績を持っている事が大切な事は言うまでもありません。しかしながら、インプラント体の表面の性状や、形態は進化をしていますから、新しいインプラントが、歴史が無いからいけないとも言い難い事も事実でしょう。

日本国内で30から40種類、世界中で見ると100種類あまりあると言われるインプラントも、世界的に権威のある学会で目にする機会のある、世界標準のインプラントは数種類です。
数あるインプラントの中でも、ある限られた数種類のインプラントが実際には大部分を占めているのが事実のようです。

ここで考えなければならない事は、インプラント治療の、長期的成功の要因には、使用するインプラントの種類も関係しますが、もう一つ重要な事があります。それは、インプラント治療の行い方の種類です。
インプラント成功率に関係する要素として、「誰が」、「どのインプラントを使用して」、「どの様に」、治療を行うかです。どの様にとは疾患に対しての診断力と、その上に成り立つ治療計画の立案能力、そして、それらを忠実に具現化する事の出来る、臨床技術となります。

広義の意味でインプラントの種類を考えると上記のように言う事が出来るでしょう。

インプラントはここ数年で急速に普及し始めました、今後益々普及する事でしょう。それに伴い問題のあるインプラント治療も、増加する事は避けられないでしょう。私の診療室でも、インプラント治療を受けたいとする相談が増加していますが、インプラント治療を受けた後にトラブルを抱え、相談にお越しになる方も増えています。

インプラント治療に限らす歯科治療は細かい治療ステップの精度の良い積み重ねから成り立ちます。時間を十分に使い診査診断の後、じっくりと治療に望む事が何よりも大切です。
良くインプラント治療をどこで受診するかの話題になる事があります。極端な言い方をすれば、インプラント治療は歯科治療が上手な病院で受診する事が良いでしょう。総合力的な力が無いと治療が成功しないからです。

この事を、この場で上手に伝えるのは大変です..........

ちなみに、私の使用しているインプラントシステムは、ブローネマルクシステム、3i(スリーアイ)の2つのシステムです。  
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2005年05月01日

Mac OS X Tiger

マックの新しいOS「タイガー」が発売されました。「ジャガー」「パンサー」に続きかなりの短期間でのリリースです。この動物シリーズ一体どこまで続くのでしょう?

今日は歯科ネタとは関係ありません

この期待のOSを私は予約し待ちに待って手に入れました。
早速インストールを実行、約1時間かけて再起動し使って見ましたが、一寸複雑で十分に使い切れません。そのうち攻略本等が出版されたら勉強しなくては.....。

まだ実際には使っていませんが、このOSの魅力は、なんと言っても4人で同時に行えるビデオチャットの登場でしょう。今ではテレビ電話のイメージでしたが、今回はテレビ会議システムの用に使えます。

各先生方との打ち合わせもトラベルフリーになります。でも、まだまだ中堅以上の先生方への普及は.......?
学会の打ち合わせのため、集まるには、診療を休まなければならないのは、結構たいへんですから。

私はマックをクワドラ時代から使っています。歯科の臨床の傍らにはいつもマックがありました。診療室にはデンタルチェアーがあるように、マッキントッシュがありました。

当時の学会発表とは、現在と違いスライドで行うものでした。文字スライドは、写真やさんに注文して作るのが当たり前でしたが、マックで自分で作ることができるようになったのは画期的な事でした。1990年頃の話です。そのころは駆け出し歯医者で、今のように自分で学会発表をするような事は夢のまた夢。当時はスライド係よろしく、著名な先生方のスライドを徹夜で作ると言った雑用をよくやりました。
スライド作りも板に付いた1995年初めてインプラント治療の症例発表を行うため自分のスライド作り行いました。

そんな私に大きな転機となるカルチャーショックが訪れました。
それは1996年ニューヨーク、アメリカを代表するインプラントの学会、通称AOでの出来事。私は休暇をもらい参加したのです。

そして....世界的に有名な歯科医、Drガーバーのプレゼンテーションです。

会場に運び込まれたパワーマック、巨大な液晶プロジェクター、いくつものモニター(当時はブラウン管だった)、そしてそれらを操作する、そろいのウインドブレーカーにインカムをつけた人々。
そう、その人々はDrガーバー専任のプレゼンチームだったのです。

プレゼンが始まりました。音楽や効果音....なんと説明の画面が動画!
Drガーバーのプレゼンはまるでテレビのニュースを見ているかのようでした。
今までスライドしか見た事のない私は仰天しました.......初めて見たコンピュータを使ったプレゼンテーションです。
そうです、自分のプレゼンにエンターテーメント性を持たせ、会場の全員を魅了させたのです。感動しました、発表の為にこれだけの設備と、人を使い行い、そしてその内容......。

それから10年、マックは進化し「タイガー」となりました、当時では考えられないようなパフォーマンスを発揮します、動画を作る事も簡単になりました。
そして、あれから10年、私も発表の機会を与えられるようになりました。私も発表に積極的に動画を使います。そして音楽を流します。その原点は1996年のカルチャーショックにあるのです。

次回から、歯科ネタに戻ります........。

ogawa_pre  
Posted by implant418 at 12:30Comments(0)TrackBack(2)