2006年02月28日

認定医教育研修会

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2 月26日に札幌にて顎咬合学会北海道支部が主催する認定医教育研修会が開催されました。
以前のブログにも書きましたが、今回研修会の講師として招聘され、昨日、講演を行って参りました。

土曜日の夜に札幌入り、日曜の朝に会場に向かいました。午前中は、岩手医科大学歯学部教授の野坂洋一郎先生が登壇されました。会場には多くの先生方がお集まりになり、熱気に包まれておりました。少し緊張気味に演台につき午後の講演を始めました。
演題にもある通り、開業医がインプラント治療を行う際の注意点を中心にお話を進めました。インプラント治療は、臨床において特別なものではなく、部分義歯や総義歯の治療の延長上にあることを、色々な治療例を挙げ解説しました。
すなわち、インプラント治療で最も大切なことは、歯を失った部分をだけを治療として行うのではなく、全体の咬み合わせを考えた、適切な治療を行わなければ、決して長期的な成功は無いことをお話しました。

咬合平面という上の歯並びのバランス、咬合高径、下顎位という三次元的な下の顎の位置関係。これらをいかに適切に治療すること出来るかがインプラント治療では重要なのです。歯周病や歯を広範囲に失った方は、失った部分だけをインプラントで治療しても良好な結果は得られないでしょう。

上記ことを中心に2時間の講演を務め日曜の夜には東京に帰って参りました。もちろん今日(月)は診療です。疲れた疲れた....。

来月は茨城です。

  

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2006年02月18日

型を採った結果

今日から、東京フォーラムにて国際歯科シンポジウムが開催されています。
先日のブログにも書きましたが、元勤務先の院長が登壇するため、発表スライド制作を一部分お手伝いしています。その診療室より夕刻連絡がありDVDが届いたとの事でした。そうです、発表の一部分の動画を先週から制作、試作を重ね発表前日に完成となりました。

ほっとしたのもつかの間、来週は私が北海道で開催される学会の教育認定研修に招聘されているため、まだ準備が終わりません。毎日6時まできっちり診療し、12時頃までスライド作りです。食事をしながら気晴らしブログ。今晩は土曜だから、明け方までやろうかな......(^_^;)

でも、明日、試写するそうで、7:50にフォーラム集合....エッ.......マジ!
スライド作って15年です。

さてさて本題......


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緊張の中で型を採る材料を歯の周りに流し込みました。完全に材料が硬化するまでの約10分間、動かないようにじっとしていなければなりません。硬化した後、型を外します。ピタリと顎にはまっているため外すのに一寸苦労しますが、これまで書いてきた事の結果はいかなるものでしょう。

ここに上げた写真は削った歯の一本分の写真です。もちろん型は、一本の場合でも全体のバランスを考える必要が有るため、右から左まで全ての形を精度良く採る必要があります。

初めて見るとなかなかイメージしづらいと思いますが、写真の下の部分が歯の部分、上3分の1に線になっている部分が、削った部分と削らなかった部分の境界線になります。立体的にイメージすると実際に凸の形は、型では凹になります。この写真は丁度上下を逆にして凹んだ部分が実際の歯の形となります。3Dでイメージできますか?
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では、何処が最も重要かと言えば、この写真で、上3分の1にある一本の細い線に見える部分の精度です。この部分を顕微鏡で拡大した写真が次の写真です。大きく見ると境目のシャープさが確認出来ると思います。

下の写真は、拡大率を比較するために、同じ部分に髪の毛を置いた状態の写真です。髪の毛の太さよりも削った境目が細かい事が確認出来ると思います。
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ここの部分を限りなく一本の線になるように精度良く削る事、削った状態を精度良く型を採る事の2つが今回の治療ステップには大切な要素です。
なぜならどんなに優れた材質や美しいセラミックを用いても、この部分が不正確であるならば、それを超える治療精度を提供する事は、絶対に出来ないからです。この部分の精度が劣っていると不適合な冠を装着する事になります。やがて冠を装着した後に、新たに虫歯が発生したり、歯周病の原因になったりとトラブルの発生の原因になります。

(図、小川歯科医院HPより改編)
  
Posted by implant418 at 22:18Comments(1)TrackBack(0)

2006年02月14日

糸を巻いて型を採る

ecca8f06.jpg治療の質について、削り方については前日書きました。
歯の型の採り方についてステップをおって解説します。

型を採る前の段階で歯肉に腫れや出血などの炎症症状の一切が有ってはいけません。事前に歯周病の治療をすましておく必要があります。またこの間に装着している仮の歯もピッタリと適合の良いものを装着しておかないと、仮歯が原因で歯肉に炎症が生じていまいます。仮歯が原因の歯周病を起こさない様に時間をかけて作ります。

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型を採るためには、まず最初に歯と歯肉の境目の溝に専用の細い糸を巻きます。繊細な器具を巧みに用い、歯の周りに。ぐるりと一周糸を巻いていきます。この事により、歯肉が無理のない範囲で少し広がるため、周囲をよく観察する事が可能と成ります。削り方に修正が必要で有れば、この段階で微調整を行います。

次に新たな糸をさらにもう一本歯肉の溝に慎重に入れていきます。このとき糸は上から押し込むのではなく、専用の器具で転がしながら、滑り込ませるようにして、出来るだけ歯肉に圧をかけないように入れなければなりません。さもないと歯肉のラインに変化を生じさせてしまいます。もう一つの注意事項として、唾液で濡れ無いように乾燥させながら行う事もポイントです。

さあ、印象材と呼ばれる型を採る材料を流します。今日では、精密印象にはシリコン系の印象材が良いとされています。しかしシリコン印象材は水分を嫌うため、良く口の中を良く乾燥してから行う事が重要です。そのため、術者に口腔内の介助者と印象を準備する介助者の3人がかりです。

印象材を流す直前に先ほどの2本の糸の1本を手早く除去し、タイミングを見計らって丁寧に印象材を流し込んでいきます。このときの全員の息がピッタと合った絶妙なチームワークで行わないと、高精度の印象は行えません。
息を止めながら行う張りつめた緊張の瞬間です。

印象の結果はまた後日....
(図、小川歯科医院HPより改編)  
Posted by implant418 at 23:48Comments(1)TrackBack(0)

2006年02月13日

削って型を採る

昨日は日本を代表するインプラントの学会がありました。
OJといってオッセオインテグレーション・スタディーク・ラブ・オブジャパンの略ですが、インプラント治療に関する学会では間違いなく日本最高レベルでしょう。数年前に私も2回ほど発表しました。私はこの会の理事を務めている関係で準備のため前日からの会場入りとなりなりました。
来週は、東京フォーラムで大きなシンポジュームがあり、元勤務先の院長が発表するため、スライド作りを先ほど(といっても午前2時ですよ....涙...涙.....)まで行っていました。

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さて、良質の方の採り方の解説の続きを>>>



冠を被せる為には虫歯になった悪い部分を削ったあと、周囲を被せ物のスペース分削る必要があります。ここからのポイントは2つ。
いかに精密に削る事が出来るか。いかに精度良くコピーである型を採るかです。
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歯を削らない部分と削った部分の境目をハッキリと明確に削るのは技術が必要な行為です。
この部分がギザギザであったり、不明瞭であったすればピッタリと適合した冠を被せる事は不可能です。
また、被せ物の種類に応じ、必要なスペース分を均等な厚みで削る事も、良質な冠を作るためには必要な事項となります。

前歯などで、セラミックの冠を被せる場合は冠の境目を見せたくないため、歯肉のラインよりもほんの少し下方まで削ります。この際に削り方がうまく行かないとピッタリと合った冠が装着できないばかりか、そのことが原因で歯周病になってしまいます。

さあ、時間をかけてじっくりと削った後は、その形を寸分の狂い無くコピーを採らなくてはなりません。この治療行為が「印象採得」と言って型採りと言われる治療です。このとき、歯科医師は全神経を集中して緊張しながら治療を行う事になります。
この結果は歯科医師の実力の一つのバロメータとなります。

この治療の詳細は後日解説したいと思います。
(図、小川歯科医院HPより改編)  
Posted by implant418 at 01:18Comments(0)TrackBack(0)

2006年02月08日

歯の型を採る

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「インプラント治療備忘録」と題したブログがあります。そのブログの管理人の方と面識はありませんが、「1月30日」のブログに私のブログが引用されていました。歯科治療では日常的に行われる歯の型を採る治療についてですが、歯科医院によりその治療精度はまちまちで、治療の質に直結する治療技術です。一年以上前に少し詳しく書きましたが、いい機会ですのでもう一度リメイクしてみます。

「型を採る」歯科治療においては良くある事でしょう。そしてその治療を経験済みの方も大勢いらっしゃると思います。
この治療行為について少し考えてみましょう。

型を採る治療は被せ物の治療に先立って行われます。よく、セラミックの被せ物が良いだとか、金の被せ物が良いだとかの話を耳にする事があると思います。しかし「良質」とは材料によって達成されるのではなく、その行為による部分が大きいのです。

その治療の中で大きなウエートを占めるのが「型を採る」治療です。
その治療行為は、被せ物を造るために歯の外形のコピーをとる事です。このコピーが不正確では、いかなる良い材料を用いて冠を製作しても、決して精度の良い冠を製作する事は不可能です。すなわち、この治療がしっかりと行われないと、どんなに良い材質を用いても、質の高い治療を実践出来ないのです。

型を採る治療の善し悪しは、いかに型を精密に採り、高精度の模型を作る事が出来るかにかかっています。
治療ステップの詳細は後日解説いたします。
(図、小川歯科医院HPより改編)  
Posted by implant418 at 22:20Comments(0)TrackBack(0)