2006年06月25日

アンチエイジングと歯科治療

デンタルダイヤモンド7月号

デンタルダイヤモンド社より出版されている月刊誌の7月号に論文を発表しました。「歯冠修復学(審美修復)からみた抗加齢歯科医学」と題する論文は、歯科治療がいかに人を若々しく健康である事に貢献するかを考察しました。

この企画、抗加齢医学に貢献する歯科臨床を考察する、約半年間の連載の一編を担当しての執筆です。
歯科治療が笑顔を取り戻す事に大きく貢献している事を書いています。ここで言う笑顔とは、治療が終わって嬉しくて笑うという笑顔とはちょっと違って、もう少し科学的に笑顔をとらえています。
すなわち、歯を治す際に、顔貌と歯の調和を考えた治療について考察しました。

デンタルダイヤモンド社HP

人は歯を失うと顔つきまで変わってしまいます。特に臼歯を失うと咬み合わせに変化が生じ、前歯の歯並びまでも変化してしまいます。歯は人の顔を作るのです。

良質な歯科治療とは、美しいセラミックの冠を入れる事や、インプラントを埋入する事ではありません。それらは手段だからです。

少し難しくなりますが、咬合平面と呼ばれる歯の三次元的位置関係を正しく評価し、治療によって具現化する事や、顎の関節と筋肉に調和した下の顎の位置関係を正しく戻してあげる事、等々。そのほかにも歯周組織に対しての治療の数々.........。
美しいセラミック冠を入れるのは最後の最後、治療の大部分は仮歯を用いた細かい治療ステップの積み重ねです。
治療は早い事にこしたことはありません。しかし多くの時間が必要な事も事実です。
若い方が一本だけの治療を受けるのならいざ知らず、数本の治療歯が有り、数本の奥歯を失った方の治療は、かなり大がかりな治療が必要な事が多いのです。その部分ではなく、全体で考えなければ治せない事が大多数を占めます。

  

Posted by implant418 at 08:49Comments(0)TrackBack(0)

2006年06月18日

学生実習

学生実習01学生実習02

ブログの更新がままならない日々が続いています。
では何をやっているの?先週から毎週水曜日に、母校に行って学生の実習の授業を手伝っています。

小川歯科医院は本来水曜日が休診です。先週からの7月までは木曜日を休診日に変更、明海大学歯学部の4年生が行う歯周病学の実習の授業を半日お手伝いしているのです。

タイムスリップしたかのように学生実習室に入ると、自分が学生だった頃と全く変わらない部屋に少し懐かしさを感じました。ちょうど二十年が経ちました。まさか自分がそこに教官として立つとは、そのころ全く考えもしなかったことです。

時間の流れは不思議なもので、長く感じた6年間の学生生活の何倍もの時間が過ぎたというのに、振り返るとあっという間の出来事です。

それと同時に歯科治療の流れも大きく変わりました。インプラント治療の確立が大きく貢献したいるのは間違いありません。そして歯科を取り巻く社会的環境も激変しました。そんな時代にこれから歯科医師になろうとする学生にふれることはとても興味のあることでした。開業医として、臨床現場の第一線にいるつもりですから。そんな生の声が学生の興味の対象となれば.......。

しかし、国家試験の範囲内の話をするようにとのガイドライン。インプラントやGBR、歯周形成外科の話をしたら学生が混乱するとのこと.......、まあそんなモンでしょう。

しかるに、歯科医師になってからの研鑽がその人の歯科医師人生を大きく影響することは間違いなさそうです。

国家試験の合格はゴールではなく、スタートですヨ!  
Posted by implant418 at 23:12Comments(3)TrackBack(0)

2006年06月13日

ライブオペ解説

ライブオペ
6月10、11日は東京フォーラムにて日本顎咬合学会学術大会が開催されました。今年は約4千人の歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が参加した大盛況な学会でした。

海外演者も含め多くの先生方の講演は大変勉強になるものでした。三年ほど連続で学会発表を行ってきましたが今年は自分の発表はお休みです。

では、この写真は?

今年は母校の教授がなんと公開手術を行ったため、その解説係を任命されたのです。
東京フォーラムと都内にある大学関連病院間に専用の光回線を設置、病院で行われる手術の映像を学会会場に生中継したのです。

どんな仕組みか解りませんが、インターネットではなく専用回線とのこと....?
しかし映像はとても美しく鮮明なでした。

学会会場で巨大なスクリーンに映し出される手術シーンの解説や会場からの質問の取り次ぎなどを行いながら3時間半を乗り切りました。

手術内容は上顎洞底挙上術と呼ばれる、上の顎の骨が少なくそのままではインプラントの治療が受けられない方への骨移植手術が二症例行われました。
この手術は教授の助手を幾度となく行ってきました。細かいところまで次が読めて、
あんうんの呼吸で解説出来たかな?.....(^_^)v


すごい時代になりました。離れた場所でも手術が見学出来るのですから。

これに機嫌を良くして、来年はUCLAと結んでライブオペを計画中!
執刀は、このブログでも何度か登場のアメリカのゴットハンド
サーシャジョバノビッチ先生です。

映像の問題はクリアーできても時差はどうするのかなー?  
Posted by implant418 at 00:35Comments(0)TrackBack(0)

2006年06月03日

21世紀の歯科臨床を読む

21世紀の歯科臨床
クインテッセンス出版より「21世紀の歯科臨床を読む」と題する歯科専門誌が出版されました。昨年末に執筆した論文が掲載されています。

サブタイトルに「若手臨床家ケースプレゼンテーション30 次世代を担う新進気鋭の歯科医師30名によるジャンルを超えた総合症例集」と書かれています。

若手と呼ばれるには少し遅咲きの感じがしますが、次世代を担うとは大それてちょっと照れてしまいます。ひやかされそうです....(^^;).......。


クインテッセンス社HPより抜粋
「 本別冊は、日本全国の若手臨床家30名によるケースプレゼンテーション集である。エビデンスの蓄積や術式の確立、そして新材料の開発などにより日々進化を続ける歯科医療。まさにその最前線で活躍する若手臨床家の先進的なシークエンスと画期的な技術の結晶が、いまここに集結!
 21世紀の総合歯科医療のスタンダードが、ここにある。」


治療結果を論文にまとめることは、治療における根拠を見つめ直すことに繋がります。従って実力アップに非常に役立ちます。すなわち、ただ漠然と日常臨床を繰り返すのではなく、一つ一つの治療ステップを、専門家に評価されることを前提に進めるめることにより、治療精度が飛躍的に向上します。

一見、治療とは関係のない文章を書くという行為、このことが治療技術の向上に非常に大きく役に立つのです。
もしこのブログを業界の方が読んでいたら、是非皆さんもチャレンジしていて下さい。
そして、このブログを一般の方が読んでいましたら、業界誌への臨床系論文発表経験の有無は、歯科医選びの選択基準の有力な指標となるでしょう。

進化する歯科臨床、常に研鑽しなければ.......!  
Posted by implant418 at 21:09Comments(0)TrackBack(0)