EDU IMPRO ブログ

インプロジャパンが行っている教育分野でのインプロ活動をEDU担当、峰松佳代がレポートいたします。 https://www.improjapan.co.jp

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今年の秋は、学校公演が続きます。

今年のご依頼は、これまで以上に先生方の実施への想いを感じています。
コロナ禍で、様々な活動が制限され、これまでに比べ、極端に関わったり表現する場が少なくなってしまった現場を目の当たりにしてきた先生たちだからこその想いかもしれません。

この秋は、
「学芸会や文化祭を再開し、劇発表の場を設けるので、その前に、インプロ公演を観て、表現する楽しさ、つくる面白さを知り、自分たちの発表に向けて、自ら進んで、意欲的に取り組むきっかけとして欲しい」
という想いを持って、お声掛けをくださった学校がとても多く、私たちにとっても、学校での『インプロ公演』の実施意義を改めて考える機会となりました。
「インプロ」だから伝わるものがある。
そう思うと、より一層、身が引き締まる思いで、毎回毎回、学校に伺っています。

先日、伺った小学校では、事前に、クラスのみんなで、お題を考えてもらい、
当日、子ども達の目の前で、そのお題が書かれた用紙をもらい、公演がスタートしました。
子ども達は、自分たちが考えた言葉をきっかけに、物語が生まれていくことを目の当たりにしていたからでしょうか、終始興奮状態(笑)
そんな中、誕生したお話は、いずれも大盛り上がり。
子どもたちが考えてくれた「ぞうきんのきもち」というお題の話では、
汚い床の上を這いずるばかりの雑巾が、大工さんと仲良くなり、
家具を一緒に磨いていき、最後は「人の靴を磨けば床は汚くならない!」と靴磨きになったり、
「未来が分かる本」というお題のお話では、
ある図書館に訪れた少年が、本に言われるがままにサファリパークに行き、
危険と向き合いながら成長し、その後、図書館の館長になるというお話が生まれました。

問いかければ、ほぼ全員が手を挙げ、何て気持ちの良いレスポンス!
また、途中で、舞台上で一緒にやりたい子を募集すると、
元気のよい「はい!」「はい!」「はい!」の声が四方八方から!
残念ながら、コロナ禍での実施だったので、舞台には3名しか上げることができませんでしたが、
仲間達のパフォーマンスも大拍手で称賛していました。

常に目がキラキラしていた子ども達の様子は、
先生や大人たちの想いが届いたように感じさせてくれました。
   
今後も、しばらく学校公演が続きます。
何も決まっていない生の舞台で作品を創り上げる我々インプロ役者の佇まいが、
子ども達に、表現の楽しさ、創造の面白さ、未知への好奇心をお届けできるよう、
大人たちも頑張ります!!

こんにちは。
青少年向けWSを担当している峰松です。
私は、ある高校の1年生の選択授業で、
週1回、インプロの授業を受け持たせてもらっています。

先日、一昨年受講していた現在高3生の生徒達から、
「今年の文化祭で、インプロをやります!」と報告を受けました。
彼らにとっては、高1の時の授業の一コマでしかなかった「インプロ」を覚えていてくれて、
文化祭でやりたいと思ってくれて、私の喜びはいかほどだったことか(笑)。

そして、文化祭当日。
もちろん、本番、観に行ってきました!

持ち時間10分という短いステージの時間でしたが、
学校の中庭に設置された屋外ステージで、
堂々とパフォーマンスするその姿は、とても誇らしく、
またどの瞬間も互いをしっかり受けて活かし合っており、最高にカッコよかったです!

インプロを始める前、彼らは観客の皆さんにインプロについて説明していました。
それは、単に「即興劇」であるということを説明するのではなく、
『その場でつくっていくために、相手のことを尊重し、しっかり受け止めて、
その上で自分も表現していくことが大切なんです』

という言葉でした。
実際、パフォーマンスが始まると、その言葉は有言実行されており、
彼らが即興でのウケをねらうのではなく、
即興で「創ること」を観せてくれたことに、
胸が震え、目頭が熱くなりました。

と同時に、私には、そこに、
2年経った今でもインプロが彼らの中に残っている理由があるように思えました。

終わった後、みんな、他の催し物で忙しく、ゆっくり話せなかったのですが、
一人の生徒にだけ感想を聞くことができました。
彼曰く、実は、始まる前、緊張で落ち着かなかったにもかかわらず、
いざ舞台の上に立ち、インプロが始まると、不思議とスーっと緊張が解け、
楽しんでできたそうです。
なぜ、そうなったのか聞いてみると、
「インプロは仲間が受けてくれるという安心感があるから、不安が消えたんだと思う」
と言っていました。
更に聞くと、彼にとって、それはとても大きなことで、
1年間のインプロの授業でそれを経験したことこそがすごく意義があり、
2年生になってからの自分は、自分に自信が持てるようになり、
自ら行動を起こせるようになったから「インプロの授業はターニングポイント」と・・・。
そして、今回、久しぶりに、人前でインプロをやってみて、
その感覚を久しぶりに肌で感じたそうで、「今度は秋葉原にやりに行きます!」
と、まっすぐ前を見た瞳で、意気揚々と語ってくれました。

その眩しく凛々しい姿に、
演劇は、インプロは、演劇人だけのものではないことを改めて感じた時間でした。

先日、「キッズシニア&中学生クラス」の後、
子どもたちだけでインプロの話をする時間がありました。

以前は、スタジオに来て、休憩時間や終わった後に交流する機会がありましたが、
ここ2年、オンラインでの実施で、私抜きでみんなだけで話す時間がなかったので、
先日、ふと思い立ち、子ども達に提案してみました。

すると、「うん、いいよ!」と笑顔で受け入れてくれたので、
そこで、私はカメラオフにし、子ども達だけのオンライン・インプロ座談会が始 まりました。

突然始まった子ども達だけのトーク、しかもオンラインにもかかわらず、
お互いの言葉に相槌を打ったり、大きくリアクションを取りながら話す姿に、
感動してしまいました。

当初は子ども達のために、、と思って設けた機会で、
たった5、6分の時間ではありましたが、
そこには、とてもリアルな素敵な言葉に溢れていました。
そこで、今回は、皆さんに、是非彼らの言葉を届けいたい!
と思い、ご紹介させていただきます。

この日参加していた子ども達は、小6~中3生とOGの大学生。

本人たちに掲載は承諾もらいましたが、特定を避ける為、
お名前は伏せます。
極力、彼らの会話をそのまま残し、ご紹介しますので、
彼らの表情を想像しながら、お読みください。

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:インプロってさー、他人の天才さと自分の天才さに気づけるからいいよね!

みんな:(笑)うん、うん!

:なんか・・インプロって、自分の意見とかを、自由に表現できるから楽しいなと思います。

:そうだよねー。

:インプロって、自分だと考えつかないことをやってのける人達が周りにいるし、
逆に、自分も相手が思ってもないようなことをしている可能性もあるというところで、
だから、一人じゃ絶対思いつかないようなストーリーがどんどん展開されていくなぁって。
それって、なかなか珍しいこと、いろんなものがある中でも。

インプロに限らずとも、複数人で何かするってことはあって、
例えば、みんなで意見を寄せ合って発表するっていうことだったり、、
そういうことに通ずるものがあるなと思ったりする。

ねぇ、実際、インプロやってて、ここで役立ったっていうことある?

みんな:あるあるあるー!(笑)

:全力でごっこ遊びできるから、楽しいしさー。
なんか、他の人と話しているときも、すぐに否定したりしないで、
その人の考え方をしばらく聞いて、それが面白くなっていくといいなぁと思いながら聞いてる。

:うん。
インプロって、ほんと、「自分と他人の意見が違うから楽しい!」っていうのがある気がするなぁ。

:うん、うん!
学校で道徳とかの勉強とかする時に、「相手の立場になる」とか、
インプロやってなかった時は考えづらかったけど、インプロやってから考えやすくなって・・

:あー、そうそう!

:だから、インプロやるのって大事だなって思った。

:あと、自己肯定感上がるよねー

:うーん!(はにかみながら笑顔)

:そうだねー(深く頷く)

:インプロの話ってさ、自分がそこにいなかったらできないじゃん。
例えば、今日やった「ワニ」の話も、4人いないと絶対できなかったじゃん。
それってなんか、嬉しいよね。

みんな:(笑いながら大きく頷く)

:あとさ、インプロって、物語とかをつくるから、想像力とかも養われていくというか、、、
そこがまた面白いよね!

:(楽しそうな笑顔で何度も頷く)

:お互いの立場になって物事を考えるのって、絶対に必要なってくるし。
実際、学校生活で必要なものなわけじゃん。
そういうのをやりながら楽しめて、いろんな物語もつくれて、一石何鳥?五鳥く らい?

みんな:(笑)

:インプロだからこそできることがあるなぁと思ったりする。

:ねー、そうだよねー。

小さい頃さ、スゴイ自由人って言われてて、
一人でぴゅーっと遊んでいくタイプの子で、他の子と全然遊ばないって感じだったけど、
インプロやって、他の人と遊ぶのって楽しいんだなぁと思うようになって、
友達を作れるようになりました!

みんな:(微笑みの表情)

:インプロは、不正解とか正解とかないから、自分の意見を話しやすいし。
勉強の時とかでも、自分の意見を言うのは大事だなぁって思うようになった。
何でも言わないと分からないから。

みんな:そうだよねー。(それぞれで頷く表情)

:あと、一緒にやった人に興味が湧くよね!

みんな:(笑顔で何度も頷く)

:こういうのが好きなのかなぁとか、すげー面白い人だなぁとか。

:お互い、全く同じ人間はいないわけで、
そこで今まで過ごしてきた時間も違うし、環境も違うし、触れ合ってきた人も違うし、
その中で、この人のここが自分と違うな、じゃあ、そこを楽しもうっていう風に考えながら、
一緒にやっていく、、みたいな。

:私は、その違いが考え方だけでなく、年とか境遇とかも取っ払って、ガンガン話せるから嬉しい。
インプロするって、最初に懐を見せるようなものだと思っているからさー、一緒にやってしまうと、スラスラ話せる。

:(笑いながら)うん、そうだねー。

:こういう考え方をするんだ!って分かるから、接しやすいし。

:考えの違いを楽しめるようになるよねー。

かよ:まだまだ話がつきなそうだけど、ここでお時間になっちゃったので、
今日はここでおしまいにするね。
みんなが、しっかり自分の言葉で話していて、他の人の話にもリアクションしている姿に、
感動しちゃったよー。

(と言うと、笑顔でお互いに拍手をし始める子どもたち)
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子どもたちにも伝えましたが、私自身が感動してしまったことと同時に、
改めて、彼らが持つ自分で考える力に感心しました。

インプロキッズクラスは、学校や塾と違って、「今日はこれを習います!」というわけではありません。
インプロのルールの下、即興で劇をしたり、物語をつくる。
言ってみれば、ただただ、みんなで「インプロ」というゲームで、遊んでいるといっても過言ではありません。
にもかかわらず、子ども達は社会生活の中で何が必要であるか、
自らで考え、インプロをやることで自分が何ができるようになったかをしっかりと理解してくれていたのです。

繰り返しますが、私は子ども達に教えたことは「インプロ」のルールだけで、あとは一緒に劇や物語を創っていただけです。


今、世の中には、大人たちが「コミュニケーション」を学ぶための講座がたくさんあります。
我々のインプロジャパンのコンテンツもそうですが(笑)

ただ、そこで大切なのは、
その「やり方」や「何をすべきか」を知ることではなく、
自分で何に気づき、どうしたいかを考え、行動に起こせるかということなのでは ないでしょうか。

「遊び」の重要性を改めて実感させてもらった子ども達の姿でした。

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