本日12/26(水)は、年内最後の「中高生クラス」。
学校行事があったりしてお休みの子もいましたが、
逆に、冬休みに入り、部活動がなく、久々に来れた子もいました。
そして、今日は、インプロをやっているお友達の発表会を見て、
「すごいな~、あんな風になれたら」と思って、初めて参加してくれた子も!!


初めて参加の子もいたので、前半は基本的なことからスタート。
繋ぐこと、受け入れること、発信すること・・・

思わぬ展開がてんこ盛りの大暴走も、彼女達にとっては頭を悩ますことではなく、
何か面白いことが起こるかも!と、ワクワクする時間。
聞いてるこちらは、どうなっちゃうの??とヒヤヒヤですが(笑)

毎度のことですが、彼女達は、インプロで遊ぶだけでなく、
クラスを進めていく中で、色んなことに気づいていきます。

前半のごちゃごちゃも、意味があったのです。

最後に作ったお芝居は、皆が大満足のものでした。

「向かいたい方向が決まっていると、良い作品ができる。進路と一緒だ―!!」
終わった後の高2生の言葉。
インプロと日常生活がリンクして、彼女達の糧になってくれているのだなぁと思いました。

皆が大満足の作品は、
「It's 」というゲームで生まれました。

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タイトル:星
お芝居をつくる前に、皆に、星について語ってもらいました。

星、それは、空に浮かんでいるもの。
星、それは、光り輝いているもの。
星、それは、たくさんあるもの。
星、それは、生き物たちが必要としているもの。

そこから、思いついたお芝居が始まりました。

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「今日も、星がきれいだなぁ」
「先輩、見えますか?」

このセリフから、舞台は、天文部となりました。

先生が部費をコツコツ貯めて買ってくれた10万円の望遠鏡。
今日は、流れ星を見ようと、皆が望遠鏡の前に集まってきました。

流れ星。
折角だから願い事を考えよう。
何にしようか。。。皆で一つの願い事にすることになりました。

「僕たち、陰キャラ(※目立たないキャラクターということだそうです!)だから、このキャラからの脱出にしようよ!」
「メガネ外して、マスク外して、前髪作って、かっこよく!!」

次の日の彼らは確かに変わっていました。
調子に乗った彼らは、嬉しくなって、皆に声をかけるようになりました。

しかし、、、1時間後、彼らは部室で肩を落としていました。
実は、あまりの変貌ぶりに、周りのみんなが逆に引いてしまったのです。
ただ、ショックでありながらも、自分達が確実に変化したことも感じていました。
今まで、天文部の人としか話したことがなかったのに、
今日だけで、20人も自分達から声をかけることができたのですから。


星を見上げる彼ら。

「星はいいよな、平等に僕達を見てくれる」
「いつも輝いていて、星みたいになりたいな」
「星に行ってみたいな」
「でも、お金が・・」
「先生みたいにコツコツ貯めようよ!」
「そのためには部費!部員が集まらなきゃ!!」

星に行く為に、いくら必要か、そんなことは関係なかった。
昨日までの彼らとは違って、「こうしたい!」そう決めたら、ポジティブに前を見れるようになっていたのですから。
それから1週間、今までとは別人のコミュ力で、新入部員をどんどん勧誘し、入部させていった。

1週間後、天文部には、彼らに惹きつけられた生徒達が50人以上集まってきた。
「もう陰キャラではないね、僕たち」
嬉しそうに星を見上げる彼らだった。

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自分達が思いついたお芝居を紡いで出来上がった後、皆にひとりずつ、
また「星」について語ってもらいました。

星、それは、平等である。
星、それは、夢がある。
星、それは、どうしようもなく惹きつける。
星、それは、希望である。

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それぞれが振り返った後、皆と話しました。

お芝居を挟んで、なんで、星について思うことが変わったのか。

そして、いきついた答えは、
「経験が価値観を増やし、変える」ということ。

小さなころからインプロをやっているみんなは、
受け入れ、活かす名人です。

これから、進学・進級を重ねるにつれて、どんどん選択する場面が増えてくるみんな。
たくさんの経験を受け入れて、自分の言葉や考えを育てていって欲しいなぁと
今年最後の皆のインプロを見ながら思いました。