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先日の中高生クラスは、中学生がお休みで、経験の長い高校生達のみ。
いや~、賑やかでした(笑)。
ほとんどが小学生の頃から一緒で、気心知れた仲間達。
高校生になっても、盛り上がり方はあの頃のまま。
でも、中身は随分大人になってきました!


ただ、創るのが面白かったキッズ時代。
表現する面白さを知り、作品づくりへの欲が出てきた中学時代。
そして、今、、、
高校生となった彼女達は、
作品から見えてくることや感情の裏にあるものに、興味を抱くようになりました。

この日は、そんなことを感じさせてくれるクラスとなりました。

前半行ったワークは、相手に対しある感情を隠し抱きながら、
私の指定したシチュエーションを即興で演じてもらいました。
これは観ている側にとっても、とても勉強になったようです。
相手に抱いた感情によって、目の前で関係性がつくられ、繰り広げられるのですから。
終わった後も、人に対する感情、そこから見えてくるもの、その裏に隠されていること、、
自分はどんな風に捉えたか、そんなことを口々に話していました。

そして、後半のワークは、
一人ひとり、ある単語からイメージすることを言い、そこから連想した1つの即興芝居を皆で演じ、
その後、もう一度、その単語に対するイメージを一人ひとり語る。というもの。

お題は「リボン」でした。

彼女達の考える『リボン』とは・・・

それは、おしゃれ。
それは、プレゼント。
それは、マーク。
それは、細い。
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そこから生まれた物語は、女子高生達の逆襲劇でした。

セレブでおしゃれな女子高生マリコ様にいつも振り回されっぱなしの同級生達が、
バレンタインに、その子の命令で男子全員分のチョコのラッピングをさせられることに!
半端ない細かい要求に、ついに堪忍の緒が切れた彼女達が取った行動は、、、、?!
マリコ様をギャフンと言わせた彼女達は、自分達の想いも届けることができ、
最高のバレンタインディとなったのでした!

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それを終えて、
彼女達が思った『リボン』とは・・・

それは、しばるもの。
それは、時に凶器。
それは、団結の証。
それは、友情。


10分足らず、自分達がつくった即興の世界を生きたことで、
彼女達の『リボン』の見方はそれぞれに変わりました。

架空の世界をリアルに生き、そこで、ナニカを感じ、捉えている彼女達を見ていて、
「これぞ、インプロのなせる業!」と改めて思わされました。

現実で体験しなくても、インプロで体験することで、見方、捉え方を広げられるのだと・・
そして、何より、そこには正しい答えはなく、体験した本人が捉えたことこそが答えであると、
強く感じました。


インプロを続けてくれている彼女達を見ていて思うこと。
それは、どの子も、
感じたこと、思ったこと、考えたことを、しっかりと「自分」を通して、
「自分」の言葉で伝えられる力を持っている・・・ということ。
『芯』が見えるんです。彼女達を見ていると。
そして、彼女達は、自らそれを大切にしているように見えます。

自分を介して見え、感じた「モノ」に対して信じるその姿は、
とても眩しく、頼もしさを感じます。
なぜでしょう。。きっと、そこに、それぞれらしさが見えるからでしょうね。

進路について考える年頃。
社会というものを少しずつ意識始めた彼女達。
『自分』を形成しているものを信じて、
これからも、たくさんのものを見て、聞いて、感じて、、
『自分』を創っていって欲しいなぁと思った1日でした。


インプロをたっぷり楽しんだ後は、
皆が好きなファストフードに3時間もいたそうです。
しかも、お絵かきタイム(笑)。やはり変わっていない?!(笑)

そんな彼女達の発表会を3月30日(土)に企画中です。