いつもと違う2020年の夏休み。

マスクを外して、お友達と自由に思いっきり遊び回ることはちょっと難しいけど、
おうちでオンラインでだったら、画面越しという制限以外は自由に楽しめる!
嬉々として、自分を思いっきり表現、アピールする子ども達。
お互いが思いっきり表現するので、相手の表現を見る時は、前のめり!
まるで飛び出す絵本のように、画面から色んなものが飛んでくる感じ(笑)

そんなことを感じた先日の「オンライン・インプロ・キッズ」。
今日ご紹介するクラスでは、
小学5年生~中学2年生、そして、そこにキッズクラスOGの女子大生が参加してくれました。

「はじめまして!」の子ども達もいましたが、一回名前を呼んだら、もう友達(笑)
お互いが出すものを楽しみまくって、遊びまくっていました。

終わった後、子ども達が言っていた言葉。
それは、
「こんな風に繋がっていけるんだと思った。繋がることって楽しい!」。
「次の人に繋げるために、自分がやるべきことができたと思う!」
「ずっとステイホームで想像力使ってなかったけど、今日みんなでお話作ったら、どんどんイメージ湧いてきて楽しかった!」
「フラグ回収(出てきたモノを活かす)出来たら、ステキなお話になって、楽しかった!」
などなど。

こちらが言葉で教えずとも、子ども達は体験すれば、何が必要か、何が大切か、自分で見つけられるのですよね!
そして、それは、楽しいところにいつもヒントがあるのだと、改めて思いました。

これからも、子ども達のアピールをいっぱいいっぱい拾って、
イエスアンドしていきたいと思います!

次回の「オンライン・インプロ・キッズ(高学年&中学生」は、
8月30日(日)11:00~12:00

最後に、この日出来たお話はこちら。
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「セミ太郎の挑戦」

 僕の名前はセミ太郎。
公園の木に住みついています。
僕は飛ぶのが早いです。
だから、仲間と競争するといつも僕が勝ちます。
そんな僕ですが、最近、困ったことが起きました。
近所にバッタくんが引っ越してきたのです。
僕は食べられないか心配です。
なので、なるべくバッタくんには近づかないようにしています。

「ねぇねぇ、せみのすけくん、君はバッタくんのことどう思う?」
僕がそう聞いてみると、せみのすけくんはこう言いました。
「僕はばったくんに食べられないかが心配だよ」

やはり、みんな、ばったくんのことを怖がっているようです。
みんなは、ばったくんが近づいてくると、その早い飛び方で去っていきました。
僕は自分とどっちが早いか、気になりだしました。
なので、ばったくんとさっそく競争することにしました。

とうとう競争する日が来ました
勝負の行方より、食べられないかが心配でした。
そう思われていることを知ったバッタくんは、走っていってしまいました。
それから、夜になると毎日、木の下でバッタくんは泣いていました。
ばったくんも仲良くしたかったのです。
僕はばったくんにこう言いました。
「君はとても足が速いから、走り方を教えれば、仲良くなれると思うよ。」
「早速やってみる!」
ばったくんはそれから練習をし、もっと速くなり、みるみるうちに、みんなとの距離を詰めていきました。

それを見ていて、僕は「ばったくんとやっぱり競争してみたい!」そう思いました。
でも、僕とばったくんだけではつまらないと思い、みんなを誘って勝負をすることにしました。

かけっこ大会の始まりです!
最初にリードしたのはばったくん。
その後続けて、僕も追いついてきました。
ほかのみんなも負けじとついてきます。

そんな時、ばったくんはコケてしまいました!
「お、ばったくんがこけた、やったー!」

僕以外の皆がそう言いました。

でも、僕は気になり、転んでしまったバッタくんを背負って走ろうとしました。
でも、ばったくんは「いいよ」と言いました。

それでも心配なので、バッタくんに手を貸してあげました。
そこから、僕とバッタくんは手をつないで走っていきました。

二人の動きはとても早くて、みんなを抜かしていきました。
ついに、ゴールに近づきました!
そして、最後は、二人で手をつないでゴールしたのでした!