3月から、久々に対面WSが再開した中高生クラス。

先月は経験者ばかりだったので、久々にリアルで会える喜びも重なって、
互いのアイデアと喜びのエネルギーが掛け算のように広がり、
2時間ノンストップで、スタジオにどんどんと物語が湧き上がってきました。

前半は場所をイメージするワークからストーリーづくり。
身の回りにある物たちの世界を覗いたり、海底の渦やパンダの隠れ家に行ったりする中で、
彼らならではのファンタジーの中にあるリアルを感じるストーリーが誕生しました。

場所をイメージした後は、言葉からイメージするワーク。
五十音から1字ずつランダムに言い、新しい言葉をつくるということを、
キッズクラスの頃からよくやっているのですが、この日も、
「たえじ」という生き物や「おなど」という博物館が、
互いの想像力を受け入れ合う中で、創造されていきました。

そして、後半は、みんなが大好きな劇づくり。
今回は、「桜」という単語から連想するシーンをいくつも創り、
そこから、徐々に一つの物語が生まれ、最後に、
「桜」というものが何かを自分の目線で語ってもらいました。

連想したシーンからは、
桜の目線、毛虫の目線、和菓子屋さんの目線、新入生の目線、
先生方の目線、卒業生の目線、後輩の目線、春を感じさせるものたちの目線、、、

が見られ、そこから誕生したドラマは、
ドキドキしながら入学式を迎えた高校生達が、
ある「桜」の下、新しい友達と共に新生活をスタートするというものでした。

誕生したドラマを演じた後、彼らから見た「桜」とは、

「出会いと別れを迎える人間達の心を温めてくれるもの」
「時に、人々のところに動いてくるもの」
「高校生活そのもの」

・・・など、でした。

即興で役を演じることで、見えてくるものを掴むメンバー達。
そこには、言葉の奥に広がる世界を楽しむ姿があり、
観ているこちらも、色々気づかされ、発見の連続でした。

彼らのインプロから、
「言葉」は伝達の手段だけでなく、
自分の考えや想いを引き出す『スイッチ』でもあることを改めて思いました。

今年度も、キッズクラスや中高生クラスで、
子ども達が言葉の奥に広がる世界を楽しめるよう進めていきたいと思います。


あ、そうそう!
最後に、この中高生クラスの中には、リアルにこの4月に入学式を迎えた子がいました。
先日のクラスの時に、嬉しそうな表情で、
「入学式の日、友達出来た!自分から声掛けたよ!」と報告してくれました!
クラスでそのシーンを演じたことが、声を掛ける勇気に繋がったのかも?!
その表情が頼もしく、喜びのお裾分けをもらいました

【次回の中高生クラス】5月3日(水祝)14:00~16:00
https://www.improjapan.co.jp/workshop/youth/