「最近、「どうして分かってくれないの!!」って家族に対して思って、
怒ったりしていたんですけど、人の考えていることは違って当たり前で、
違うことを受け入れて、自分がどうコミュニケーションをとるかが大事なんだと思いました」
先日、某市教育委員会主催の中学生向けワークショップ終了後に、
ある生徒さんが皆の前で、話してくれました。
今の彼女の心に届いたものを聞かせてもらい、胸が熱くなりました。
同時に、一緒にいた仲間達の多くがこの言葉に共感し、大きく頷いていました。
今回、彼女達にそんな気づきのきっかけを与えたのは、インプロで創った作品達でした。
自分の目線から発信したことが、他者からは違うように捉えられ、
瞬間瞬間に、ことごとく自分の頭の想定が覆されていく(笑)中で、
最初は、「え~、なんで~」と思ったこともあったでしょう。
ただ、やっていくうちに、
「そうきたか、ならば!」という違いをいかに楽しむかという思いが、
自然と芽生えていったのでしょう。
彼女達の他者への関わるエネルギーがぐっと上がっていく様子が、
こちらから見ていても、手に取るように分かりました。
芸能人になるという夢をかなえてくれるという伝説の海で、
海を操る神様によって、願いを叶えた少女の話や、
都会で人間達に恐がれて、寂しい想いをするライオンを救ったのは、
ある日、檻を抜け出して向かった先での波の声だったお話など、
お互いのアイデアが違うからこそ、思ってもみなかった面白い作品と
出会った彼女達が気づいたこと。
それは、
人は皆違う。
だから、
分かってもらえるように伝える。
そして、
たとえ自分の思っていたことと違っても、そこで自分ができることを
考え、動く。
そこで、繋がれる。
ということでした。
これは、彼女達だけに限ったことでなく、我々大人にも当てはまりますね。
「どうして分かってくれないのよ!」
「どうして分からないんだ!」
他者に対して、そう言ったこと、そう想ったこと、ありませんか?
「そっか、そう捉えたんだ、ならば!」
相手との違いを受け入れた時こそ、関わる面白さが生まれてくるのですね。
他者との違いを楽しめるようになった彼女達のこれからがとっても楽しみです。
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